緋村剣心(ひむら けんしん)・緋村抜刀斎(ひむら ばっとうさい)
緋村剣心の必殺技「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう) 九頭龍閃(くずりゅうせん)」
緋村剣心の必殺技「飛天御剣流 九頭龍閃」
神速を最大に発動させ、剣術の全9方向の斬撃「壱(いち):唐竹(からたけ)、もしくは切落(きりおろし)」「弐(に):袈裟斬り(けさぎり)」「参(さん):右薙(みぎなぎ)、もしくは胴(どう)」「肆(し):右斬上(みぎきりあげ)」「伍(ご):逆風(さかかぜ)」「陸(ろく):左斬上(ひだりきりあげ)」「漆(しち):左薙(ひだりなぎ)、もしくは逆胴(ぎゃくどう)」「捌(はち):逆袈裟(さかげさ)」「玖(く):刺突(つき)」を同時に繰り出す乱撃術にして突進術の技。
奥義・天翔龍閃を伝授される域の神速の斬撃を放てるだけの実力を持つ者だけが会得でき、常人には不可能といえる9方向同時攻撃を神速にて実現させた技。「不殺」を誓う剣心は、剣の柄で刺突を行っている。
同じ乱撃術でも、龍巣閃と違って9つの斬撃それぞれが一撃必殺の威力を持っており、神速による全9方向の同時突進攻撃という性質上、使用者の筋力と同等か上回る者が同じく神速による9方向同時攻撃を放ち相殺するか、これを上回る「超神速」の域の攻撃(後述の奥義)で先に攻撃するしかなく、防御・回避ともに不可能とされている。
そのため、腕力と体格で比古に劣る剣心が比古が放つ九頭龍閃を攻略するには九頭龍閃の発動速度を超える「超神速」の抜刀術「天翔龍閃」を身に着ける必要がある。故に奥義伝授のための試練となる技であるとされている。
乱撃術と突進術の特性を併せ持つため、突進術の要たる重量、乱撃術の要たる腕力が重要になる。飛天御剣流伝承者に代々引き継がれてきた白外套には、重さ十貫の肩当と筋肉を逆さに反るバネが仕込まれており、それを常時身に着け強靭な肉体を誇る比古が最も得意とする技でもある。小柄な剣心は、技術的には九頭龍閃を発動することはできたが、腕力、体格それらすべて上回る比古清十郎の九頭龍閃の前には完全に押し負けてしまった。
神速と言われる剣心の動きすら移動速度で優る瀬田宗次郎には回避され、雪代縁には一度目通じたものの二度目は9方向同時攻撃をすべて相殺され、三度目には発動前に掌底で潰され完全に破られている。
(出典:Wikipedia「飛天御剣流」)
緋村剣心の必殺技「飛天御剣流奥義 天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)」
緋村剣心の必殺技「飛天御剣流奥義 天翔龍閃」
初撃が当たらなかった場合、斬撃が空を切ることで発生する突風が敵の行動を阻害し、その初撃で斬撃が通過した部分の空気が弾かれたことで真空の空間が生まれ、その空間の空気が元に戻ろうとする作用で相手を巻き込むように引き寄せる。その自由を奪われた相手を、二回転目の遠心力と更なる一歩の踏み込みを加え、より威力を増した二撃目で追撃する。
技の理屈こそ簡単ではあるが、生死をわける極限状態で抜刀する瞬間に、その勢いを一切殺すことなく左足の踏み込むには、迷いなく踏み込める確固たる信念が必要不可欠であり、「捨て身」「死中に活を見出す」などの後ろ向きな気持ちを一片でも含んでいては、左足に引っかかるか、それを恐れて意識しすぎると、勢いを殺して単に左足を前に出しただけの超神速には程遠い抜刀術となってしまうため、確固たる信念がなければ絶対に成功しない技だと瀬田宗次郎は評している。
天翔龍閃に限らず、飛天御剣流の抜刀術は全て「隙の生じぬ二段構え」(双龍閃で言えば鞘での攻撃)になっていると比古清十郎は語る。
(出典:Wikipedia「飛天御剣流」)
志々雄真実(ししお まこと)
志々雄真実
作品中盤の「京都編」における最大の悪役であり、主人公・緋村剣心(人斬り抜刀斎)を最も苦しめた敵の一人。原作者の和月伸宏が一番気に入っているキャラクターであり、自身の悪の美学の集大成であると語る。本編開始の1年前を描いた外伝漫画『炎を統べる -るろうに剣心・裏幕-』では主人公を務める。
アニメ版での声優は池田政典。実写映画版での役者は藤原竜也。
明治政府打倒と日本征服をもくろむ一大兵団「志々雄一派」の指導者。「弱肉強食」を信念にしており、弱者を糧に真の強者が生き残る修羅の世界を志向している。作中で自身を「極悪人」「何の迷いもなく黒をとる」と語るなど、その存在と行いが悪であるとの自覚がある。
志々雄真実の秘剣「無限刃」
新井赤空作の最終型殺人奇剣にして、剣心の逆刃刀・真打の兄弟刀と言うべき刀。
連続使用による刃こぼれで切れ味が鈍っていく刀から発想を逆転し、刃全体をあえて鋸状にあらかじめこぼすことで、殺傷力を一定に保つことに成功している。さらに、この鋸目の間には志々雄が斬った人間たちの脂が染み込んでおり、刃を地面や鞘、相手の剣や大気との摩擦によって刀身の一部、あるいは全体を発火させることが可能。幕末期に剣心から人斬り役を引き継いだ時点で、この発火能力は発現していた。
「剣心再筆」では、分厚い鍔と石綿入り柄巻の装飾品が余計な延焼を防ぐ仕組みになっており、鞘には秘剣に用いるための火薬を染み込ませた黒革を巻いている。
