「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(2)
2018年4月20日 更新

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(2)

今回は「平本編」(とびっきりのGT-R編)→「マサキ編」(赤坂ストレート編)です。昔の熱い思いを取り戻したくなっている人間と、今、まさに佳境にいある者たち。そしてそれを取り巻く人間模様。この物語はその夢と現実の中で揺れ動きながら進んでいくのですが、スピードの世界に取り込まれていくキャラクターたちのそれぞれの視点がとても上手く描かれています。

8,211 view

はじめに

今回は「平本編」(とびっきりのGT-R編)~「マサキ編」(赤坂ストレート編)で登場する人物と車をご紹介します。

共にスピードの世界からは遠ざかっていたがやはり「Z」と係わることから300Km/hオーバーの世界に戻っていく。そしてその裏には必ず泣いている人がいる・・・「スピードはとびっきりの麻薬」なのだ。どうにも止められなくなってしまう。

これはチューナーもしかりだ。わけのわからない客、価値を知らない客を相手にしてきて情熱が冷めていってしまう。だが腕は確かなものをもっていて、あるきっかけからチューニングの世界へと戻っていくのだ。

平本編

「Z」vs「GT-R (BNR32)」

「Z」vs「GT-R (BNR32)」

出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第五巻P34
まずは「平本編」(とびっきりのGT-R編)からのご紹介です。レイナの車と同じ車種なので被ってしまう部分もありますが平本の組んだ「本物の竜」を見てください。

平本 洸一

KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P37 (1992898)

輸入車専門のディーラー「グリーンオート」で12年務めているメカニック。もとはS130Zをチューンて湾岸を走っていたスピードに魅せられていた一人。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P37
妻の恵が流産したことをきっかけにその世界から遠ざかることに決め、いつか妻の実家のある宮崎で整備工場を始めようと、車も処分し自立のための資金を貯めようとコツコツと働く日々を送っていた。

しかし彼もまた「Z」と出会ってしまう。また「どうしたらこういうフィールになるんだ?」北見のチューニングに驚きを禁じえず、北見自身に興味を抱いている様子がうかがえる。

そして北見の一言でくすぶっていたスピードへの思いを改めて思いだしてしまい、身ごもった妻への想いも断ち切るように、せっかく何年もかけて貯めた貯金を使い、GT-R(BNR32)を買ってしまう。「本物の竜」を求めて・・・
KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P86 (1992945)

色はスパークシルバーメタリック。
マツ特注フルエキゾースト
TRUST TD06SH-20Gツイン仕様
最大馬力不明
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P86
平本が全てを捨て作り上げた「本物の竜」。この車こそのすべてであり、「本当に命をのせて走れる車」である。

一度はスピードの世界から降りた平本だが、そのっ原因は妻の流産もそうだが、このGT-R(BNR32)の登場の衝撃もあったようだ。そして33Rという選択肢もあったがこの32Rを選ぶ理由であったようだ。
日産・スカイラインGT-R(3代目) BNR32型

日産・スカイラインGT-R(3代目) BNR32型

エンジン RB26DETT
駆動方式 4WD
最高出力 280PS/6,800rpm
最大トルク 36.00kgf·m/4,400rpm
変速機 5速MT
サスペンション 前:マルチリンク
後:マルチリンク
全長 4,545mm
全幅 1,755mm
全高 1,340mm
ホイールベース 2,615mm
車両重量 標準1,430kg - 1,480kg
Vスペック 1,500kg
このRB26DETTの排気量は、2.6Lという当時としては“中途半端な”排気量設定がされている。これは当時グループA規格で行われていた日本のツーリングカーレースの最高峰、「全日本ツーリングカー選手権(JTC)」のレギュレーションに対応させたことが理由。
出典 https://ja.wikipedia.org/

平本 恵

平本の妻

平本の妻

この時点で妊娠中。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第三巻P178
またスピードの世界に戻ってしまった夫。「私は弱虫だから、これ以上付いていけないの・・・」そういって、泣きながら別れを告げ、実家の宮崎に帰って行った。

沢松

通称マツ

通称マツ

平本の昔の走り屋友達
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P37
家は母親と二人で鉄工所を営んでいる。決して車屋でもなく、チューナーというわけではないが彼の造るエキゾーストに平本は絶対の信用をおいている。

実際、注文も時にはあるようで、初登場のシーンではトヨタの車のエキゾーストを造った直後だったようで工場内に置いてあった。

ただ母親は平本が現れたことから息子がまた「走り」の世界に戻ってしまうのではないかと心配し、平本にもう来てくれるなということを言っている。この後、平本はマツと距離多くことにあるのだが、マツの手曲げのエキゾーストに対する信頼は変わることが無く、どんなに数値を積み重ねたデータによるもので製造されたものでも市販のものを使うことは無かった。

