ダンス・ウィズ・ウルブズ
先住民族であるインディアンを虐殺し、バッファローを絶滅寸前に追いやった今のアメリカに対して、フロンティアへの郷愁と同時に、警鐘を打ち鳴らした作品。
1863年、南北戦争の最前線。北軍中尉ダンバーは、自ら志願して辺境の西部ダコタへ赴任した。戦争で疲れた彼にとって、文明の香りがしない新天地はまんざらでもない。やがて一帯に住む先住民のスー族と出会い、彼らと少しずつ距離を縮めていくうちに、ダンバーは彼らを敵と思えなくなっていく。いつしか、彼らから“狼と踊る男”という名前を与えられたダンバーは、彼らの一員になろうと決心するのだが……。
映画の評価
この作品が製作される前は、誰もがこんなに評価されるとは思ってもいなかったらしく、映画を作るのにリスク(セリフの3分の1がスー族のラコタ語)もあるという事でなかなか資金が集まらなかったようです。ですが見事に映画は大ヒットし、多くの賞を獲得して高評価となりました。
第41回 (1991年) ベルリン国際映画祭 特別個人貢献賞
第63回 (1990年) アカデミー賞 作品賞、監督賞[ケヴィン・コスナー]、脚色賞[マイケル・ブレイク]、撮影賞[ディーン・セムラー]、編集賞[ニール・トラヴィス]、音響賞、作曲賞[ジョン・バリー ]
第48回 (1990年) ゴールデン・グローブ賞 作品賞(ドラマ部門)[ケヴィン・コスナー]、監督賞[ケヴィン・コスナー]、脚本賞[マイケル・ブレイク]
多くの賞を受賞したコスナーは、「今後インディアンの映画を作る人は、もう昔のようには作れないだろう」と語りました。
メインキャスト
ストーリー(ネタバレ)
1863年秋、南北戦争の激戦地テネシー州セント・デービッド。足に重傷を負い、片足を切断されると思い込んだ北軍中尉ジョン・ダンバー(ケヴィン・コスナー)は、北軍と南軍両陣営の眺み合いが続く中、決死の覚悟で単身馬を駆って敵陣に飛び込んだ。南軍が虚を突かれた隙に、北軍は一勢に彼の後に続いて攻め込み、勝利を収めた。
via filmublogas.lt
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1カ月がたち、ダンバーはシスコを盗みに来たインディアンを慌てて追いはらう。この、ダンバーが辺境に来て以来初めて出会った人間こそ、インディアンのスー族の聖人蹴る鳥(グラハム・グリーン)で、長老とともに150人の部族を仕切っていた。
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映画は好評で、のちに「4時間アナザー・ヴァージョン」と呼ばれる全長版が公開されています。