単なるギャグ漫画の枠を超えた名作天才バカボン!!
2015年10月15日 更新

単なるギャグ漫画の枠を超えた名作天才バカボン!!

赤塚不二夫とフジオ・プロのギャグ漫画。赤塚の代表作であり、これまで4回にわたってテレビアニメ化され、劇場用アニメも制作されている人気のアニメ。そんな天才バカボンを振り返ってみましょう!!

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天才バカボンってどんなアニメ?

“スポ根アニメの金字塔”と称され、およそ3年半に及ぶ長期の人気に支えられた『巨人の星』の後番組として、同じ東京ムービーで製作された。1959年10月スタートの『頓馬天狗』以来続いた、土曜日午後7:00 - 7:30枠のよみうりテレビ制作「大塚製薬一社提供番組[注 1]」としては最後の作品となった[注 2]。
原作では登場人物が死亡したり、殺害する(される)描写、残酷描写や、暴力的表現も数多く見られたが、アニメ化に際しては大幅に書き換えられている。
キャラクターデザインや人物造形については原作をほぼ踏襲している(「本官さん」のみ本作品用に描き改められ、目玉がつながっていない[1]。)一方で、作品のテーマが大きく異なっている。原作ではバカボンのパパをはじめ、登場人物がおかしな行動をとることで一般常識や漫画作品としてのルールすらゆさぶり、ストーリーや設定の破たんすらお構いなしのナンセンスな世界を展開するのが狙いだったのに対し、本作品ではバカボンのパパたちの一見おかしな行動は「無垢な心の表れ」であり、彼らの作為のない真心が、結果として問題を解決へ導いたり周囲の人々に幸せを招く…という、赤塚作品では『もーれつア太郎』的な「人情劇」を彷彿とさせる全く異質な世界観に改変された。これは全国アンケート「子どもに見せたくない番組(ワースト番組)」を実施していた日本PTA全国協議会から番組内容にクレームが寄せられたことが影響している。また番組スポンサーの大塚製薬からは「(パパが)働かないで生活してるというのはおかしい。設定上の職業ではなく、パパが働いてるシーンを映像で見せて欲しい」との要望が出され[2]、苦肉の策として「パパを定職(植木屋)に就かせる」という本作独自の設定が生まれた。しかしこれらの内容改変は、原作者・赤塚を大いに失望させることとなった。この他にも、バカボンの学校生活が原作より多くなり、担任の「凡田先生」、ガールフレンドの「さくら」、ガキ大将の「中村」・「青成」といった、原作に無いオリジナルレギュラーキャラが加わった。
スポットや次週予告での最後の決めゼリフは、パパの「見ない奴は死刑なのだ!」というものだった[注 3]。

天才バカボンのあらすじ

『おそ松くん』において、ギャグ漫画家として不動の人気を得た赤塚不二夫が続けて描いた作品。
原作では登場人物が死亡したり、殺害する描写、暴力的表現も数多く見られたが、アニメ化に際しては大幅に書き換えられている。
キャラクターのデザインや人物造形については原作をほぼ踏襲している一方で、作品のテーマが大きく異なっている。
原作ではバカボンのパパ達がおかしな行動をとることで一般常識や漫画作品としてのルールすらゆさぶり、ナンセンスな世界を展開するのが狙いだったのに対し、本作品ではバカボンのパパ達の一見おかしな行動は「無垢な心の表れ」であり、彼らの作為のない真心が結果として周囲の人々に幸せを招く、といった全く違う世界観に改変された。
これは日本PTA全国協議会が実施していたアンケート「子どもに見せたくない番組(ワースト番組)」に本作品がランクインした事も大きく影響している。
しかしこの内容改変は「バカボンのパパが定職(植木屋)を持つ」設定とも関連して、原作者を大いに失望させることとなった。
スポットや次週予告の際、パパが「見ない奴は死刑なのだ!」というブラックジョークで締めるのがお決まりになっていた。

主な登場人物

バカボンのパパ

バカボンのパパ

もともとは天才であったが、アクシデントがもとでバカになり現在のキャラクターとなった。出身校はバカ田大学である。赤塚によると「パパは無職でないといけない」としているため、原作、アニメともに基本的には無職ということになっているが、単発で様々な職に就く描写がある。また、テレビ局側の意向でアニメ第1作では植木屋とされた。
口癖は「これでいいのだ!」「タリラリラ〜ン」「コニャニャチハ」「はんたいのさんせい」「さんせいのはんたい」など。「〜なのだ」という語尾の多用も多く、アニメのサブタイトルのほとんどに使われている。
バカボン

バカボン

連載初期には、パパのことをとうさんと言っていた。一家の長男。
天才バカボンのタイトルが示すとおり、本作における本来の主役で渦巻のほっぺたがトレードマーク。しかし主人公として機能していたのは連載初期のみで、「描いてるうちに(バカボンの)パパのほうが面白くなっちゃった」(赤塚談)という理由でパパに主役の座を奪われたため結果的にパパの引き立て役に転じた。当初はドタバタホームコメディ漫画における「頭は良くないがのんびりした心優しい性格の主人公」という役割を担っていたが、主役交代とそれに伴うナンセンスギャグ漫画へと作品傾向が次第にシフトしていくに従って、不条理なパパの言動をアシストする愚直で腹黒い面もあるキャラクターに変化していった。パパと一緒になって悪さをはたらくことが多いが、パパに振り回されひどい目に遭うことや、時にはパパをひどい目にあわせたこともあった。勉強は苦手だが、ママの誕生日プレゼントを用意するために、靴磨きのアルバイトをするなど、優しい面も。アニメ版では概ね初期原作のイメージで登場している。アニメ第1作では、逆立ちで苦もなく歩き、ハジメをいじめたクラスメートを懲らしめるほどの身体力を持つ。通っている学校は、アニメ第1作、天才バカヴォンでは「坊毛茄子(バカヴォンではカタカナ表記でボケナス)小学校」だったが、アニメ第4作の最終回では「バカ田小学校」に変更されていた。連載開始当初は着物の下にズボンを履いていたが、すぐにおなじみの着物+靴スタイルになる。パンツは履いておらず、第3作のOPにおいて一瞬股間が見えるシーンがある。『トリビアの泉』の中で「お釈迦様は仏教語でばかぼん」というネタが紹介されたことがある。なお、着物の色は原作では緑地に黒い渦巻、アニメではシリーズすべて青地に水色の渦巻きだが、天才バカヴォンではピンク地に青い渦巻となっている。
1972年発表の「20年後のバカボンなのだ」(前後編)では20年後(1992年)の一家が描かれているが、前編ではバカボンには「マジメ」という息子が生まれたものの、大変な悪ガキであるために、気苦労でスキンヘッドになってしまう。そして後編では下痢のため、痩せてしまう。
2010年、明治製菓の菓子「チップチョップ」のTVCMキャラクターに起用される。
ハジメ

