水牛の迫力あるシーンを見せるためには、やはり一頭でも多く牛を用意する必要があったのかも知れませんね。
インディアンで俳優のラッセル・ミーンズの映画での評価
この映画は、インディアンを中心に描かれた映画であります。ラッセル・ミーンズは、インディアンの立場からこの映画をどう解釈しているのでしょうか?
コスナー監督がハリウッド的なインディアンのステレオタイプのうち、「酔いつぶれたインディアン」以外のほとんどすべてのインディアン像を利用したのはいい狙いでした。インディアンをやたら持ち上げ過ぎてるきらいはあるにしてもね。『アラビアのロレンス』という映画を覚えていますか?この作品のインディアンは、まるで(英雄虚像化された)『平原のロレンス』でした。
更にラッセル・ミーンズは、この映画について厳しく評価しています。
・・・そのようなすべてが私たちとは程遠く、似ても似つかないものになっていて、どの部分においても私たちに当てはまらないものになっています。・・・こういった映画のほとんどが持つ問題は、白人が善良で、格好良い姿で登場することです。インディアンは物語の脇役でしかありません。私は、白人が映画を作ることは理解しますけれど、それは彼ら以外の誰かに関する映画にはならないでしょう。
インディアンの映画を観るとそのイメージで認識していますが、実際の人物像が違うとちょっと複雑です・・・でも映画を楽しめればOKな部分もどこかにあります。
映画のヒットによって続編が書かれた小説。
ダンス・ウィズ・ウルブズの脚本を書いたマイケル・ブレイクは2001年に『ホーリー・ロード』(The Holy Road)と言う題名の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」続編小説を出した。
この話のタイトル名のThe Holy Roadは、白人による大陸横断鉄道敷設による平原インディアンとの文明の衝突を暗示している。