『ラブ・ポジション ハレー伝説』とは?
『ラブ・ポジション ハレー伝説』(ラブ・ポジション ハレーでんせつ)は、手塚治虫原作によるOVA。手塚プロダクションとしての漫画を原作としないオリジナル・アニメ作品は、本作が初作品となる。
制作には手塚プロダクションが関わっているものの、一般的にいう手塚治虫さんの作品とは少し毛色が違います。あくまで制作協力しただけというところも押さえておきたいポイントですね。
『ラブ・ポジション ハレー伝説』の本編動画・ストーリー
須春の父親ロバートはアメリカ人で、ベトナム戦争のときには兵士として出向していた元軍人。ロバートはベトナムに旅立とうとする須春に、戦時中の経験を話し、かつて生命の大切さを教えてくれた少女ラミーナのことを語ります。そして、現地でラミーナと出会うようなことがあれば渡してほしいと、思い出のハーモニカ託すのでした。
ベトナムに到着した須春は、山奥の廃墟にて、隕石衝突のときの熱で生み出されるガラス素材・テクタイトを見つけ、ロバートから聞いていた少女ラミーナと出会います。須春は何十年も経過しているはずなのに、少女の姿のままであるラミータに疑問を抱きつつも、ロバートと再会させようと彼女を日本に連れて帰ってきました。
数日後、ベトナムの隕石の研究が進むと、テクタイトが地球の生命の根源に関わる物質であることが分かってきます。そして、ラミーナの驚くべき正体も明らかに。
そんな彼女を抹殺しようと、アメリカから日本にやってきたザンバ。ハレー彗星の大いなる意思は須春やラミーナを…
『ラブ・ポジション ハレー伝説』が評価されない理由とは?
手塚治虫先生晩年の作品でしたが、当時まだアメリカの撤退から10数年しか経っていなかったベトナム戦争、主人公の親父だった元米軍中尉も通して、我欲に囚われていた人間の愚かしさ及びそれを克服する強さとかを描きたかったのでしょう。
しかし、辻真先氏担当としては「アレっ?」と言うか、脚本が普通に悪かったのが本作の失敗点でした。
ホント退屈な作品だった、ストーリー展開は読めるし、ワクワクするような見せ場もないし、何でこの作品作った?しかもアニメオリジナルって(笑)
脚本が悪かったという意見もありますが、もともとの原作も気になるところ。天才・手塚治虫さんの作品としては、あまりにも物足りないといった印象を抱いてしまいますね…
SFファンタジーで、夢があるけど、大事なメッセージを伝える手塚作風とはいえなくなってしまった事には失望を禁じ得ません。
しかし、そんな設定がなくても物語は成立してしまっており、せっかくのテーマが台無しになっているように思えます。
ハレー彗星よりも宇宙から飛来した隕石の欠片に焦点があたっていて、どちらかというとベトナム戦争のほうがインパクトが強いです。妙にハレー彗星というテーマを持ち出してしまったことが失敗だったのかもしれませんね。
手塚先生が原作を担当した「シン・ラブ・ポジション ハレー伝説」に一票。 pic.twitter.com/T4YZkdhdYb
— Tar Sack (@tar_sack) April 3, 2021
今日の一押し手塚治虫アニメ作品は「ラブ・ポジション ハレー伝説」。1985年制作。手塚プロ初のOVA(オリジナルビデオアニメ)。脚本は辻真先氏が担当。手塚色が一切ないキャラデザインは、何か少しバランスが悪い。 #OsamuTezuka
— 美好蘭丸 (@rammaru) August 4, 2012
昨日のアニメのタイトル、「ラブ・ポジション ハレー伝説」だそうです。手塚治虫原作なんだけど、なんでこんなにこっ恥ずかしいタイトルなんだろう。http://t.co/vZvdv3objuラブ・ポジション_ハレー伝説
— なせる ほふ (@nasserhaff) February 14, 2014
手塚先生のアニメといえば、ラブ ポジション ハレー伝説は面白いのだろうか。30分で見るのを諦めてしまったので何とも言えない。作画レベルは…残念なレベルだった。
— 圓山 和幸 (@Uguisuboul2) December 28, 2011
『ラブ・ポジション ハレー伝説』原案は手塚治虫。脚本は辻真先(@mtsujiji)。辻先生によれば打ち合わせは電話。『ターミネーター』で行きましょう。「わかりました」てな感じでシナリオを仕上げたそうです。 http://t.co/njhXpdIz @nami_happy
— 磯貝和日朗 (@k1db0x) May 12, 2012
監督:井内秀治
脚本:辻真先
制作:パック・イン・ビデオ
手塚プロダクション
発売:1985年
話数:全1話
(本編約95分)