角川3人娘・渡辺典子の初々しい初主演映画「晴れ、ときどき殺人」!
2020年3月1日 更新

角川3人娘・渡辺典子の初々しい初主演映画「晴れ、ときどき殺人」!

赤川次郎の同名小説が原作。1984年に映画化。「晴れ、ときどき殺人」のタイトル通り殺人事件が題材。ミステリーであり、コメディでもある作品。角川3人娘・渡辺典子が突然事件に巻き込まれるヒロインを好演している。

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角川3人娘・渡辺典子の初主演映画「晴れ、ときどき殺人」

1982年刊行の赤川次郎による同名小説が原作。
1984年に映画化された。ユーモアミステリー作品。

角川3人娘、渡辺典子の初主演映画だった。
「すかんぴんウォーク」の丸山昇一が脚色し、「ガキ帝国」や「みゆき」、「のど自慢」の井筒和幸が監督した。音楽は宇崎竜童が担当。
映画初主演の渡辺典子(わたなべ のりこ)

映画初主演の渡辺典子(わたなべ のりこ)

晴れ、ときどき殺人 予告

あらすじ

ある夜、叩き上げの女社長・北里浪子が自社ビルの落成予定地で若い女の他殺体を発見、走り去る犯人らしき人物の姿を目撃していた事から警察署での容疑者の面通しに立ち会った浪子だったが、米国留学中の一人娘・可奈子の殺害をほのめかす脅迫を受けていた彼女は、事件とは無関係の男を犯人とする虚偽の証言を行ってしまう。

間もなくして、冤罪を着せられた容疑者の投身自殺を目の当たりにした浪子は、罪悪感に苛まれながら身内の中に真犯人がいると云う事を突き止めるが、その真実を帰国したばかりの娘・可奈子に打ち明けようとしていた最中に突如、息を引き取ってしまう。
謎の人物に脅迫される北里浪子(浅香光代)

謎の人物に脅迫される北里浪子(浅香光代)

娘の加奈子(渡辺典子)にこれまでの経緯を話す浪子

娘の加奈子(渡辺典子)にこれまでの経緯を話す浪子

浪子の通夜、北里産業の雇われ社長で、この機会に会社を自分のものにと狙う円谷と、加奈子に婚約を迫り、執拗に追いまわすその息子正彦。
無表情で何を考えているのか全くわからない浪子の秘書水原。
主治医菊井和人など、続々と身近な人々が集まって来た。

おそるおそる真犯人探しを始めた加奈子は、多田・安岡刑事の訪問を受けた。彼らが帰った後、彼女は突然の闖入者に気づく。
上村と名乗るその若者は、殺人の疑いで警察に追われ、北里家に侵入して来たのである。
帰国早々、不幸に襲われる加奈子

帰国早々、不幸に襲われる加奈子

哀しみを紛らわすようにレオタード姿でダンスをする加奈子

哀しみを紛らわすようにレオタード姿でダンスをする加奈子

上村は自分の無実を主張し、目撃した紋章入りライターから犯人は北里家に関係した人間だと告げた。しかも、その殺しの手口が半年前のコールガール殺人事件とソックリと聞いた加奈子は、上村を母が私室として使っていた秘密の隠し部屋に匿う。

浪子が亡くなる前に葉書の筆跡を依頼していた興信所員・岩下が結果を持ってやって来たが、加奈子と会う前に書類を盗まれ殺されてしまう。

上村が熱を出した。
加奈子は昔、家庭教師をしてもらっていた菊井和昌に援助を頼む。彼は和人の息子で外科医をしていた。夜明け近く運び出すことに決めたところ、刑事が匿名電話で隠し部屋のことを知りやって来た。

だが、その時には脅迫状を見つけた上村は逃亡していた。
屋敷に集まった北里家の関係者。皆が怪しい

屋敷に集まった北里家の関係者。皆が怪しい

警察に追われる上村裕三(太川陽介)

警察に追われる上村裕三(太川陽介)

上村が警察に追われる理由は、部屋に泊まらせたコールガールの友人がその部屋で殺されていた為。
濡れ衣を着せられ、自力で解決しようとしていた。
飛行機設計の研究を行っている。変わり者とされていた。
皆を帰した加奈子は、脅迫状を見て葉書(年賀状)と照らし合わす。
その後、メイドの石田マリ子を探す。しかし、彼女は二階の風呂で既に殺されていた。
恐怖し、這うように階段を下り、(警察に?)電話をかけようとするが、電話は繋がらない状態となっていた。

屋敷の中、パニックに陥った加奈子のもとに和昌が駆けつける。
加奈子は彼を見て安心するが、そこに上村が突如現れる。そして、「だまされるな!」と言う。
その時、加奈子は和昌から匂うマリ子が使っていたシャネルの香りに気づいた。それにより、真犯人が和昌である事を悟る。

また、和昌は通夜に遅れてやってきたのだが、その時は既に上村を捕まえる為の警察による非常線が張られていたはずで、その前から屋敷に忍び込んでいた事を上村に指摘される。
北里産業の社長の息子・円谷正彦(清水昭博)

北里産業の社長の息子・円谷正彦(清水昭博)

ボンボンで加奈子に執拗にアタックしていた。
遊び人で自信家。
また、父・円谷等志(神田隆)は、会社と創業の北里家を我が物にしようと躍起になっていた。
和昌はコールガールにマザー・コンプレックスを笑われ、殺意を抱いての犯罪であった。
マリ子は彼の愛人で、屋敷内の情報を和昌に提供していたのだった。

上村と加奈子は、上村が研究の末に作った人力飛行機で逃げるが、すぐに墜落してしまう。
和昌が追いつき、絶体絶命のピンチと思われたが、そこに屋敷を張っていた刑事達がやって来て、和昌を取り押さえた。
殺人鬼となった菊井和昌(松任谷正隆)

殺人鬼となった菊井和昌(松任谷正隆)

医師である為、犯行の際はナイフで正確に致命傷を与えていた。
加奈子の留学前は英語の家庭教師を務め、普段はやんわりした雰囲気の男性である。
劇中は加奈子の理解者であり、味方であるかのように描かれていた。

主題歌『晴れ、ときどき殺人(キルミー)』は渡辺典子が担当!

1984年4月21日発売の「晴れ、ときどき殺人(キルミー)」。
本作の主題歌であった。

透明感のある歌声で、映画公開と共に当時ヒットしていた。
c/wは星座の旅。

次ページの動画では、音楽番組トップテンに出演。
司会の堺正章に振られ、渡辺典子が映画紹介を行う。その後、曲を披露。
終始、緊張していて表情が硬いのが初々しい。

歌唱直前には「歌詞をいつも間違えているんで、今日は間違えないように歌いたいと思います。」と語っている。
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