梅川は高校を半年で中途退学しつつも大の読書家で、三菱銀行人質事件ののちに自宅からたくさんの書籍があったというので特に独裁者ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、チャーチル伝記などをはじめ、哲学者など思想書や六法全書、経営学、医学書まで幅広く読まれていたようです。
中でも梅川昭美のスタイルからまさに憧れていたのだろうと思えるのはハードボイルド小説もあり、書籍の数は600冊以上あったということです。
学校にはろくに行ってはいなかったが様々な知識はあったのかもしれません。そして梅川はとても記憶力が良く、三菱銀行人質事件の際も人質の顔を名前をすべて覚えていた様です。
「ソドムの市って知っとるか、この世の生き地獄のことや。その極致を見せたる」「死人の耳を切る。あの儀式をするんや」と自ら言っていたということです。
ただこの「ソドムの市」という映画はこの世の生き地獄を描いたような内容で、この映画をみていたというだけではなくその内容を実際に実行させるというのは15歳の時の起こした強盗殺人事件で少年院送致にした時の広島家庭裁判所の言葉『病質的人格は既に根深く形成されて』が再びよみがえります。
三菱銀行人質事件の驚きの内容
戦後の凶悪犯罪の三菱銀行人質事件の犯人『梅川昭実』も15歳の頃に隣家の人妻を暴行目的で殺害しています。
— 松村尚和(Hisakazu Matsumura) (@matsuhis1) May 10, 2021
『更生』出来るとの事で少年院を一年半で出所その後『銃所持免許』も取得している。
強姦殺人は死刑又は無期懲役という重い犯罪を『少年法』がモンスターを作ってしまいました。 pic.twitter.com/slJxD37y6W
三菱銀行人質事件の始まり~経緯
・応じず助けを呼ぼうとした行員2名を射殺
・すぐ逃げた客が偶然近くにいた警察官に通報
・駆け付けた警察官2人のうち一人を射殺
・逃げられなくなったと悟った時、「お前のせいだ」と支店長を射殺
・すぐに現場を包囲
・梅川が銀行出入口のシャッターを下ろさせ立てこもる
・全裸の女子行員で人間バリケードと言われた肉の壁を作り自分の周りに立たせた
・全裸の女子行員に新聞を大声で読ませた
・気に入らない最年長行員に発砲し倒れた行員に対し、別の行員にとどめをさせと命令。
もうすでに死んでいる(助けるため)というと証拠に最年長行員の耳を切り取らせる
・トイレには行かさずカウンターの陰でさせた
梅川の当初の計画では銀行に押し入り、お金を奪い、すぐに立ち去る予定だったものがすぐに警察か駆け付けたことで予定が狂い、犠牲者を出し立てこもることになったことで行内で行われた内容です。
事件後、週刊誌などでは事実と異なる内容の記事も出回るなどし、後にも先にもこれまでにない事件として注目されました。
まとめ
わかる人だけにわかる、あの事件の現場に来てみました
— クワタ@12/30(木)東ネ-12a (@kuwataku) January 12, 2020
(三菱銀行北畠支店) pic.twitter.com/dWynHJlEhu
その周辺の交通は遮断され建物を取り囲む多くの警察車両。
今でもその光景が思い出せるほど、子供ながらに衝撃を受けた事件でした。
長時間にわたる立てこもり外からしかうかがえない様子でしたがまるで映画のシーンの様でした。
その事件を映画「TATTOO<刺青>あり」で宇崎竜童さんに重ねながら犯人の梅川昭美を想像してみてはいかがでしょうか。
強盗目的で押し入り、店内にいた客、行員合わせて40数人をその場で人質としました。
すぐ逃げ出した客数の通報で事件はすぐに発覚しますが駆け付けた警察官を含む4人が梅川により射殺されています。
立てこもりは42時間にも及びました。
最終的に現在のSATにより犯人の梅川は射殺されてこの事件の幕引きとなります。