【日産・プレセア】女性に人気だったスタイリッシュな4ドアハードトップ
2017年3月10日 更新

【日産・プレセア】女性に人気だったスタイリッシュな4ドアハードトップ

トヨタ・カリーナEDのヒットにを契機に市場が拡大しつつあった“4ドアハードトップ”に日産が新たに投入したのがプレセア。背の低い流麗なボディラインにグリルレスのフロントマスク、マリーンブルーメーター等、スタイリングの美しさを追求し、女性ドライバーからの支持が高い車でした。

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【日産・プレセア】カリーナEDの影響を受けた4ドアハードトップ

【初代】日産・プレセア(PRESEA)

【初代】日産・プレセア(PRESEA)

販売期間: 1990年 - 1995年

【画像提供:カーセンサーnet 】
日産が1990年6月に発売した「プレセア」。トヨタのカリーナEDのヒットにを契機に市場が拡大しつつあった“4ドアハードトップ市場”に日産が新たに投入した車で、カリーナEDが1.8L/2Lのエンジン展開だったのに対し、プレセアは1.5L/1.8L/2Lとワンランク下からの設定で、その分価格は抑えられ、堅実な売れ行きを見せました。
トヨタ・カリーナED(1985年登場)

トヨタ・カリーナED(1985年登場)

日本車にスタイリッシュな4ドアのブームを巻き起こしたカリーナED。4ドアながらスポーティな雰囲気を前面に押し出したカリーナEDは爆発的なヒットを記録し、相次いで他メーカーからも同様のコンセプトを持つ車種が登場することとなりました。

女性人気が高かった「絶世のセダン」、日産・プレセア

プレセアは、後に知られることになるプロダクトデザイナー、和田智氏によるデザインでした。

7代目サニー(B13型系)と基本コンポーネンツは共通ながら、スタイリングは全く異なり、グリルレスのすっきりしたフロントマスクと曲線を多用した流麗なフォルムを備えていました。このスタイリングの美しさを追求した4ドアハードトップは、特に女性からの支持を集めました。

◎キャッチコピーは「全身・センス」、スタイリングの美しさを追求!

特徴的なフロントマスク

特徴的なフロントマスク

インフィニティ・Q45と同じグリルレスのフロント。顔つきだけでなくプレセアのPの字をあしらったエンブレムマークも、インフィニティ・Q45で採用されていた「七宝焼」でした。
 (1842382)

プレセアのエンブレムマーク。
日産 インフィニティ・Q45(INFINITI Q45)

日産 インフィニティ・Q45(INFINITI Q45)

1989年、日産が北米の高級車市場の一角を狙ったクルマ。グリルレスのフロント。

【画像提供:カーセンサーnet 】
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インフィニティ・Q45の七宝焼エンブレム。
背の低い流麗なボディライン

背の低い流麗なボディライン

シャシーはサニーをベースとしながらも、ホイールベースは70mm延長。

【画像提供:カーセンサーnet 】
扱いやすい5ナンバーサイズのコンパクトボディで、運転操作がラクなところも女性から人気だった理由の一つかもしれません。

◎プレセアの代表的な装備「マリーンブルーメーター」

プレセアのインテリア

プレセアのインテリア

昼間は普通のメーターですが・・・

【画像提供:カーセンサーnet 】
マリーンブルーメーター

マリーンブルーメーター

ライトを点灯するとメーターパネルを美しく、エレガントにライトアップ!
これがホントに綺麗♪
スモールライトに連動して、鮮やかなブルーに発光するムード満点のメーターパネル「マリーンブルーメーター」。プレセアの代表的な装備のひとつで、メーターパネルに蛍光塗料が塗られていて、パネル下に設置してあるブラックライトが点灯すると、 幻想的な青色に光りました。夜間のメーター類の美しさは、夜のドライブを一層楽しくしてくれました。

一緒に乗る人が大抵褒めてくれるため、人を乗せるのが楽しみなクルマでもありました♪

◎“プレセア”とはスペイン語で“宝石”という意味

車名の“プレセア”もスペイン語で“宝石”を意味していることから、当初から女性ユーザーをターゲットにしていたのでしょう。ボディカラーやグレード名も全て宝石をイメージした名前のこだわりぶりでした。
プレセアのラインナップ

プレセアのラインナップ

グレード名は車名にちなんだ「Ct.(カラット)」。上級版のCt.Ⅱ、普及版のCt.Ⅰの2種類。

ボディカラーはトパーズゴールド、ペリドットグリーン、サードニクスブラウン、アクアマリンブルー、アメジストパープル、パールグレー、サファイヤブルー、ガーネットレッド、クリスタルホワイト。
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  • イサオ 2020/2/4 22:36

    カリーナEDとは同時期に一新したS160系セリカをベースにしたトヨタ初のピラーレスサイドウィンドウを採用した4ドアハードトップで、若者を中心に人気を集めました。一番人気は新型2リッターDOHCを搭載するGリミテッドで、オプションでバーチャルゲームの様なデジタルメーターも選べました(S180系以降はコスト高騰でアナログメーターに統一)。尚・2代目ED(S180系・前期)は刑事貴族で所轄の車として登場(OPタイトルでも見れる)し、同2の前半迄活躍しました。

    I.O 2019/11/20 13:27

    プレセアとはスタンザとローレルスピリットを統合したモデルで、カリーナEDに対抗するためセダンながらハードトップスタイル(初代X50系クレスタみたいなもの)を採用し、女性を中心に人気を集めました。プレセアが登場する数カ月までは、スタンザの兄弟車・オースターという車が有りましたが、プリメーラの登場に伴い終了し、そのスタンザもオースターの後を追うように終了しました。

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