肉体派と思いきや、シリアスな演技もお手のものだった、国際派女優ソフィア・ローレンに纏わるよもやま話
2018年8月3日 更新

肉体派と思いきや、シリアスな演技もお手のものだった、国際派女優ソフィア・ローレンに纏わるよもやま話

読者の皆様はご存知かどうか判らないが、私のような世代には懐かしい女優の一人に数えられるソフィア・ローレン。彼女は、はっきりした目鼻立ちと、素晴らしい肉体美で1950年代中盤から1970年中盤にかけて大活躍をしたイタリアの女優だ。読者の皆様も大好きな、なまめかしい肉体派でありながら、シリアスな演技でも目覚ましい成果を上げ、国際派女優として一時代を画した。そんな彼女に纏わるよもやま話をすることにしよう。

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ソフィア・ローレンを知るための基礎知識!!

ソフィア・ローレン(Sophia Loren) 1986年

ソフィア・ローレン(Sophia Loren) 1986年

ソフィア・ローレン(Sophia Loren イタリア語: [soˈfiːa ˈlɔːren], 英語: [soʊˈfiːə ləˈrɛn], 1934年9月20日 - )は、イタリアの女優。本名はソフィア・ヴィラーニ・シコローネ(Sofia Villani Scicolone)。
まだ存命で、今年で御年が84歳になるそうだ。この写真は50代前半の写真だが、人生の躍動感が伝わって来そうだ!!。
ソフィア・ローレン(Sophia Loren)
本名 Sofia Villani Scicolone
生年月日 1934年9月20日(83歳)
出生地  イタリア、ローマ
国籍   イタリア・フランス(二重国籍)
職業   女優
ジャンル 映画
活動期間 1950年 - 現在
配偶者 カルロ・ポンティ(1972-2007死別)

ソフィアの幼少期は貧困との戦いだった!!

少女の頃のソフィア

少女の頃のソフィア

イタリアの首都であるローマで、母のロミーダ・ヴィラーニと父の建築技師であるリカルド・シコローネの間に生まれたソフィア。実は彼女の両親は正式な夫婦ではなく、内縁関係であった。母はソフィアが生まれて直ぐに故郷であるナポリ近郊の貧困街のポッツオーリに転居せざるをえなかった。何故ならば、ソフィアの父シコローネからの援助がまったくなく、母子は第二次世界大戦の真っ只中で物資の不足する戦火と飢餓に絶えながら生き抜いた。
しかし、そんな悲惨な幼少期を送ったソフィアにも14歳になった頃に幸運が訪れた。当時から素晴らしいプロポーションだったようで1950年、丁度ナポリで開催された“海の女王コンテスト”と銘うったビューティーコンテストでファイナリスト12人の中に選ばれ、入賞を果たしたのだ。同コンテストがきっかけとなり、後の夫となる映画プロデューサー、カルロ・ポンティに見初められる。1951年には映画『Quo Vadis(原題)』にエキストラ出演を果たし、以降、10本の映画にエキストラとして出演している。
ソフィア・ローレン、SOPHIA LOREN

ソフィア・ローレン、SOPHIA LOREN

ソフィアが出演した初期の映画を見ると、ソフィアの肉感的な体を強調した作品が殆どであった。さらに幾つかの作品にはトップレスで出演した作品もあるらしい。こういう情報を聞くと直ぐネット検索する方々がおられますが、もうちょっと辛抱して下さい!!(笑)。
この画像は1957年に公開された『島の女(Boy on a Dolphin)』の一場面ですが、ソフィアの初アメリカ映画であり、豊満な肉体美を惜しげも無く披露し、世界的に有名な女優の1人としての地位を確立するようになった。
島の女 [DVD]

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ソフィア初のアメリカ映画主演作であり、シネスコ画面にそのはちきれんばかりの肉体が躍って、当時の米の若い観客たちの熱狂も察しがつくだろう。映画の魅力はものの見事にそれと風光明媚なギリシャ・ロケ(これはさすが観光映画の名手ネグレスコ--ちなみに彼はギリシャ出身--だけある)に尽きる。
ソフィア演じるは海女の役。そのヒドラ島で海綿を採るのが生業のフェドラは海底で、古代の秘宝のイルカに乗った少年の黄金像を見つける。この話をアテネで、アメリカ人考古学者コールダー(A・ラッド)や収集家パーマリー(C・ウェッブ)に打ち明けたことから、欲に目の眩んだパーマリーは像を独占しようと策謀を巡らすが、フェドラの弟ニコの活躍で、像の国外流出は阻止される。
とにかく、ローレンのエキゾチックでボリュームたっぷりの肢体に気圧されっぱなしの海洋アドベンチャーだ。ちなみにローレンの歌のシーンはジュリー・ロンドンの吹替えだった。

肉体美だけでなくユーモア溢れる演技力を発揮しだす!!