原田

平本の会社での後輩

平本の会社での後輩

Z31にこだわり続け、その仕上がりは北見もダメを出しながらも「いい加速だ」というほど。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P173
平本の後輩メカニック。チューニング代を稼ぐため、仕事を宅配に変えてまで自分のZ31をとことん追求し、チューニングし続けていく。そして湾岸最高速ランナーを窺えるほどの仕上がりとなっていく。その出来は「Rキラー」と呼ばれ、その250km/hから300Km/hの加速は平本が「夢をみているのか?」と驚くほどであった。

そしてついにブラックバードと遭遇、即バトルが始まる。ブラックバードは連日このZ31を探していた。レイナが運転する32Rに北見が同乗していたが、パーキングエリアで偶然にも3台が鉢合わせしたのだ。

北見は「いい加速だ。VGにしちゃー上出来だがしょせん最高速一年生だな、詰めが甘いし・・相手が悪すぎる。」と勝負にならないとすぐに見抜いてしまう。そして250km/hからブラックバードに撃墜されてしまう。結局、無知ゆえのエンジンブローでバトルは終了。原田にとっては痛すぎる教訓となった。
日産・フェアレディZ 300ZX(Z31) 2シーター

日産・フェアレディZ 300ZX(Z31) 2シーター

ボディーカラー…シルバーツートン
仕様・馬力:TRUST TD08-29Bシングルタービン仕様 約500馬力
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P29
原田が精魂込めたZ31。「EXCITING」のステッカーが貼ってあるがリーダーの金儲け主義についていけない。
「とびっきりの速さ」を求め、バランスを考えないチューニングのため、ブラックバードとの湾岸最高速バトルの際ブローさせてしまう。所属するチーム「EXCITING」のリーダーの金儲け主義への反発、平本のチューンの方向性、そして父親の言葉に「チューニングとは何か?」を悟っていく。平本の退職後、間を埋め「グリーンオート」に再就職した。
出典 https://ja.wikipedia.org/
日産(NI)  フェアレディZ Z31前期V6 200...

日産(NI) フェアレディZ Z31前期V6 2000ターボ クーペ

全長 4,535mm
全幅 1,690mm
全高 1,310mm
ホイールベース 2,520mm
トレッド(前/後) 1,415/1,435mm
車両重量 1,300kg
エンジン VG20E・T (V6・OHCターボ) 1,998cc
最高出力 125kW(170ps)/6,000rpm
最大トルク 216N・m(22.0kgm)/4,000rpm
サスペンション(前/後) ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 215-60-R15 90H
【画像提供:カーセンサーnet】
この車は2Lエンジンではあるが、欧州向けの輸出車は最高速250km/hに達したと言われる。後に直6エンジンも用意された。VG30ET型では230PSを出している。
エンジンは直列6気筒のL型から新世代V型6気筒エンジンであるSOHCターボ2.0LのVG20ETと3.0LのVG30ET (日本国外向けにはNAのVG30Eがある)全グレードにV6ターボエンジンを搭載した。後に再度直列6気筒モデルが設定されるも、ターボ搭載は守られた。
出典 ja.wikipedia.org/

グリーンオート社長

氏名は不詳

氏名は不詳

平本や原田が務めていた外車専門のディーラーの経営者
物語の中、この平本編では重要な人物となる。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第四巻P110
過去、自らもスピードに取りつかれていた。様々な車を乗り継ぎそれぞれ北見にチューンを依頼してきた経緯が、平本がGT-Rを買った直後の会話で明かされている。しかし、北見のチューンがエンジンに絞られていることから、国産車のボディーでは剛性が持たず、最後にポルシェを手に入れる。

この車のチューニングはノーマルに100ps上乗せし、最高速は30km増しであったと本人が言っているところを見ると、もし911ターボだとすれば360ps,280㎞/hと言うことになる。

結局、妻が身ごもっていたにもかかわらず、無茶をやったのだろう。トップスピード280Km/hでコントロール不能となり派手な事故を起こしてしまう。

意識不明のまま三か月間。事故の記憶はなく、その間に生まれた子供と対面することとなり、スピードの世界から決別した。

平本が「Z」、「ブラックバード」との三つ巴の最高速バトルで300Km/hで三台横並びの状態になった時、ふと妻の恵と子供のことが頭をよぎり、アクセルをぬいてしまう。これが平本の燃え尽きた瞬間だったのだろう。

そして妻のもとへ、宮崎に帰ることを決断した時に、この人が「こんな車で通勤したら楽しいだろうな。」と言ってこの「R」を500万で引き取るという。平本がおそらく使い切ってしまったであろう貯金、400万に色を付けてやったのだ。

