映画「グロリア」とは
1980年のアメリカ映画である。ジョン・カサヴェテス監督・脚本。ニューヨークを舞台にしたハードボイルドアクション映画。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。
リュック・ベッソン監督の1994年の映画『レオン』と設定やストーリー展開が重なる部分があり、同作の「原型」とも言われている。
1999年にシャロン・ストーン主演でリメイクされている。
子供嫌いの独身女性グロリアが、託された子供を守るためにギャングを相手に立ち向かう、ハードボイルド映画です。
映画「グロリア」のあらすじ
組織に狙われる会計士ジャック
ギャング組織の会計士をしているジャックは、組織の金を横領し、FBIに密告していたことを知られ、命を狙われます。ジャックの持っていた家族写真を見られたことで、母や妻のジェリー、2人の子供までもが巻き込まれてしまいます。組織の金の動きを記した手帳を奪いに来る前に、逃亡を謀るジャックでしたが、アパートにはすでに組織の連中がやってきていました。
そこに、同じ階に住むジェリーの友人グロリアが、コーヒーを借りにやってきます。ジャックは、手帳をフィルに持たせ、グロリアに守ってくれるように頼みます。
そこに、同じ階に住むジェリーの友人グロリアが、コーヒーを借りにやってきます。ジャックは、手帳をフィルに持たせ、グロリアに守ってくれるように頼みます。
フィルの姉は、両親と離れることを拒み、部屋に閉じこもってしまいます。子供嫌いとは言いながら、フィルを預かることになったグロリアは、急いで自分の部屋にフィルを連れて戻りますが、その直後ジャックの部屋に組織の追っ手がやってきて、フィルを除いた家族全員が殺害されてしまいます。ギャングが手帳を探して家探しをしている間に、グロリアは荷造りをして逃亡の準備を始めますが、フィルは家族に会いたいと、自分の部屋に向かってしまいます。
グロリアとフィルの逃亡の始まり
フィルを捕まえたグロリアは、警察や野次馬で混乱しているアパートを出て、グロリアの姉の部屋へ逃げ込みます。グロリアがシャワーを浴びている間に、フィルは家に帰ろうとしますが、路上で売っている新聞を見て、グロリアが一家惨殺とフィルを誘拐した犯人とされていることを知ります。グロリアの元に戻ったフィルを連れ、ピッツバーグに向かおうとしたグロリアとフィルの元に、追っ手がやってきます。かろうじて裏口から逃げ出したグロリアとフィルでしたが、追っ手の車に追いつかれ、フィルと手帳を渡すように迫られます。
via ameblo.jp
姉のアパートを出た直後は、ギャング組織と戦う決心がつかず、フィルを引き離そうとしたグロリアですが、追っ手にフィルを渡すように言われ、発砲してしまったことで、組織への裏切りは決定的なものとなります。その場を逃げ出したグロリアは、ホテルに泊まろうとしますが、満室だと断られ、仕方なく昔の知り合いの安ホテルに部屋をとります。フィルは、グロリアに反感を持ちながらも、帰る家はないと悟り、少しずつグロリアに心を開いていきます。
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行く先々に現れる組織の追跡
フィルを全力で守る決意をしたグロリアは、銀行から全財産を引き出し、ピッツバーグに向かおうとします。グロリアは、まず墓地に行き、どれか一つを家族の墓だと思い、祈るようにフィルに伝えます。その後空港に着き、朝食にしようと席に着いたグロリアとフィルでしたが、そのレストランにも追っ手はやってきていました。グロリアは拳銃を突きつけ、追っ手を追い払い、レストランの裏口から抜け出し、いったん姉のアパートに戻ります。行く先々に現れる追っ手の陰に、グロリアは組織の恐ろしさを改めて感じていました。
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翌朝グロリアとフィルは言い争いになり、グロリアがバーに入っている間に、フィルは行方が分からなくなってしまいます。タクシーで探し回るグロリアは、フィルが家の近くで友達と一緒にいるところを見つけますが、組織の人間がフィルを建物の中に連れ去ってしまいます。フィルの親友の父親も組織の人間でした。
グロリアはフィルを救い出すために建物に乗り込み、拳銃を向けていた男を撃ってしまいますが、それはフィルの親友の父親でした。フィルを助け出し、地下鉄に乗ったグロリアとフィルは、電車から降りる際にはぐれてしまいます。フィルの待つ駅に行こうと、再び電車に乗ったグロリアですが、その電車にも追っ手の男が乗っていました。
グロリアはフィルを救い出すために建物に乗り込み、拳銃を向けていた男を撃ってしまいますが、それはフィルの親友の父親でした。フィルを助け出し、地下鉄に乗ったグロリアとフィルは、電車から降りる際にはぐれてしまいます。フィルの待つ駅に行こうと、再び電車に乗ったグロリアですが、その電車にも追っ手の男が乗っていました。
グロリアの決意
グロリアとフィルはホテルに部屋をとりますが、追われること、警戒することになれてしまった2人は、ホテルの客室係も信用できません。このホテルは組織に知られていないと分かり、2人はようやく一息つきます。一晩考えたグロリアは、組織のボスと交渉することを決意します。グロリアは以前、組織のボスのタンジーニの愛人でした。タンジーニと直接交渉し、たとえ自分は殺されても、フィルだけは逃がそうと考えたのでした。