『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下KOF)とは
『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(THE KING OF FIGHTERS)は、1994年にSNK(旧社)がゲーム機「ネオジオ」で発売した対戦型格闘ゲームのシリーズ名、またその劇中で開催されている世界規模の格闘大会の名称。
このシリーズ作品では、プレイヤーは3人一組(作品によっては4人1組)のチームを選択し、他のチームと勝ち抜き戦を行うというシステムである。
同時代にリリースされていたSNK最大のヒットタイトルでもあった対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』と『龍虎の拳』、および1980年代のアーケードアクションゲームである『怒シリーズと』や『サイコソルジャー』など、SNKの看板ゲームタイトルのキャラクターたちが作品の垣根を越えて一つの格闘大会に出場して覇を争う「ドリームマッチバトル」という設定をコンセプトに製作された。
ほら『餓狼』とか『龍虎』とか懐かしいでしょ?それが集まって戦うなんて、まさにドリームマッチでしたね。コマンドがそれぞれの作品と同じというところも良かった!
圧倒的キャラクター数が魅力の一つである本シリーズ。シリーズに登場したキャラクターは100人以上にも及びます。3VS3という対戦格闘ゲームのチームバトルの基礎を築いた作品でもあり、アーケード黄金期1990年代の対戦格闘ゲームの中でも絶大な人気を誇り、現在も新作がリリースされ続けているビッグタイトルです。
個人的には、『ストリートファイター』と対をなすレベルの人気作だと思っています。
現在も新作を出し続けているKOFですが、今回は『'94~'98』をふりかえります。
特にシリーズ最高傑作と称される『KOF'98』に関しては、より深く掘り下げていきますよ~!
圧倒的キャラクター数が魅力の一つである本シリーズ。シリーズに登場したキャラクターは100人以上にも及びます。3VS3という対戦格闘ゲームのチームバトルの基礎を築いた作品でもあり、アーケード黄金期1990年代の対戦格闘ゲームの中でも絶大な人気を誇り、現在も新作がリリースされ続けているビッグタイトルです。
個人的には、『ストリートファイター』と対をなすレベルの人気作だと思っています。
現在も新作を出し続けているKOFですが、今回は『'94~'98』をふりかえります。
特にシリーズ最高傑作と称される『KOF'98』に関しては、より深く掘り下げていきますよ~!
SNKドリームマッチはここから始まった…!『KOF'94』について
「開幕編」
1994年8月25日にアーケードのMVSで稼動後、同年10月1日にネオジオでリリースした記念すべきシリーズ第1作目ですね。ストーリーはまだシンプルなもので、続きモノっぽさは無かったです。
国ごとの代表8チームが集結し、チームメンバーは固定でエディットは無し。基本は3対3の勝ち抜き戦でKOかタイムアップで交代、仕切り直しとなります。
総勢24名というキャラクター数は当時では抜きん出たラインナップでした。そして2本先取が基本だった格闘ゲームにおいて、3本先取を原則とした(=1クレジットで体力ゲージ3本分戦える)というのもかなりの大盤振る舞いだったといえます。
何かとバグが多かったり、いろんな意味で凶悪なボスがいたりしましたが……。
操作系は『餓狼伝説スペシャル』をベースに『龍虎の拳』シリーズなどの要素を取り入れたものとなっており、非常に手に馴染みます。必殺技コマンドは基本的に出場元のゲームのままで、超必殺技がインストラクションカードに書かれていないというのも特徴でした。
国ごとの代表8チームが集結し、チームメンバーは固定でエディットは無し。基本は3対3の勝ち抜き戦でKOかタイムアップで交代、仕切り直しとなります。
総勢24名というキャラクター数は当時では抜きん出たラインナップでした。そして2本先取が基本だった格闘ゲームにおいて、3本先取を原則とした(=1クレジットで体力ゲージ3本分戦える)というのもかなりの大盤振る舞いだったといえます。
何かとバグが多かったり、いろんな意味で凶悪なボスがいたりしましたが……。
