このキットへのネガティヴな反応として「股間と足首の可動がー」と残念がったユーザーの声ばかりが、ほとんど当時の多数派だったという印象操作が今ではなされているが、ガンプラ、ベストメカコレクションシリーズ以前のロボットプラモは、そもそも股間だの足首だのどころか、肩と首が回転するギミックしかなく、ゼンマイか電池でのろのろズコズコ歩くプライバリュー仕様が当たり前だった時代なので、当時はそんなネガティヴ反応は(ガンプラブームが過熱するまでは)あまり聞こえてはいなかったのが、当時のガンプラ者の主観印象である。
ちなみに、悪評が高かったのならば売れないのが資本主義の原理原則のはずだが、実はガンプラ発売開始以降のおよそ10年間で、一番の売り上げ個数を誇ったのは、もちろん主役ガンダムの1/144ではあったのだが、では、一番の売り上げ金額を誇ったのはどのガンプラかと調べてみると、意外や意外、栄えある第一位はこの、1/100 ガンダムであったりする!
そう、決して1/100 ガンダムは、みにくいアヒルの子のような、不遇な存在ではなかったのだ!(この辺の、細かい検証や売り上げ数や金額のの確認などは、近いうちにシミルボンの連載で特集します!)。
結果、1/100 ガンダムというプラモデルは、今回記述した様々な要素やプレイバリューから、「マスターグレード以降では黒歴史化されてしまった、RX-78ガンダムの、アニメ版での"真の姿"」が、各種仕様やプレイバリューから伺える名作キットになっている。
膝から下が可動しない分、膝から足首までのラインが、唯一安彦画調でツライチになって奇麗な曲面を描いていたり、コア・ファイターにちゃんとライディング・ギアが付属していたり、侮れないんだよ。初期のガンプラは!
……ということで『ガンプラり歩き旅』次回へ続きます!
次回は一気に2つのキットの紹介、量産型ムサイと、1/144 シャア専用ザクと1/144 シャア専用ザクだ!(……いや、それ、3つじゃね?)
結果、1/100 ガンダムというプラモデルは、今回記述した様々な要素やプレイバリューから、「マスターグレード以降では黒歴史化されてしまった、RX-78ガンダムの、アニメ版での"真の姿"」が、各種仕様やプレイバリューから伺える名作キットになっている。
膝から下が可動しない分、膝から足首までのラインが、唯一安彦画調でツライチになって奇麗な曲面を描いていたり、コア・ファイターにちゃんとライディング・ギアが付属していたり、侮れないんだよ。初期のガンプラは!
……ということで『ガンプラり歩き旅』次回へ続きます!
次回は一気に2つのキットの紹介、量産型ムサイと、1/144 シャア専用ザクと1/144 シャア専用ザクだ!(……いや、それ、3つじゃね?)
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー