成り行きで親友の子供を預かることになったグロリア。「レオン」の原型とも言われる映画「グロリア」

ギャングに狙われた親友から、息子フィルを託された子供嫌いのグロリア。衝突しながら、ニューヨークの街を逃げるグロリアとフィルのストーリーは、映画「レオン」の原型とも言われています。1999年にリメイクもされた映画「グロリア」を振り返ります。

どうやってフィルを救うか迷うグロリア

グロリアは、以前の関係を使い、ボスのタンジーニと直接交渉をすることを決意します。

ホテルを出る前に、グロリアはフィルにお金を渡し、3時間して自分が戻らなかったら、1人でピッツバーグに向かうように伝えます。戻らなくても、死んだとは限らない、ピッツバーグで待っているから、必ず向かうように言い聞かせます。
タンジーニのアパートを訪ねたグロリアは、手帳を渡す代わりにフィルは見逃してほしいと伝えますが、タンジーニは掟は守らなければならないと、グロリアの話を聞こうとしません。手帳を置き、タンジーニのアパートを出るグロリアを、タンジーニの手下が追いますが、グロリアはエレベーターに乗り下りていきます。エレベーターの天井に向かって、タンジーニの手下たちは発砲を続けました。

タンジーニと交渉するグロリア

タンジーニは組織の掟と、部下たちの怒りのため、なかなかグロリアの提案を受け入れませんでした。

via karasmoker.exblog.jp

ピッツバーグに向かうフィル

フィルは約束の時間になってもグロリアが戻らないので、1人で駅に向かいます。ピッツバーグ行の切符を買い、ピッツバーグ駅に着きましたが、そこにグロリアはいませんでした。子供が1人でいることを心配したビジネスマンにカースン記念墓地の名前を聞いたフィルは、タクシーで墓地に向かいます。
タクシーの運転手に、街に戻るから待っていてほしいと伝えたフィルは、墓地の中を歩き、一つの墓の前で祈り始めます。

再会したグロリアとフィル

再会したグロリアとフィルは、ようやく家族になれたのでした。

via vari.if.tv

ホテルにも戻らず、ピッツバーグ駅にも現れなかったグロリアは、もう死んでしまったと思ったフィルが祈っていると、待ってくれと頼んだタクシーは立ち去ってしまい。代わりにもう1台のタクシーがやってきて、1人の老婆が下りてきてフィルに語りかけます。
「おばあちゃんにキスは？」それは、老婆に変装したグロリアの姿でした。