ソフィアは初期のハリウッド作品である『楡の木蔭の欲望(Desire Under the Elms)』(ユージン・オニールとの演劇)、『月夜の出来事(Houseboat)』(ケーリー・グラントとのロマンティック・コメディ)、『黒い蘭(The Black Orchid)』(アンソニー・クインとのロマンチック・ドラマ)でセックスシンボルとしてだけではなく、演技力と喜劇的な実力がありことを見せつけた。
月夜の出来事 [DVD]

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子持ちやもめのトム(ケリ-・グラント)と家政婦のシンシア(ソフィア・ローレン)が繰り広げる、ほのぼのとしたロマンチック・コメディ。離婚していた妻が急死し、三人の子供を引き取ることになったトムは、狭いアパートで暴れる子供たちが自分になつこうともしないので、ほとほと困り果てていた。ある晩、子連れでイタリアの楽団のコンサートに出かけると、末っ子が行方不明。すると、シンシアというイタリア娘が坊やを連れてやってきた。彼女は女中として雇われ、見事子供たちを手なづけるが、実は楽団の指揮者の娘で、家事全般に全く疎くたえず騒動をひき起こす。一家はポトマック河のボートハウスに居を移し、そこで伸びやかな子育てとナイーブな恋愛模様が綴られるが、陽性なソフィアにケリ-のハートが射すくめられるのは当然の結果と言える。

My beautiful Mummy ~ Sophia Loren (Houseboat, 1958)

子持ちやもめの所へ来た家政婦といつしか恋に落ちる父親。彼を以前から慕う義理の妹の存在。なにやらサウンド・オブ・ミュージックを彷彿とさせるストーリー展開であるが、ポトマック河のボートハウスを舞台に展開されるこの映画は幼い子から大人までほのぼのとした気持ちを抱かせてくれる逸品と言えよう。
野生味あふれるローレンのはちきれんばかりの肢体が異彩を放っている。

主演女優賞ゲットだぜ!!

なお、1959年に公開された映画『黒い蘭(The Black Orchid)』でベネチア映画祭主演女優賞を受賞し、翌年に公開された『ふたりの女(Two Women)』ではアカデミー主演女優賞を受賞している。
映画プレスシート ソフィア・ローレン「黒い蘭」

映画プレスシート ソフィア・ローレン「黒い蘭」

ジョセフ・ステファノがテレビ・ドラマとして書き下ろした原作を、日本初登場のマーティン・リット監督が映画化した作品。アメリカのイタリア人街に住む、子供をもつ後家と、1人のやもめ男の結婚をめぐるドラマである。

The Black Orchid - Trailer

アンソニー・クインが静かに人を説得している演技が印象に残る作品だ。地味なストーリーが逆に心に訴えてくるような印象がある。大人になったら、見るべき作品だと思う。
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第二次大戦下、夫を失った母娘が空襲を避けるために疎開した。そこで彼らは、一人の青年と親しくなるが、彼はドイツ兵に道案内として連れ去られる。そして二人は、ローマへ帰る途中で兵士たちに強姦され、感情を失う。二人の感情が戻ったのは、青年の訃報が届いたときだった……。二人の女性に降りかかった悲劇を描いた戦争ドラマ。

ふたりの女(La ciociara) 1960

外国語による映画で初めてアカデミー賞を取ったソフィア・ローレンが、さすがの演技だった。とにかく実年齢25才の彼女が12才のエレオノーラ・ブラウンの母親を演じ、違和感なく演じている所に彼女の素晴らしいと思う。
それに戦後「靴みがき」や「自転車泥棒」でイタリアの戦後を描いたデ・シーカが、戦後15年も経って、ようやくこのような映画を作ったの事にも驚きがある。戦中戦後のイタリアの混乱状態がよく描写されていて、日本でもアメリカ軍による空襲などで悲惨な経験をした人などは特に感じる所が大きいのかな・・・(今はそんな人間!皆無だけどね!!)
エル・シド [DVD]

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11世紀スペインの救国の闘将エル・シドの生涯を描いた70ミリ映画で、「キング・オブ・キングス(1961)」のサミュエル・ブロンストンが製作。監督は「シマロン(1960)」のアンソニー・マン。脚本は「地上最大のショウ」のフレドリック・M・フランクと「キング・オブ・キングス(1961)」のフィリップ・ヨーダン。撮影は「びっくり大将」のロバート・クラスカーが、音楽は「ベン・ハー(1959)」のミクロス・ローザがそれぞれ担当。出演は、「ベン・ハー(1959)」のチャールトン・ヘストン、「ふたりの女」のソフィア・ローレン、ラフ・ヴァローネ、ジュヌヴィエーヴ・パージュ、ジョン・フレイザーなど。

11世紀、スペインはムーア人の侵略に日々脅かされていた。そんな中若き勇将エル・シド(チャールトン・ヘストン)は、恋人であるシメン(ソフィア・ローレン)の父を死に至らしめ、また王位継承の争いに巻き込まれ追放の身となってしまう。しかしその後、スペインに存亡の危機が訪れるる・・・。

El Cid 1961 Trailer

ヘストンが絶頂期にあった頃製作された作品で、「ベン・ハー」に匹敵しようかという歴史スペクタクル映画の傑作。3時間強の上映時間ながら、様々な人間関係、政治抗争などを力強く描き、見応えは十分。ヘストン演じるエル・シドが、体に剣を突き刺されたまま馬に乗って海岸を走って来るラストシーンが印象深い。
ソフィアが始めての時代劇挑戦だったが、見事にそつなくこなすことが証明された。
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