【夢のタッグ】固い絆で結ばれたスタン・ハンセンとジャイアント馬場の巨艦砲
2016年11月25日 更新

【夢のタッグ】固い絆で結ばれたスタン・ハンセンとジャイアント馬場の巨艦砲

全日本プロレスで活躍したトップ外国人レスラーのひとり、不沈艦と呼ばれたスタン・ハンセン。シングルのチャンピオンはもちろんのこと、幾多のパートナーと共にタッグ王者にも輝いたハンセンのレスラー人生の晩年はライバルとして激戦を繰り広げた、ジャイアント馬場とタッグを組んで世界最強タッグリーグ優勝と世界タッグのチャンピオンベルトを目指します。

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ハンセンは当初は新日本プロレスで活躍しますが、ジャイアント馬場を慕って戦いの場を全日本プロレスに移し、数々のチャンピオンベルトを腰に巻きます。そして、圧倒的な強さを誇りハンセンは「不沈艦」と呼ばれるようになります。

スタン・ハンセンの日本初マットは全日本プロレス

Sunrise - YouTube

スタン・ハンセンと言えばこの曲!入場テーマとして使われた「サンライズ」
スタン・ハンセン(Stan Hansen、本名:John Stanley Hansen II、1949年8月29日 - )は、アメリカ合衆国の元プロレスラー。テキサス州ノックスシティ出身のデンマーク系アメリカ人。
日本で最も成功したといわれる外国人レスラーの1人。第32代AWA世界ヘビー級王者。第2代PWF会長。なお、現夫人は日本人で息子が2人いる。

日本初参戦は1975年9月。まだ一介の若手であったが、シリーズ最終戦は蔵前国技館でのダブル・メインを控えたセミファイナル・マッチであった(対戦相手は当時全日本のNo.3だったザ・デストロイヤー)。ジャイアント馬場はギャラを手渡す際「いい試合をしてくれた」と声を掛けたが、実際の評価は「馬力だけの不器用なレスラー」だったという。
26歳で全日本プロレスのマットに初参戦します。ジャイアント馬場のコメントから当時のハンセンは、まだ荒削りで無骨さだけが売りのヤングボーイだったことが伺えます。

世界のプロレス 不沈艦 スタン・ハンセン物語 - YouTube

1987 世界のプロレス

新日本プロレスでトップ外国人レスラーに

1977年新春より新日本プロレスと契約し、同年秋の2度目(来日は3度目)の参加からはシリーズエースとしてメイン級の働きをするようになった。1979年のMSGシリーズでは、アンドレ・ザ・ジャイアントを抑えてアントニオ猪木と優勝戦を闘い、1980年2月にはウィリー・ウィリアムスが観戦する面前で猪木からNWFヘビー級王座を奪取した。

以後も猪木のライバルとして成長し、NWF王座をめぐる名勝負を展開した。「0.X秒差の逆ラリアート」などのドラマを生み、それまでのメイン・イベンターであったタイガー・ジェット・シンを抜いて新日のトップ外国人レスラーとなった。1981年9月には田園コロシアムにおいて、アンドレと伝説として語り継がれる名勝負を産んだ。

またハルク・ホーガンとの強力タッグも話題を集めた。その圧倒的な強さは当時の実況アナウンサー古舘伊知郎により、「不沈艦」「ブレーキの壊れたダンプカー」などと形容された。
全日本で日本初マットを踏んだハンセンですが、その後帰国してアメリカのマットでベルトを獲得するなど、実力を発揮するようになります。新日本プロレスと契約をしますが、1981年6月にテリー・ファンクの仲介によって、テキサス州のダラスで馬場と会談、新日本プロレスから全日本プロレスへの移籍を決めます。
若かりし日のハンセン

若かりし日のハンセン

テキサスロングホーンを突き上げて叫ぶスタン・ハンセン
なぜ「ウィー!」と叫ぶのかと質問された際、当時を回想して「私が新日本に上がっていた頃は猪木も坂口も同じ外国人のタイガー(ジェット・シン)も自分より年上で、全日本に来てからも馬場も年上だった。

そんな彼らに「俺はお前らより若いんだ。ニュー・ジェネレーション・パワーを見せつけてやる!」という思いが強くそれで「ユース!」と叫んでいた」という。それが日本人の耳には「ウィー!」と聞こえたというのが真相らしい(2006年『週刊プロレス』インタビューより)。
2015年10月17日放送の『水曜日のダウンタウン』でもこの話題が取り上げられ、スタッフから「本当にずっと『ユース』って言ってましたか?」と尋ねられたハンセンは「もちろん。最初からずっと『ユース』って言ってるよ」と語っていました。
「ウィー」ではなく「ユース」

「ウィー」ではなく「ユース」

ジャイアント馬場のライバルとして熱戦を繰り広げる

スタン・ハンセン vs ジャイアント馬場 - YouTube

1984年7月31日蔵前国技館 PWFヘビー級選手権試合
ライバルであったジャイアント馬場とPWFヘビー王座を巡って、幾多もの名試合を残したスタン・ハンセン。その他にもジャンボ鶴田、天龍源一郎らともチャンピオンベルトを懸けて全日本のマットを湧かせました。

1993年の世界最強タッグでハンセン&馬場組「巨艦砲」結成

超世代軍を離脱した川田が、これまで抗争を展開していた田上と「聖鬼軍」を結成したこの年のリーグ戦は、前のシリーズで7年ぶりにコンビを結成し、その聖鬼軍からいきなり世界タッグ王座を奪取したハンセン&デビアス組が本命と見られていたが、リーグ戦途中でデビアスが怪我のため緊急帰国。

この大会、当初は馬場は不参加だったが、ハンセンは「出場していない日本人では選択肢は馬場しかいない」と馬場とのタッグを希望し馬場が快諾(但しハンセン・デビアス組の成績は無効となり、それまでに同チームと対戦した組は改めてハンセン・馬場組との再試合となった)。

TV放送版ノーカット 馬場ハンセン組vs田上川田(1/3) 93年最強タッグ - YouTube

TV放送版ノーカット 馬場ハンセン組vs田上川田(2/3) 93年最強タッグ - YouTube

TV放送版ノーカット 馬場ハンセン組vs田上川田(3/3) 93年最強タッグ - YouTube

参加8チーム
三沢光晴&小橋健太組「超世代軍」 13点 ※優勝
スタン・ハンセン&ジャイアント馬場組「巨艦砲」 12点
川田利明&田上明組「聖鬼軍」 11点
スティーブ・ウィリアムス&ビッグ・ブーバー組 8点
ダニー・スパイビー&ジョニー・エース組「ブロンド・ボンバーズ」 4点
ダグ・ファーナス&ダニー・クロファット組「カンナム・エクスプレス」 4点
パトリオット&ジ・イーグル組 4点
トレイシー・スマザーズ&リチャード・スリンガー組 0点
93年の世界最強タッグリーグ戦の人気を独占したハンセン&馬場組は健闘しますが、最終戦で聖鬼軍の川田&田上組を下した超世代軍の三沢&小橋組が初優勝となりました。ハンセン&馬場組は大健闘の2位でリーグ戦を終えます。

夢のカード「ハンセン&馬場VS三沢&小橋」

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