(出典:Wikipedia「志々雄真実」)
志々雄真実の必殺技「壱の秘剣 焔霊(ほむらだま)」
志々雄真実の必殺技「壱の秘剣 焔霊」
志々雄真実の必殺技「弐の秘剣 紅蓮腕(ぐれんかいな)」
志々雄真実の必殺技「弐の秘剣 紅蓮腕」
斉藤には右肩に貫手で指を突き刺した状態で起爆させた。剣心に一度目は意識を失うほどの大きなダメージを与えた。だが、二度目は起爆の位置をずらされ自身がダメージを負った。
技のモチーフは格闘ゲーム『サムライスピリッツ』のキャラクター風間火月の必殺技の1つ「大爆殺」。あまりにもそのままの描写だったため、単行本では作者が『サムライスピリッツ』の制作会社SNKに対して謝罪の意の文を載せている。
「再筆剣心」では、手甲ではなく鞘に巻いた(火薬が染み込まれている)黒革を引きちぎって用い、爆発させる。
実写映画版では、煉獄に積載されていた火薬を手で掴み、それを敵に押し付けながら焔霊で着火させる。
(出典:Wikipedia「志々雄真実」)
志々雄真実の必殺技「終の秘剣 火産霊神(カグヅチ)」
志々雄真実の必殺技「終の秘剣 火産霊神」
本編では剣心の天翔龍閃の二撃目が先に炸裂したため技は不発に終わり、その全容は不明であったが、原作本編完結後に発表された外伝『炎を統べる -るろうに剣心・裏幕-』やPS2用ゲーム『炎上!京都輪廻』にて全容が明らかとなった。
『炎を統べる』では「火產靈神」の表記。本来なら、剣心との最終決戦まで誰も見たことのなかった秘剣という設定であったが、本編では不発に終わったので、ファンサービスの意図もあり使用させ、直撃した際の技の全容を描いたという。
「剣心再筆」では鞘に巻いた(火薬が染み込んである)黒革をすべて引きちぎって使用する。
名前は『記紀神話』における火の神「カグツチ」に由来する。
(出典:Wikipedia「志々雄真実」)
瀬田宗次郎(せた そうじろう)
瀬田宗次郎
“天剣”の宗次郎。十本刀最年少にして最強の剣士。書生風のあどけない少年だが、志々雄の最古参の部下で信頼も厚い。普段は側近として付き従いつつも、大久保利通暗殺をはじめとした数々の最重要任務に派遣されている。
剣心に匹敵する天賦の剣才「天剣」と、喜怒哀楽の「楽」以外の感情を持たないがゆえに思考や気配が一切読めない「感情欠落」、強靭な脚力で瞬間移動並みの速度を発揮する超神速の移動術「縮地」を兼ね備えている。
大きな米問屋の主人と妾の間に生まれ、幼少の頃より養父母を含む親戚一家から疎まれひどい虐待を受けた結果、不要な怒りを買うのを避けるため、無意識のうち感情を封印し、つねに愛想笑いを浮かべるようになる。
その頃、全身に大火傷を負い追っ手から逃亡中の志々雄と偶然出会い米蔵に匿う。そして紆余曲折の末、志々雄から宿賃代わりに渡された脇差で家族を全員斬殺し、明治維新後の志々雄の最初の部下となり、共に政府を倒し天下を取る闘いに臨む(このとき、志々雄から「オレの次に強くなれる」と言われた)。志々雄を恩人として尊敬し、志々雄から与えられた「弱肉強食」を至上の思想としているため自ら思考することを放棄している。
作中、剣心とは2度対戦している。「感情欠落」の特性ゆえ飛天御剣流の「先読み」が通じないため剣心に対しては有利に立ち回ることができ、剣心を相当に苦しめた。
志々雄曰く、「天剣」「感情欠落」「縮地」の三つが揃っている限りは剣心でも宗次郎は倒せないとのこと。新月村での対戦では抜刀術の撃ち合いで剣心の逆刃刀を真っ二つにし、本拠地での再戦では「縮地」も駆使し剣心を圧倒するが、その最中「弱肉強食」とは違う剣心の優しさを秘めた剣によって徐々に精神が乱され、親戚一家との過去を思い出した後、封じていた感情を呼び起こしてしまい、感情欠落を失う。
決着をつける為に奥義「瞬天殺」を繰り出すが、同等の性質とスピードを持ち、さらに破壊力で上回る天翔龍閃の前に敗れる。
その結果、志々雄との決別を涙ながらに決意。決別のケジメとして、由美を介して志々雄に天翔龍閃の仕組みを説明し、脇差も返却した(脇差は志々雄の手で破壊される)。
志々雄一派壊滅後は、志々雄の名の下で自らが行った人斬りの意味と、これからの自分の生き方を模索するため、日本各地を放浪する。
(出典:Wikipedia「志々雄一派」)
短身痩躯で赤髪の優男。左頬にある大きな十字傷が特徴である。一見朗らかで間の抜けた人物だが、かつては長州派維新志士で、幕末最強とまで謳われた伝説の剣客・人斬り抜刀斎その人である。
修羅さながらに殺人剣を振るい数多くの佐幕派の要人を殺害してきたが、ある不幸な事件から明治維新後は一転して不殺(ころさず)を誓い、流浪人(るろうに)として全国を旅し、弱き人たちのために剣を振るっていた。神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。
生来争い事を好まない性格だが、戦国時代に端を発する古流剣術「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」の使い手で、ひとたび戦いとなれば逆刃刀という、峰と刃が逆転した刀で人智を越えた剣技を繰り出し、軍の一個大隊をも遥かに超える戦力を発揮する。
(出典:Wikipedia「緋村剣心」)