技術の結晶「ソニー・プレミアム」の一つ「トリニトロン・カラーテレビ」を振り返ろう。
2016年5月16日 更新

技術の結晶「ソニー・プレミアム」の一つ「トリニトロン・カラーテレビ」を振り返ろう。

ソニーが圧倒的なブランド力を誇った時代。「トリニトロン」「ウォークマン」などのソニーブランドは、昨今のアップルブランドのように消費者に浸透していました。なかでもトリニトロンは、ソニーの発想や技術に裏打ちされたブランドでした。

25,139 view
「ソニー・プレミアム」「ソニー・ブランド」を思い出させる「トリニトロン」。
他社メーカーより高くても、ソニー製品を買うことが誇らしかった時代がありました。

トリニトロン

SONYが生んだ「トリニトロン」

SONYが生んだ「トリニトロン」

トリニトロン (Trinitron) は、ソニーによって開発されたアパーチャーグリル方式のブラウン管のブランド名。

全世界で2億8000万台を販売。

トリニトロンとは

幼いころ、SONYのトリニトロンは通常のブラウン管テレビよりもディスプレイが平面だと感じていました。
「三位一体を意味する英語“Trinity(トリニティ)...

「三位一体を意味する英語“Trinity(トリニティ)”」+「電子管の英語名“Electron Tube(エレクトロン・チューブ)”」=「トリニトロン」

『トリニトロン』という名称は、三位一体を意味する英語“Trinity(トリニティ)”と、電子管の英語名“Electron Tube(エレクトロン・チューブ)”との造語で、ソニーの登録商標(日本第1010291号)となっている。

トリニトロン管の大きな特徴は、色選別機構にアパーチャーグリルと呼ばれるフィルターを使用していることと、「1ガン3ビーム方式」の電子銃を使用していることである。

アパーチャーグリル方式は、当時一般的だったシャドーマスク方式に比べ、低輝度でもコントラストが高く、画質面で非常に有利であった。また、シャドウマスク方式のブラウン管は、表示部が球面を切り取った形であるのに対し、トリニトロンは円筒の一部であったため表示のゆがみが少なく、画面へ写り込みにくいといった特徴を併せ持ち、本体としての見栄えも良かった(一部の機種では前面を表示部に合わせたデザインを採用していた)。

「1ガン3ビーム方式」は、1本の電子銃から3本[3]の電子ビームを出力する方式で、3本の電子銃から電子ビームを出力する従来の方式よりも電子銃の口径を大きくすることが可能なため、よりシャープなフォーカスが得られた。

主な欠点としては、アパーチャーグリルをワイヤーによって押さえる構造上、画面の上下に線の影が入ることがあげられる。

引用:wikipedia
トリニトロンカラーテレビの記念すべき1号機「KV-13...

トリニトロンカラーテレビの記念すべき1号機「KV-1310」(1968年)

トリニトロンカラーテレビの記念すべき1号機は、1968年に発売された「KV-1310」。1988年には当時世界最大だった45インチモデル「KX-45ED1」を発売している。同モデルは重量200kg、希望小売価格243万円(チューナー内蔵のKX-45ED1Tは252万円)という代物であった。

松下電器産業(現パナソニック)の「パナカラー」や、日立製作所の「キドカラー」、東芝の「ユニカラー」に比べ、後発であるにも関わらず、その高画質と「ワンガンスリービーム」と連呼するCMソングによる宣伝が功を奏し、一躍ソニーを代表する商品となった。この功績が認められ、1973年には「エミー賞」を受賞している。

アメリカでの展示会を視察した技術者達の進言により技術導入したアパーチャーグリル方式のクロマトロンであったが生産性が低く開発は難航した。そのため『苦労マトロン』とも揶揄された。クロマトロンを元に徹底的に改良されトリニトロンが誕生した。

