初めて海を渡った侍はマッシー村上【村上雅則】

「ビッグフライ！ホームラン！オオタニさーん！」と連日お茶の間のスポーツニュースで大リーグで活躍している日本人大リーガーが報道されています。今では当たり前になっている日常ですが、1ドル360円のころの1960年代にたった一人で大リーグで活躍している日本人がいました。あなたは知っていますか？その名はマッシームラカミこと、村上雅則選手です。

2年目のサンフランシスコ

メジャー2年目のシーズンは、5月5日になってやっと渡米することができて、サンフランシスコジャイアンツの一員としてシーズンを過ごす事になりました。
翌日の5月6日にチームキャプテンのウイリーメイズと同じ誕生日を祝ったエピソードもあります。

試合勘が不安のまま、5試合に登板し、徐々に感触を戻した村上雅則は、45試合に登板し、4勝1敗8セーブとしっかり責任を果たすことができたのです。
しかしチームは2ゲーム差で惜しくも優勝を逃しました。

イチローや松井よりもずっと前に、日本人選手の初安打を記録しているのも村上雅則です。イチローや松井、そして大谷もすごいですが、1960年代にたった一人で活躍していた日本人選手がいたことを誇りに思います。

日本球界に戻る決断

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すっかりチームの一員となっていた村上雅則は、来シーズンもサンフランシスコで野球をしたかったそうです。しかし、時代も時代、コミッショナー裁定で1965年だけアメリカでプレーと言うこともあり、泣く泣く帰国を決断しました。

今の時代なら普通にサンフランシスコのマウンドに立っていたでしょう。それでも２年間のサンフランシスコでの活躍は色褪せることなく、日本人大リーガーのトップに君臨しています。
大リーグ中継を観ながら、50年以上前に「あぁこのマウンドに村上雅則と言う若きサムライがいたんだぁ」と感じてください。