【訃報】映画監督のジャンリュック・ゴダールさん死去。
1960年に公開された映画「勝手にしやがれ」などで知られるフランスの映画監督であるジャンリュック・ゴダールさんが13日、スイス西部の自宅で亡くなっていたことが明らかとなりました。91歳でした。
第一報はこちらです!
ジャン=リュック・ #ゴダール 監督91歳で死去『#勝手にしやがれ』 『気狂いピエロ』など - 仏紙報道#訃報 https://t.co/AaZyIqVFbu
— シネマトゥデイ (@cinematoday) September 13, 2022
ゴダールさんは1930年、フランス・パリ出身。映画批評家として活動したのち、50年代より短編映画の監督として「コンクリート作業」などの映画を制作。そして1959年に初の長編映画「勝手にしやがれ(1960年公開)」を監督し、ジャン・ヴィゴ賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞しました。その後も即興演出や街頭ロケといった斬新な手法を作品に取り入れ映画界の革命児となり、1965年公開の「気狂いピエロ」など、フランス映画界にヌーベルバーグ(新たな波)を巻き起こしました。近年は2006年にパリで初の個展を開くなどしていましたが、健康上の理由により公の場に姿を現すことが減少。そんな中でのこのたびの訃報となりました。
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沢田研二のヒット曲のタイトルとなった「勝手にしやがれ」
ゴダールさんの代表作と言える「勝手にしやがれ」ですが、1977年に発売された沢田研二19枚目のシングル「勝手にしやがれ」にタイトルが引用されており、歌詞の内容も映画にちなんだものとなっています。ミドル世代としては、沢田研二の曲からゴダールさんの作品を知った方も多いかと思います。
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ゴダールが敬愛した日本人監督!!
ゴダールさんと言えば、日本映画のファンであることが知られており、2002年に日本の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した際には、インタビューで日本映画について熱く語っていました。ここでは、ゴダールさんのご冥福を祈るとともに彼の愛した日本の映画監督・作品を軽く押さえておきましょう。
溝口健二
優れた映画監督として、まず最初に名前を挙げていたのが溝口健二。昭和前期に活躍した日本を代表する監督の一人であり、1954年公開の「山椒大夫」はゴダールさんも自身の作品で引用するなど、フランスのヌーベルバーグにも多大な影響を与えています。
大島渚
ゴダールさんが“真のヌーベルバーグ”と絶賛したのは、1960年公開の大島渚監督作品「青春残酷物語」。この映画の興行的成功により、“松竹ヌーヴェルヴァーグ”という言葉が生まれています。
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北野武
インタビューでは、1998年公開の北野武監督作品「HANA-BI」についても言及。「日本映画だからではなく、出演者が日本人だということを忘れるほど普遍的な映画」と評していました。同作品は、第54回ヴェネツィア国際映画祭にて日本作品として40年ぶりの金獅子賞を受賞しています。
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