1985年のつくば万博では『SONYジャンボトロン』という巨大なテレビが展示されたが、これは技術的にはトリニトロンとは無関係である。

引用:wikipedia

トリニトロン管TVと普通のブラウン管TVの違い

色選別マスクがすだれ状(縦方向は平ら)のため画面が平にしやすく照明の映り込みが無く見易い。シャドーマスクも追随し平らに成りました。
画面の向き(例:北向きから西向き)を変えると電子ビームは上下に動くが蛍光体が縦に連続しているため色ずれを起こさない。
電子ビームを絞るレンズが1個のため大口径にでき収差が小さいためビーム徑が小さくなり解像度が良くなる。
世界一綺麗だったかどうか?!わかりませんが・・・構造が他社と違い、明るさは一番だったはずです(実際はどうかわかりませんが原理上)。
トリニトロンは”ワンガン・スリービーム(電子銃が一つ)”と”ストライプマスク”が特徴でした。

スダレ状のマスクで”縦方向の色ズレが無い”のが特徴でした(切れ目がないので明るいハズ)。
それと見た目の違いは”円筒形”のブラウン管でしたね・・(他社は球面)。
部屋の照明が反射しづらい特徴もありました。

トリニトロンのCM

70年代前半から、トリニトロンのCMは流れていたんですね。

懐かしのCM - ソニー - トリニトロン カラーテレビ - 1973 - YouTube

昭和48年のCM

懐かしCM SONYトリニトロン 1975年 - YouTube

トリニトロン

1979 ソニー トリニトロン - YouTube

初期のステレCM その1 音声多重 SONY THE SQUARE

SONY トリニトロンTV CM 1985年 - YouTube

「ひとりにとろん トリニトロン」懐かしいですね^^

【懐かCM】SONY トリニトロン 所ジョージ(1987年) - YouTube

1988 SONY トリニトロンカラーテレビ 30秒 - YouTube

トリニトロンの生産終了

24 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

あなたの家にもありましたか?ソニーのハイビジョンテレビ「トリニトロン」が未来技術遺産に!!

あなたの家にもありましたか?ソニーのハイビジョンテレビ「トリニトロン」が未来技術遺産に!!

国立科学博物館はこのたび、「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」としてソニーのハイビジョンテレビ「トリニトロン」やカラーネガフィルム「フジカラーREALA」など新たに15件を追加しました。あなたの家にも遺産が眠っているかも?
隣人速報 | 4,315 view
昔はCMでおなじみだったのに・・・倒産、吸収合併などした企業!!

昔はCMでおなじみだったのに・・・倒産、吸収合併などした企業!!

昔はテレビをつけると、必ずと言っていいほどコマーシャル流れていた有名企業。いつの日かCMも見なくなってしまった・・・倒産や吸収合併などで無くなった有名企業をまとめてみました。
ギャング | 70,222 view
「そうでない方はそれなりに」!樹木希林さんを偲び、富士フィルムが懐かしのCMを限定公開中!!

「そうでない方はそれなりに」!樹木希林さんを偲び、富士フィルムが懐かしのCMを限定公開中!!

1978年以降、実に268作品にも及ぶ富士フイルムのテレビCMに出演していた樹木希林さんを偲び、彼女が生前出演したテレビCMの一部が、富士フイルムによって期間限定で公開されています。公開期間は10月14日まで。
隣人速報 | 3,342 view
モンダミンが発売30周年!「キス」をテーマにした新キャンペーンを開始します!

モンダミンが発売30周年!「キス」をテーマにした新キャンペーンを開始します!

発売30周年を迎えたモンダミン。「いつ、そういうムードになるか、わからないから。」のコンセプトのもと、「キス」をテーマにしたキャンペーンを展開します。お口の臭いが気になる方は要チェック!
隣人速報 | 3,198 view
ソニー(SONY)と藤原ヒロシがコラボ!ウォークマンをポーチ化するなどデザイン性の高いアイテムが発売!

ソニー(SONY)と藤原ヒロシがコラボ!ウォークマンをポーチ化するなどデザイン性の高いアイテムが発売!

2016年にソニーが創立70周年、ソニービルは開館50周年を迎えのを記念し、ソニーとファッションデザイナー、ミュージシャンなどの肩書で知られる藤原ヒロシがディレクションする「ザ・パーキング銀座(THE PARK・ING GINZA)」とのコラボが実現した。

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト