はじめに
湾岸MIDNIGHT SUPER TUNEDCAR COLLECTION (KCデラックス) | ヤングマガジン編集部, 楠みちはる |本 | 通販 | Amazon
湾岸ミッドナイト(第1作)
主人公・朝倉アキオが運転する「悪魔のZ」こと初代フェアレディZ(S30型)と、それを取り巻く人間模様、そして主に首都高において公道バトルを繰り返す自分たちが狂っていると自覚しながらも「悪魔のZ」に挑んでは消えていく数多くの挑戦者達の様子を描いている。
余談となりますが、連載が始まり、しばらくすると同じ週刊雑誌上で「しげの秀一」氏による「頭文字D」が始まっています。実は「あいつとララバイ」の時も同じように「バリバリ伝説」が連載されていましたね。プライベート上ではこの二人、実に縁が深いようで、ライバルでもあるのでしょうが、四畳半の部屋で二人で漫画を描いていたりしていたほど関係が深いようで、ライバル以上の何かになっているようです。
今回は
朝倉アキオ
女の子たちからはかなりモテているようだが本人は車の事しか頭にない。しかし不思議な魅力を持っているようで、この少年は男女に係わらず人を引き付けてやまない部分があり、「Z」と共に多くのチューナーやドライバーが引き寄せられるように関係してくる。
悪魔のZ
その走りはまるで命があるかのように、意思があるかのように、狂おしく、乗り手を選び続けるかの様に事故を起こし続ける。しかしその度に蘇える得体の知れなさを持っていた。
エンジンはL28に「地獄のチューナー」と呼ばれた「北見淳」が手を入れたもの。北見のところに来た時にはすでにL28が積んであり、このL28を3.1Lにボアアップしツインターボ化してある。公認の手続きを正式に取得してあるので車検も通る車。
この車のボディーは他のチューナー達とは違う考えを持つ天才「高木優一」の手によるもので、アキオ自身も作業を手伝うことになるが、アキオが他の車のボディーに手を入れるとき、「高木」から受けた薫陶が大きく反映されていく。この車が「身をよじるように走る」と言われるのはこの高木の発想がそのような感覚を周りに感じさせているためだろう。時速330Km/hに耐えるボディーに仕上がっている。
実写版で使用された車
ボディタイプ 3ドアファストバック(2座)
エンジン3.1L 直6 L28型
駆動方式 FR
変速機 5速MT
全長 4,115 - 4,425mm
全幅 1,630 - 1,690mm
全高 1,280 - 1,290mm
ホイールベース 2,305/2,605mm
車両重量 975 - 1,145kg
ブレーキ F:ディスク
R:ドラム(リーディングトレーリング式)
この車は実写化にあたって用意された車です。しかしやはり改造は施されているようなのですがどの程度の物かは判りません。オーバーフェンダー、アルミホイールも似ていますし、公認の改造車のようです。したがって、上記のスペックとはかなり違ったものなのでしょう。
島 達也
「湾岸の帝王」 島 達也
「Z」に対しては初め親友を殺した「悪魔」との感覚が残っていたようだ。これはだんだん変化してゆくのだが・・・
死んだ「朝倉晶夫」の妹で恋人だった「えりこ」の頭の中に残る兄の幻影を追い払うため、「悪魔のZ」と走る際に同乗させているとこ辺りから物語の中でも中心的な役割を演じ始めている。ある意味、もう一人の主人公ともいえそうだ。
ブラックバード
この車は最終的にモノコック構造のフレームの前後を切り落とし、新たにパイプフレームを溶接、カーボンファイバーで外見を作っている。ボディーの改造作業は高木優一と朝倉アキオが直接手作業で進め、エンジンは北見 淳によってF1タービンを搭載、リファインされている。無論、もう車検は通らない、残り一年の命となっても、拘った島 達也の覚悟の表れだろう。
ブラックバードのネーミングは、ロッキード社が開発しアメリカ空軍で採用された超音速・高高度戦略偵察機であるSR-71の愛称から。マッハ3で飛行すると言われている。島 達也自身の発言より。