名調子
遠い地平線が消えて、
ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく はてしない光の海を
ゆたかに流れゆく 風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、
夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も瞼に浮かんでまいります。
日本航空があなたにお送りする音楽の定期便ジェットストリーム
皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です
タモリの発言
【笑っていいとも】
テレフォンショッキングの冒頭 タモリは 城達也さんが 亡くなられました 昔ラジオの番組に 城達也さんが ゲストで来た時 薬に 書かれている 使用上の注意を お願いして 読んでもらって あまりの美声に 感動したんですよね ご冥福を お祈りいたします
と タモリが発言
長い 笑っていいともの 歴史の中 故人を偲んだのは 後にも先にも これが最初で最後 タモリの 話術の先生こそ 城達也だったのです
最終回
上品で洗練されたセンスと渋い声で定評のある城 達也氏がパイロットをつとめる初代のシリーズは、1967年7月から1994年12月、城氏が亡くなる前年の暮れまでの実に27年間もの間、多くの聴視者に愛されていました。
城氏のナビゲーションによるJET STREAM最終回の放送で残した「さようなら」というメッセージは 今でもファンの皆さんたちに語り継がれています。
ジェットストリーム (城達也ラストフライト) - YouTube
番組開始から27年たった94年秋、
久しぶりにその番組を聴いた、当時のFM東京の後藤社長はびっくりしたのだそうです。
「自分が知っていた城の声とはまるで別人だったから」と。
翌朝、番組スタッフに訊くと、みんな声の異状に気が付いていたが
「城さんはこの番組が生きがいだと言っている。
声がおかしいとはとても言えない。」と。
社長はそれから一週間、番組を聴き続け、
「このままでは彼のイメージが壊れる。私から伝えよう。」
と彼を11月末に社長室に呼ぶと
「ご心配をおかけしました。腹を決めました。」と
自分から降板を切り出したのだそうです。
最終回の放送で、彼は最後にこんな台詞を言っています。
「またいつの日か 夢もはるかな空の旅でお会いいたしましょう」
いつかどこかで、またあの声と再会できると良いですね。
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CD全巻に、初代パーソナリティーを27年間務め、絶大な人気を誇った城達也氏のナレーションを収録された同商品で、珠玉の名曲119曲と共にお楽しみください。