操作系は『餓狼伝説スペシャル』をベースに『龍虎の拳』シリーズなどの要素を取り入れたものとなっており、非常に手に馴染みます。必殺技コマンドは基本的に出場元のゲームのままで、超必殺技がインストラクションカードに書かれていないというのも特徴でした。
via ja.wikipedia.org
『KOF'94』日本チーム プレイ動画
バランスは荒削りでしたが、3on3ドリームマッチの原点です。
キャラ絵の濃さに時代を感じますねぇ。
キャラ絵の濃さに時代を感じますねぇ。
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チームエディット初採用!ライバル、庵のデビュー作『KOF'95』
「オロチ編 第一章」
1995年7月25日に稼動した『KOF'95』。本作から『'97』まで続く「オロチ編」三部作の第一章です。主人公「草薙京」のライバルである「八神庵」がこの作品から登場しました。
この作品から所謂「チームエディット」が可能になりました。また本作から『'97』までは、CPUのチームもエディットされることがあるため、前作にあった国籍によるチーム分けは無くなりました。
「『餓狼』+『龍虎』」システムをベースとした、3on3の1ライン2D対戦格闘で、基本的なシステム面は前作のものを継承しています。
また、前作ではバグ的な存在だったテクニックのいくつかが、正式に(強引に…)システムとして取り入れられました。
純粋にお祭りゲームとして作られていた前作と比べると、本作ではKOFシリーズ独自路線のストーリー展開、キャラクター設定を前面に押し出す作りになっていました。
新キャラ、庵は美形キャラながらバンドマン風の特徴的な衣装やヘアスタイル「青い炎を操る」「完全に悪人ではないが悪役寄り」などのいわゆる「中二病」心をくすぐる設定の数々により、京とともに若年層と女性を中心に爆発的人気を獲得。そのキャラデザインのセンスは卓越したものでした。
爽快感重視のゲーム性と、キャラクターの魅力を引き立てる設定、ストーリー。ゲームバランスは超大味ながらも人気を博しました。
この作品から所謂「チームエディット」が可能になりました。また本作から『'97』までは、CPUのチームもエディットされることがあるため、前作にあった国籍によるチーム分けは無くなりました。
「『餓狼』+『龍虎』」システムをベースとした、3on3の1ライン2D対戦格闘で、基本的なシステム面は前作のものを継承しています。
また、前作ではバグ的な存在だったテクニックのいくつかが、正式に(強引に…)システムとして取り入れられました。
純粋にお祭りゲームとして作られていた前作と比べると、本作ではKOFシリーズ独自路線のストーリー展開、キャラクター設定を前面に押し出す作りになっていました。
新キャラ、庵は美形キャラながらバンドマン風の特徴的な衣装やヘアスタイル「青い炎を操る」「完全に悪人ではないが悪役寄り」などのいわゆる「中二病」心をくすぐる設定の数々により、京とともに若年層と女性を中心に爆発的人気を獲得。そのキャラデザインのセンスは卓越したものでした。
爽快感重視のゲーム性と、キャラクターの魅力を引き立てる設定、ストーリー。ゲームバランスは超大味ながらも人気を博しました。
『KOF'95』ライバルチーム プレイ動画
デモ絵はクセの強かった前作と比べ、万人向けのスッキリと見やすい画風になりました。
火力過多はご愛嬌。バランス?何それ。
火力過多はご愛嬌。バランス?何それ。
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慣れ親しんだシステムを廃止し、静から動へ『KOF'96』
「オロチ編 第二章」
1996年7月30日に稼動したオロチ編第二章『KOF'96』。
シリーズとしては初めて、レギュレーションがゴッソリ変わった作品です。ベースのシステムだけでなく、キャラクターのグラフィックや技のモーションもすべて書き直され、前作とは通常技、必殺技ともかなり性能が違っています。
「攻撃避け」から「緊急回避動作」になったり、「一足跳び」から「ダッシュ」になったり、飛び道具が大幅に弱体化されたり、特殊技が完全に廃止されたりと、挙げていけばきりがないほど変更点がありました。
