映画【哀しい気分でジョーク】ビートたけし初主演の名作を振り返る。
2017年1月25日 更新

映画【哀しい気分でジョーク】ビートたけし初主演の名作を振り返る。

1985年公開の映画「哀しい気分でジョーク」。ビートたけしの初主演映画として注目された作品です。たけし演じる売れっ子芸人のひろし、忙しくて放ったらかしにしていた10歳の一人息子・健が病気になり「父親」になろうと悪戦苦闘する姿や、健気に両親を想う健に涙しました。「ビートたけし」の名作、「哀しい気分でジョーク」を懐かしく振り返ります。

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ベン・村木 原田大二郎

ベン・村木 原田大二郎

「がひょ~ん!」が持ちネタのお笑い芸人。洋の悪口を陰で言ったりしているが、面と向かうと仲良しを装う。
via けん
リヨ子 木内みどり

リヨ子 木内みどり

偶然の出会いを装い洋に近づき、金を巻き上げた美人局。
via けん

ストーリー

けん (1780202)

via けん
売れっ子芸人の五十嵐洋は多忙なせいで妻と別れ、幼いひとり息子の健と暮らしているが、健の世話はマネージャーの谷に任せていた。しかし様子がおかしい健を医師に見せると脳幹部に腫瘍があり、余命数カ月と診断される。洋はそれ以来、仕事の量をセーブして、なるべく健といっしょに過ごすようにするが、仕事に打ち込めなくなったせいで人気は落ちていく。それでも洋は別れた妻がいるオーストラリアに健を連れて行くことにし……。

奮闘

人気芸人・洋が教室に入ってくるとザワつく父兄や子供たち

人気芸人・洋が教室に入ってくるとザワつく父兄や子供たち

売れっ子芸人五十嵐洋は離婚して一人息子の健と2人暮らし。父親らしいことは一切せず、健のことはマネージャーの善平に任せっぱなし。ある日、授業参観があり、親子でコーラスをし、健は指揮者だという。たまには行ってやってくれと善平にたきつけられ、渋々学校に向かう。親子コーラスで歌う曲は「グリーングリーン」。洋は口をパクパクするだけで適当。そんな洋に呆れてため息をつく健だった。
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何度も検査を受ける健

何度も検査を受ける健

「めまいがする」と、度々ふらついていた健。学校の校医から病院での検査をすすめられる。病院での検査結果は「脳腫瘍」。手術が厳しい場所に腫瘍があり、余命3ヶ月と宣告されてしまう。洋は善平、事務所社長で古い付き合いの六助と「手術してくれる病院」を探すがどこも断られてしまう。洋は「仕事を減らす・なるべく家で健との親子の時間を作る」ことを決めた。
収録でもイライラし現場に迷惑をかけてしまう(写真はパイ...

収録でもイライラし現場に迷惑をかけてしまう(写真はパイ投げで必要以上に洋にパイを顔にぶつけられ怒るポール牧)

健のことが気になり仕事が手につかなくなる洋。健は家に早く帰るようになり、やたらベタベタしてくる父を不審に思い始めていた。洋のことが好きで健とも付き合いが長いユッコが洋が父親らしくしようと気持ちを改め家にいるのだと勘違いし「母親兼主婦」として転がり込んでくる。
via けん
洋はレーザーディスクやクラッシックのレコード、健の好き...

洋はレーザーディスクやクラッシックのレコード、健の好きな物を買い与える

今まで放ったらかしにしていた為、健とうまく接することができない洋。一緒に食事を作ろうとしても何もできず、夕飯に誘っても「一人になりたい」と言われてしまう。どうしていいかわからず喜ぶ物を買って帰るしかなかった。

本音

洋の番組に親子コーラス「東京代表」として出演する健

洋の番組に親子コーラス「東京代表」として出演する健

仕事をセーブしているため、金がない洋。六助が歌のお兄さんのような仕事をとってきた。洋にとってはまるでヤル気がしない仕事だが、健は喜ぶ。
via けん
洋は「グリーングリーン」の歌詞が胸にせまり、うつむいてしまう

洋は「グリーングリーン」の歌詞が胸にせまり、うつむいてしまう

親子コーラスの曲は「グリーングリーン」。相変わらず口パクだったが、洋は歌詞を読み、歌を聴き、辛くなってしまう。そして健は出番を終えるとめまいで倒れてしまい病院に運ばれる。そこでユッコは健の病気を知る。
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ユッコに自分の本音を語った洋

ユッコに自分の本音を語った洋

「歌のお兄さん」としての仕事もダメになった洋に、「子供が病気だと記者会見しよう!そうすれば世間の同情も集まり仕事もバンバン入る!」と言う六助。それにキレた洋を見て、ユッコはたまには外で飲もうと誘う。ユッコは健の病気を知らず軽薄な気持ちで転がり込んだことを詫びる。「オレは不マジメな事をマジメにやることはできる。でも、マジメなことをマジメにはできない。」だから亭主失格で父親としても失格だとユッコに素直な気持ちを語る。ユッコはもうすぐ夏休みに入る健を海外旅行に連れて行きたいが金がない洋に100万渡し「これで行ってきな」と言いマンションから去った。
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美人局にひっかかる

美人局にひっかかる

去っていくユッコを見送り放心する洋に女が声をかけてきた。酒を呑み寝ているとカメラのシャッター音で目が覚める。女は以前から洋に目をつけていた美人局だった。写真のネガを返して欲しけりゃ金を出せと言う。今さっきユッコからもらったキャッシュカードを取られ、ベンツも売るハメになってしまった。
via けん
クイズ番組(司会はうつみ宮土理・鈴木ヒロミツ)に親子で...

クイズ番組(司会はうつみ宮土理・鈴木ヒロミツ)に親子で出演し一等のオーストラリア旅行を狙うが…

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心底落ち込む洋

心底落ち込む洋

親子で出演したクイズ番組では、洋が珍回答を連発し、参加賞しかもらえなかった。マジメにやらない洋に善平は苛立ち「健坊はオーストラリアに行きたがってますよ!お母さんに会えるかもって!」と言ってしまう。「どうすりゃいいんだよ。親父は役に立たないからお母さんの方がいいのかよ!」洋はなんとしてもオーストラリアに健を連れて行くため、六助に頼み興行権を別会社に売り旅費を作った。
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オーストラリアへ

母の住所を訪ねると…

母の住所を訪ねると…

オーストラリアで楽しく観光する2人。別れた妻の仕事先を訪ねると、明日が結婚式で今日は休みだと言う。住所を聞き垣根越しに健は母親の姿を見つける。隣には小さな女の子が「明日からママね!ママって呼ぶ練習!ママ~、ママ~!」とはしゃいでいる。その姿は幸せそうで、声をかけることもせず2人はその場をあとにした。
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「ボク、死ぬんでしょ?」

「ボク、死ぬんでしょ?」

母・美枝の家から公演に来た2人。母親にまた会いに行こうと言う洋に、健は自分が死ぬことを知っていると告白する。死んでしまうからこそ会えない。そんな事を今教えたら可哀想だと。「幸せそうで良かった」と健は言う。「コアラが抱きついてきて可愛かったな。お前もこれからはオレに抱きつけ!」健を抱きしめる洋だった。
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