ハジメ

バカボンの弟で生まれてしばらくしてすぐに言葉を話せるようになり、レコーダーを発明したり「ピタゴラスの定理」や「ケプラーの法則」の解説などもできる天才児。後頭部に一本だけブタの尻尾のように丸くカールしたアホ毛がある。元天才児だったパパの息子らしいと言えばらしいのだが、「これはワシの息子でないのだ」とパパが言って網走刑務所へ飛ばそうとするほど、今は性格も顔も似ていない。性格や顔は明らかにママ似である。なお漢字では「一」と書いてハジメと読み「何でも一番を目指してほしい」というママの願いを込めてでの命名となった(アニメ第1作の5話より。パパは「二人目の子供なのになぜ一と付くのだ?」と疑問に思っていた)。1999年にNTT西日本の「ISDNはじめちゃん」のキャッチフレーズと共にフレッツISDNのCMに出演、この時の声優は貴家堂子である。
「20年後…」では、3年前に医学の研究でアフリカに渡り、「バカ菌」という菌を発見している。シワが多くなっている。
アニメでは誕生のエピソードが第1作序盤で描かれている。第1作では"はいはい"でしか移動できなかったが、すでに手は器用に扱える。第2作以降では二足歩行ができるようになっている。
原作では普通の口調だが、第3作・天才バカヴォンでは丁寧口調で話すことが多い。
第4作ではパソコンを持っている。また世界一頭のいい人である。
バカボンのママ

バカボンのママ

黒百合女子大学の出身。パパとは女子大生の時に出会った[11]。トラブルメーカーのパパと、いたずら好きのバカボンに振り回されながらも、一家を守る良妻賢母である。ごく普通の美人のママで基本的には穏やかな性格で、パパたちに本気で怒ることはほとんどないが、悪ふざけが過ぎると本気で怒ることもある[12]。
原作およびアニメ第1作・第3作で同級生の成金婦人と再会した際、ママのことを「あっちゃん」「あっこ」と呼ぶことがあった。原作、およびアニメ第2作ではパパとの出会いのエピソードが描かれ、原作で「春菊の君」とパパが勝手に名付ける設定をもとに、本名は「春菊」とされた。実は告白したのはママの方からである。
「20年後…」では、前編ではスタイルは不変だがシワが多くなっている。だが後編では、正月料理の食べすぎで相撲取り並のデブになってしまい、ダイエットのためにランニングをしようとした時、道端の釘を踏んづけてパンク死してしまった。
アニメ第2作の設定では年齢は32歳(第156話より)で、カエルが大の苦手(第35話)となっている。
第1作で一度だけ北浜が代役となったことと、長編映画『天才バカヴォン』以外では、バカボン一家の中で唯一シリーズを通して声優が変わっていない。なお、赤塚は4回目のアニメ化に際し、「ママの声だけは(増山から)変えないで欲しい」との要望を出している。
1994年にはブルドックソースの『東京のお好みソース』のイメージキャラクターとして起用された。なお、CM本編では歌を歌っており(当CMのオリジナルソング)、このCMに出演した時のバカボンのママの声の主は歌手の中森明菜だった。

天才バカボン 関連動画

1971 天才バカボン第1期 OP,ED - YouTube

口琴音楽リンク http://ameblo.jp/morsing/

『レレレの天才バカボン』 OP&ED - YouTube

画質は良くありません
本作品は何度か雑誌の移籍がされているので最終回は何作品か存在する。最後に書かれた最終回はデラックスボンボン1992年12月号で、現在ではウェブサイト『eBookJapan』で販売されている電子書籍版『天才バカボン』38巻に収録されている[4]。だが1988年の月刊少年マガジン掲載版(1988年1月号〜1989年2月号に連載)の最終回は2014年現在まで単行本・電子書籍共に未収録となっている。その内容は赤塚不二夫とフジオプロのアシスタントが最終回の内容を考えるというものだったが、「パパとママが離婚」、「バカボンがハジメちゃんを包丁で刺す」、「パパと本官さんがピストルで撃ち合い両者血まみれ」などの描写が描かれ、そしてアシスタントの暴走により本編とまったく関係ない漫画が6ページも掲載されるなど、投げやりかつシュールな内容となっている。ラストはパパが「読者の諸君また二度とおあいしないのだ」と一言。話はシュールに徹し締め括られる。
アニメでは、はじめちゃんがアメリカに留学するためにはじめちゃんとお母さんとバカボンがアメリカへ。
パパは行くのを嫌がって、逃げ回るのですが、結局行く事に。船に乗ったところで出演者がお見送りをして・・・「これでいいのだ」で終わりました。

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