生年月日:1962年8月5日
たまの“音楽的エンジン”。
メジャーデビュー曲「さよなら人類」、2ndシングル「オゾンのダンス」の作詞を手がけたほか、アコーディオンやピアノを駆使して多彩な楽曲を生み出しました。
1995年に脱退後、ソロシンガーとして活動。
難解なようで親しみやすい、独自の言葉選びとメロディセンスは、たま時代からまったくブレていません。
滝本 晃司(たきもと こうじ)
庭のバラが咲きました。緑色の黄金虫もこのバラの花めがけてたくさんやってきます。
— 滝本晃司 (@takimotokouji) April 30, 2025
6/7(土)町田成瀬イマジンのライブ決まりました。予約受付は5/4(日)AM10時開始です。よろしくお願いします。
XGが面白くてYouTubeで毎日見てるゴールデンウィークです。 pic.twitter.com/jCDB7MXZIr
生年月日:1961年12月7日
どこかもの悲しい、でも温かい音の主。
代表作「海にうつる月」など、抑えた表現の中に深い情感をにじませる楽曲を多く担当。
“たまの静けさ”を支えた存在とも言えるでしょう。
現在はソロでの音楽活動を中心に、映像作品への楽曲提供など幅広く活動中です。
曲に宿る“異常な日常”——代表的な楽曲紹介
さよなら人類
たま「さよなら人類」MUSIC VIDEO
作詞:柳原幼一郎
作曲:柳原幼一郎、知久寿焼、石川浩司、滝本晃司
収録:シングル『さよなら人類/らんちう』、アルバム『さんだる』
たまのメジャーデビュー曲であり、オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得した代表作です。「今日人類がはじめて木星についたよ」という冒頭のフレーズから始まるこの曲は、シュールでナンセンスな世界観を持ちながらも、どこか切実なメッセージを感じさせます。独特なメロディと歌詞が融合し、たまの音楽性を象徴する楽曲となっています。
でも、その突飛さの裏には、どこか不安定な時代を生きる“人類”への優しい眼差しが感じられます。音も詞も奇妙なのに、なぜか心にすっと入ってくる。不条理とロマン、風刺と祈りがごちゃ混ぜになったような、不思議で忘れられない名曲です。
夕暮れ時のさびしさに
たま「夕暮れ時のさびしさに」MUSIC VIDEO
作詞:知久寿焼
作曲:知久寿焼 /滝本晃司 /石川浩司 /柳原幼一郎
収録:シングル『夕暮れ時のさびしさに/家族/まちあわせ』、アルバム『ひるね』
この曲は、日常の中にあるさびしさを穏やかなメロディに乗せて表現しています。沖縄風の音階を取り入れた旋律と、知久寿焼の優しい歌声が印象的です。TBS系ドラマ『浮浪雲』の主題歌として使用され、たまの音楽が広く知られるきっかけとなりました。
一日の終わり、街のざわめきが少し静まる夕暮れ。その名の通り、この曲には、日が沈むときの切なさと温もりが丁寧に詰め込まれています。沖縄風のメロディがふわりと流れ、知久寿焼のやさしい歌声が、心の奥に染み入ってきます。何か特別なことがあるわけじゃないのに、なぜか泣きたくなる——そんな時間を音楽にしたような一曲。たまの“静かな詩人”の一面がよく表れています。
海にうつる月
たま「海にうつる月」MUSIC VIDEO
作詞:滝本晃司
作曲:知久寿焼 /滝本晃司 /石川浩司 /柳原幼一郎
収録:シングル『海にうつる月/ばいばいばく』、 アルバム『ひるね』
滝本晃司が手掛けたこの楽曲は、静かな旋律と詩的な歌詞が特徴です。月の光が海に映る情景を通して、儚さや孤独感を表現しています。オリコンチャートで最高22位を記録し、たまのアーティスティックな側面を際立たせました。
夜の海にぽっかり浮かぶ月。それを見つめるような、静かで澄んだ一曲です。滝本晃司さんの透き通る歌声と、控えめなアレンジが心地よく、まるで時間が止まってしまったかのような不思議な感覚に包まれます。言葉は多くないけれど、その分、聴く人それぞれの想像をやさしく受け入れてくれるような余白があります。たまの中でも、とりわけ詩的で静謐な作品です。
きみしかいない
たま「きみしかいない」MUSIC VIDEO
作詞:知久寿焼
作曲:知久寿焼 /滝本晃司 /石川浩司 /柳原幼一郎
収録:シングル『きみしかいない/魚』、アルバム『きゃべつ』
知久寿焼が作詞を手掛けたこの曲は、一見ラブソングのように思えますが、歌詞の「きみ」は自分自身を指していると解釈できます。自己愛と孤独をテーマにした内省的な内容で、たまの中でも特に深いメッセージ性を持つ楽曲です。
知久寿焼のつぶやくような声と、くるくると動くメロディが独特で、少し笑えて、少し泣ける。不器用な人間の心のひだを、そのままそっと差し出されたような、じんわり温かい楽曲です。
おやすみいのしし
たま「おやすみいのしし」MUSIC VIDEO
作詞:知久寿焼
作曲:知久寿焼 /滝本晃司 /石川浩司 /柳原幼一郎
収録:シングル『きみしかいない/魚』、アルバム『きゃべつ』
この曲は、たまのライブにおいてアンコールトラックの定番曲として親しまれました。知久寿焼のやさしい歌声と、独特な歌詞が特徴です。日常の中にある小さな出来事や感情を、ユーモラスかつ詩的に描いています。
曲名からして不思議で、どんな曲なんだろう?と思って再生すると、そこにはとても静かでやさしい世界が広がっています。まるで子守唄のようなこの曲は、人にも動物にも、もしかすると“今日という日”にも、「おやすみ」を言っているような気がします。たまらしいナンセンスさと、胸にしみる温かさが同居した、まるで小さな詩集のような一曲です。静かな夜のお供にぜひ。