成田さんの述懐。
「敏ちゃんは8頭身だった。8頭身はたしかに見た目は良いが彫刻としてならウルトラマンのマスクをかぶった7頭身が理想です。7頭身というのはギリシャ彫刻がそうなんです」。
なるほど、動く彫刻という次第。
成田さんが古谷さんに惚れ込む理由がそこにあった。
ウルトラマンは、まず古谷さんのライフマスクを石膏で取って、その上に粘土を盛りつけた。
ウルトラマンの顔が西洋人のように立体的なのは、中の古谷さんの面立ちの彫りが深いため。そのまま反映された。
高い鼻。面長だが目鼻の小作りなまとまり。少し長い下顎。目の位置。
どこをとっても、ウルトラマンの造型は古谷さんの顔から始まっている。
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赤いウエットスーツを基本にして、銀色の塗装がされました。
こうして、成田さんのイメージ通りの「美しい宇宙人・ウルトラマン」が出来上がりました。
けれどこの後、成田さんの心が傷つく事態が発生します。
この画像で、すでにそれが起こっています。
何かわかりますか?
こうして、成田さんのイメージ通りの「美しい宇宙人・ウルトラマン」が出来上がりました。
けれどこの後、成田さんの心が傷つく事態が発生します。
この画像で、すでにそれが起こっています。
何かわかりますか?
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納得のいかないカラータイマーとのぞき穴
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ウルトラマンの特徴の一つである「カラータイマー」は、子供にも視覚的にわかりやすくウルトラマンが弱っていることを示すためのギミックとして、円谷特技プロ文芸部の発案で追加されたが、デザイン段階では存在せず、成田もそれを大変嫌っていた。
(中略)
また、ウルトラマンの「瞳」と言われるのぞき穴は、演者である古谷敏の視界確保のため、マスコミを招いてのスチール撮影会である「第一回特写会」の際に、成田自身が開けたものである。この「特写会」では、覗き穴をどう処理するか成田も決めかねていて、結局視界をほとんど確保できないままのウルトラマンは、円谷英二社長やマスコミ関係者の見守るなか、手を引かれてよろめきながらステージに立つような状況だった。
結局成田は、この「第一回撮影会」の休憩時間に、控室にドリルを持ち込み、その場で「覗き穴」を開けている。これは成田にとっては不本意であり、古谷は「怒っているようでもあり、マスクに傷を入れるのを悲しんでいるような複雑な表情だった」と述べている。のちになって成田は古谷に、「やるせなかったが、あの場では仕方がなかった。実際の撮影では戻すつもりだったが、時間もなく面倒くさくてあのままにしてしまった。デザイナーとしては失格だったよ」と心情を吐露している。
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8頭身から5頭身半!ウルトラセブンのデザインも紆余曲折がありました
成田さんは、ウルトラマンに続きウルトラセブンも、古谷さんに演じてもらいたいと願っていました。けれど、それはかないませんでした。
なぜなら、ウルトラマンの大変な人気によって気をよくしたTBSが、放送期間中に「仮面を脱いだウルトラマン」と称して、メディアに古谷敏さんを紹介したのです。
その端正な顔立ちに一気に人気が高まりました。
「古谷さんをテレビに出して!」という熱烈なファンの声にこたえて、ウルトラセブンでは、古谷さん念願の顔出し俳優として「アマギ隊員」を演じたのでした。
なぜなら、ウルトラマンの大変な人気によって気をよくしたTBSが、放送期間中に「仮面を脱いだウルトラマン」と称して、メディアに古谷敏さんを紹介したのです。
その端正な顔立ちに一気に人気が高まりました。
「古谷さんをテレビに出して!」という熱烈なファンの声にこたえて、ウルトラセブンでは、古谷さん念願の顔出し俳優として「アマギ隊員」を演じたのでした。
セブンのデザインには逸話がある。ウルトラマンの着ぐるみに入っていた人は八頭身だったので、セブンも同じようにあつらえておいたところ、紹介された人物を見て成田は驚いた。肩幅のがっちりしたその男は五頭身半の体躯であった。殺陣は非常に旨いらしいのだが・・・。驚いた成田はキャストを変えてくれと言ったが、(予算の関係で)変更は利かないとのことだった。そこで、急遽、セブンの衣装は上半身に鎧のようなものを用い胴から脚にかけてラインも加え全身に目がいかないように工夫した。さらに色も身体がスリムに見える青色を指定した。しかし、玩具メーカー(バンダイ)の意向で赤にされてしまう。
《ウルトラマンセブン決定稿B案》
実際に誕生したウルトラセブンは、このデザインの鎧と体の色が入れ替わりました。
今まで、セブンだけがなんで見た目が異質なんだろう・・・と思っていましたが、いろいろな大人の事情があったんですね。
視線を上にあげることでスリムに見せる、なんてファッションデザイナーのような視点だと思います。
今まで、セブンだけがなんで見た目が異質なんだろう・・・と思っていましたが、いろいろな大人の事情があったんですね。
視線を上にあげることでスリムに見せる、なんてファッションデザイナーのような視点だと思います。
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もう、セブンに関しては、あきらめの境地に達した成田は、その分、ウルトラホークや基地の造形に力を注ぐことに決め込んだ。その結果ウルトラシリーズでもっとも充実したメカ(ホーク1号2号3号やマグマライザー、ハイドロジェット、ポインター号など)が登場することになる。とんだ怪我の功名である。
メカや隊員服などの美術デザイン
ウルトラ警備隊の服
残念ながら実現しなかった「古谷敏のウルトラセブン」。
しかし、古谷さんを弟のように可愛がっていた成田さんは、古谷さんの新しいスタートを応援します。
このウルトラ警備隊の隊員服のデザインは、成田さんがしたものです。
古谷さんの苦労をねぎらうために、本当にカッコよく見えるように、デザインされました。
出来上がって、成田さんは古谷さんに、真っ先に見せたそうです。
しかし、古谷さんを弟のように可愛がっていた成田さんは、古谷さんの新しいスタートを応援します。
このウルトラ警備隊の隊員服のデザインは、成田さんがしたものです。
古谷さんの苦労をねぎらうために、本当にカッコよく見えるように、デザインされました。
出来上がって、成田さんは古谷さんに、真っ先に見せたそうです。
ウルトラ超兵器~ウルトラ警備隊編
1 α号(ウルトラホーク1号)
2 β号(ウルトラホーク1号)+ポインター
3 γ号(ウルトラホーク1号)
4 ウルトラホーク2号
5 ウルトラホーク3号
6 マグマライザー
1・2・3号が揃っている画像を探していたら、これがありました。
これで食玩!すごいですね!
2 β号(ウルトラホーク1号)+ポインター
3 γ号(ウルトラホーク1号)
4 ウルトラホーク2号
5 ウルトラホーク3号
6 マグマライザー
1・2・3号が揃っている画像を探していたら、これがありました。
これで食玩!すごいですね!
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