芸能界入りからドラマデビューまで
当時同じく人気があった宮沢りえさん、観月ありささんと共に「3M」と呼ばれてさらに注目されていました。実際3人は結構年も離れていて(牧瀬さんと観月さんは6歳差)それほど共通点はなかったんですけどね。
そして1990年には「東京上空いらっしゃいませ」で映画デビュー。いきなり主役に抜擢されました。この年には「つぐみ」にも出演。こちらも主役でした。
1990年にドラマデビューも果たしています。ドラマは端役で「トップスチュワーデス物語」に新人スチュワーデスとして1,2話に出演しています。
「二十歳の約束」でドラマ初主演
「ひゅーひゅーだよ。熱い、熱い」手を口の横に添えて。1992年のドラマ「二十歳の約束」での牧瀬里穂の名台詞。なんか古い言い回しだった。牧瀬はいつもオーバーアクション。あのJR東海のCMも過呼吸起こしそうな雰囲気。しかしCMは名作となり彼女の一番の代表作。オーバーアクションは正しかったのだ。 pic.twitter.com/2WnsHUXAyz
— 懐かしい昭和時代 (@natsukashi__) January 13, 2020
牧瀬さん演じる高井夕希は幼い頃に母を亡くし、父と兄と3人で暮らしていました。ですが兄は数年前、不良に絡まれていた少年を助けたことで亡くなっています。夕希と父は現場を逃げ去っていった少年を憎んでいました。
夕希は高校時代に父と渡米し、アメリカの大学に通っています。父の勧めでお見合いをするため、一時帰国をしました。ですが夕希の真の目的はお見合いではありません。夕希の元に届く「藤村旭」という手紙の主を探すためでした。
夕希は「藤村旭」に出会いますが、藤村は手紙のことを知りません。実際は事件の時に助けられた少年・赤木純平(稲垣さん)が書いたものでした。ですが、名乗り出ることができず友人の名前を使っていたのです。のちに夕希と純平は恋仲になるのですが、周囲に交際を反対されてしまい・・・というちょっと影のあるラブストーリーでした。
夕希は天真爛漫な性格で、野球をやっていた純平を励ますために、「ヒューヒューだよ!」「カキーン!」など独特なセリフを使っていました。このセリフが話題になり、パロディになることも多かったですよね。初主演作にして、印象に残るドラマでした。
「西遊記」
1978年から1981年まで放送されていた堺正章さんと夏目雅子さんの「西遊記」のリメイク版で新・西遊記、平成版西遊記とも呼ばれました。
1993年にスペシャルドラマとして放送された本木雅弘さん、宮沢りえさん版が人気だったため、連ドラ化されたのですがキャストも一新していますし続編ではありません。
過去のドラマ作品に比べて原作を大きく脚色していて提婆達多軍団との戦いがメインになっていました。
牧瀬さんが演じたのは玄奘三蔵法師。「修行が足りませんよ」というのが口癖でした。ですが精神的にもろい部分があったり、砕けたところもあり硬すぎる人物ではありませんでした。
「新婚なり!」
映画監督で寺の息子の蔵元聖人(三上博史さん)はガーデニストの小宮菜央(牧瀬さん)と結婚します。甘い結婚生活を夢見ていた2人ですが、結婚式当日からトラブルが続出!
まずは結婚式の日に聖人の父・聖一郎(小林昭二)が聖人を寺の跡継ぎにすると発表。さらに聖人はすでに幼馴染の板東麗子(室井滋さん)と結婚していることが判明。さらに隠し子疑惑も出てきます。
他にも菜央の兄がトラブルを起こしたり、両親の法事と友人の結婚式の日程が被ったり、それぞれに海外留学の話が持ち上がったり、妊娠したとも思ったらしていなかったり、と毎回些細なトラブルから大きなトラブルまでいろいろなことが起こるコメディで、楽しく見られるドラマでした。
「太陽がいっぱい」
中村さん演じる上村雄一はおもちゃメーカーに勤めるサラリーマン。妻が10年前に他界し、独り身ではありますが平凡な生活を送っていました。
ある日友人からもらった宝くじがなんと1億5000万円当選します。さらに会長の娘である谷山マリ子(牧瀬さん)に出会い、結婚。
一気にツキが回ってきたかと思いきや、これが不幸の前兆でした。まず、マリ子には娘がいて雄一は急に父親になることに。さたに谷山家に同居することになってしまいます。
その後、マリ子の元夫が登場し、妻と娘を連れていかれてしまったり、会社の危機にも陥ります。
トラブルを乗り越えながら家族の絆を深めていく、というホームドラマでした。新婚夫婦にトラブルが起こり続けるというのは「新婚なり!」と似た感じがしますがこちらの方が少しシリアスでしたね。
2000年代以降はNHK出演することが多い
2000年代以降はNHKのドラマに出演することが多いですね。2009年にNHKの「再生の街」に出演されてから10年ほどドラマ出演されていませんでした。復帰作もNHKで連続テレビ小説「まんぷく」でした。ヒロインたちが通う喫茶店「パーラー白薔薇」の店主の妻川上しのぶを演じています。
さらに2023年の「らんまん」ではヒロインの母を演じていますよ。
牧瀬さんの出演ドラマは数は多くないですが様々なジャンル、役に挑戦されていると感じました。今後の出演も楽しみです。