ゲームデザインの大幅な変更により戸惑うことは多く、過去作から続投しているキャラも性能が根本から変わってしまい、特に全キャラが飛び道具を持つ餓狼、龍虎チームなどの古参組を使うプレイヤーには苦しかったですね~。
主人公の京も大幅に戦闘スタイルが変わりましたが、彼のラッシュキャラへの転向は好評寄りではありました。
シリーズとしては初めて、レギュレーションがゴッソリ変わった作品です。ベースのシステムだけでなく、キャラクターのグラフィックや技のモーションもすべて書き直され、前作とは通常技、必殺技ともかなり性能が違っています。
「攻撃避け」から「緊急回避動作」になったり、「一足跳び」から「ダッシュ」になったり、飛び道具が大幅に弱体化されたり、特殊技が完全に廃止されたりと、挙げていけばきりがないほど変更点がありました。
ゲームデザインの大幅な変更により戸惑うことは多く、過去作から続投しているキャラも性能が根本から変わってしまい、特に全キャラが飛び道具を持つ餓狼、龍虎チームなどの古参組を使うプレイヤーには苦しかったですね~。
主人公の京も大幅に戦闘スタイルが変わりましたが、彼のラッシュキャラへの転向は好評寄りではありました。
『KOF'96』主人公チーム プレイ動画
ゲームシステムの基礎を固めたターニングポイント的な作品でした。
攻撃的な対戦バランスへと大きく転換しようとした試みは賛否両論です。
投げキャラが最強でしたね…。
攻撃的な対戦バランスへと大きく転換しようとした試みは賛否両論です。
投げキャラが最強でしたね…。
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人気最高潮の中で稼動した「オロチ編最終章」『KOF'97』
「オロチ編最終章」
1997年7月28日稼動。『KOF』シリーズ第4作目であり、『KOF'95』からメインストーリーとして展開された「オロチ編」の最終章です。
本作はキャラクター選択前に「ADVANCEDモード」「EXTRAモード」という2種類のシステムから1つを選ぶという形式になりました。
前者は『'96』をベースに、新方式のパワーゲージを採用したシステム。後者は『'94』『'95』がベースのシステムです。
完全新キャラクターはエディット専用の矢吹真吾、ニューフェイスチームの七枷社、シェルミー、クリス。矢吹真吾は草薙京の押しかけ弟子で、炎こそ出せないものの京から(適当に)教えられた草薙流古武術で戦うという、『ストリートファイターZERO』シリーズのさくらとダンを足して2で割ったようなキャラクターでした。
ゲーム中の性能は設定相応でかなり低めですが、コミカルかつ真っ直ぐで純粋なキャラ、子安武人氏による三枚目でコミカルな演技から人気キャラの座を獲得しました。私も大好きです(笑)
本作はキャラクター選択前に「ADVANCEDモード」「EXTRAモード」という2種類のシステムから1つを選ぶという形式になりました。
前者は『'96』をベースに、新方式のパワーゲージを採用したシステム。後者は『'94』『'95』がベースのシステムです。
完全新キャラクターはエディット専用の矢吹真吾、ニューフェイスチームの七枷社、シェルミー、クリス。矢吹真吾は草薙京の押しかけ弟子で、炎こそ出せないものの京から(適当に)教えられた草薙流古武術で戦うという、『ストリートファイターZERO』シリーズのさくらとダンを足して2で割ったようなキャラクターでした。
ゲーム中の性能は設定相応でかなり低めですが、コミカルかつ真っ直ぐで純粋なキャラ、子安武人氏による三枚目でコミカルな演技から人気キャラの座を獲得しました。私も大好きです(笑)
『KOF'97』主人公チーム プレイ動画
最悪のキャラバランス、暴発する必殺技、凶悪過ぎるコマンド投げ、全体的に肩幅がやたら広い等苦情は様々。
ですが、オーソドックスでありながらパワーMAXシステムを上手く継承したADVANCEDシステムの導入により、システムの基礎が完成した作品と言っても過言ではありません。
ですが、オーソドックスでありながらパワーMAXシステムを上手く継承したADVANCEDシステムの導入により、システムの基礎が完成した作品と言っても過言ではありません。
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