隠れた名作サッカー漫画・アニメ『がんばれ!キッカーズ』
作者は、ながいのりあき。
コロコロコミック編集部から、当時人気を博していた「キャプテン翼のようなサッカーものをやろう。」という企画が持ち上がったのがきっかけで生まれた作品。
サッカーの知識が無く、当初はこの企画に困惑していたながいは、悩んだ末に高校時代に愛読していたちばあきおの野球漫画『キャプテン』を手本に、「等身大の登場人物達がたとえ敗れても何らかの経験を得る、超人的なプレーの必要ないサッカー漫画」として描くことになったという。
1986年にアニメ化された『がんばれ!キッカーズ』
全日本少年サッカー大会の大会ポスターに起用されるなど、当時サッカー漫画としてはキャプテン翼に次ぐ人気作品となった。
また、この大会が10周年を迎えたことを記念し、サッカー少年にアピールすることを目的としてテレビアニメ化された。
1986年10月15日~1987年3月25日まで日本テレビ系ほかで放送。
放送時間は水曜19:30~20:00。
主題歌はオープニング・エンディングともに西村知美。
オープニングテーマ 「君は流れ星」西村知美
エンディングテーマ 「銀河の少年」西村知美
キャプテン翼との類似点・相違点
【キャプテン翼との類似点】
主人公の共通点
名前の字面が似ており、転校生・エースストライカー・オーバーヘッドキックを得意としているなどの共通点がある。
【キャプテン翼との相違点】
アニメ版では、さらにそのコンセプトを追求。
サッカーアニメの度合いを少し薄めて、青春ドラマ的な演出が採り入れられた。
弱小チームの友情と成長が主体
また、チームメンバーそれぞれの性格や個性、生活風景までを丁寧に描き、視聴する子供達が共感できるようドラマ性を高めていた。
サッカー大好き少年、大地翔は北原小学校のサッカー部・北原キッカーズに入部した。
ところが、キッカーズには監督やコーチもいなく、メンバーは練習もせずゲームで遊んでいる。
翔は、おんぼろキッカーズをなんとかしようと県下一の強豪・南陽SC(サッカークラブ)に練習試合を申し込むが…