杉田のじいさん

グリーンオートの古いメカニック

グリーンオートの古いメカニック

グリーンオートで働いている老人、社長からは邪魔者扱いされている。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第三巻P148
特に北見とは深い関係があり本人曰く「北見は恐いチューナーだが奴ほど腕の良いチューナーはいない」と平本たちに話していた。平本編の最終盤、平本が時折入ってくる古いメルセデス・ベンツ車等は彼でないと扱えないとの理由から社長に頼み込み、整備費用の水増しで置いておくと約束してくれた。
グリーンオートのある街では杉田に整備のイロハを教わった人間が多いため、クビにすると笑い者になりそうだという理由もある。
出典 ja.wikipedia.org/
北見が全焼してしまった「Z」を直す気になったのだろう。一度は「俺がZを処分する」とまでいっていたのだが・・・

突然、グリーンオートに北見が「テスタロッサ(イシダの車)」で現れ、社長を驚かせるが、実はこの杉田のオヤジに用があると言って「まとまった金が欲しいんだよ。まぁチョットみてくれ。すぐ同じのつくるから。客を紹介してくれ」と言う。杉田は平本に「お前、チョット乗ってこい」そういわれて平本は北見のチューニングした車に乗り、その出来におどろいてしまう。結局、少し仕様を変えれば3人ほど紹介できると答えることになった。

マサキ編

「Z」vs「FD3S」

「Z」vs「FD3S」

20代の頃はジゴロな生活を送っていたが、大田の誘いで「スピードファクトリー RGO」に所属し、FC3S)で谷田部最高速を競っていた。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第八巻P97

マサキ

KCコミック湾岸ミッドナイト第五巻P206 (1993818)

外車のブローカー。35歳。フルネームでの本名は不明。
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第五巻P206
矢田部での事故以来、スピードの世界から離れていた。彼もまた「悪魔のZ」と遭遇したことにより、引き込まれるようにこちら側の世界に舞い戻ってくる。

本物のチューンドカーを求め、「RGO」の代表太田にチューニングを依頼する。昔からの「ロータリー使いである彼の用意した「タマ」はマツダ・アンフィニRX-7 Type R (FD3S)。

Zとブラックバードとの三つ巴のC1内回りバトルとなり、「今夜しかない。」と言って赤坂ストレート300km/hに挑戦するも、トンネル出口でエンジンブロー。バランスを崩してクラッシュ寸前のところを「Z」に助けられる。彼の気持ちとしては赤坂ストレート300km/hを実現するための最高のラインを2台に教えようとしていたのだが、トップ取りの不利な位置関係から無理をしていた部分もあり、彼のドライビングがアキオと島に劣っていたとは思えない。

この車の完成度から、充分「RGO」の太田マジックは発揮されており、さすがと唸らせる出来栄えの車にもなっていたことを考慮すれば、如何に北見チューンの凄さが分かろうというものである。
アンフィニRX-7 Type R (FD3S)

アンフィニRX-7 Type R (FD3S)

エンジンは13BサイドポートT78タービン
500馬力オーバー
出典 KCコミック湾岸ミッドナイト第六巻P198
51 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(3)

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(3)

第3回目は「圭一郎編」「黒木編」「エイジ編」までご紹介します。主役の車たちは「80スープラ」「GT-R(33R)」「ランエボⅤ」当然みな「Z」を中心に回り始め、ブラックバード「911ターボ」、レイナ「GT-R(32R)」が絡んでいます。そしてチューナーたちにもスポットが当たるようになってきました。
yakushakowai | 8,621 view
「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(1)

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(1)

「悪魔のZ」と呼ばれた初期型S30型フェアレディZ。この車にまつわる人間たちと意思を持つような車の物語でした。楠みちはる氏の中では初め同時期に執筆していた「シャコタンブギ」と並ぶ代表作となりました。1990年から連載が始まり現在も第4部が連載中です。自分たちがスピードの狂気に取りつかれていることを自覚しながらも、最速を求めてしまう人間模様は一読の価値があると思います。
yakushakowai | 11,767 view
セクシーで危険なスピードスター『フェアレディーZ』の魅力とは?

セクシーで危険なスピードスター『フェアレディーZ』の魅力とは?

1960年代に登場し、70年代、80年代、90年代と、世界中の車好きを虜にし続けたフェアレディZ。21世紀に入ってもなお、進化を続けるZの魅力に迫ります。Zの歴史は国産スポーツカーの歴史でもあります。歴代の輝かしいフェアレディZ達の画像や映像と共に、振り返っていきましょう。
starsky82138 | 20,515 view
旧車天国2016の画像【日産・フェアレディZ、シルビア、サニー、ブルーバード、スカイライン】

旧車天国2016の画像【日産・フェアレディZ、シルビア、サニー、ブルーバード、スカイライン】

旧車天国2016のエントリー車両を日産のスポーツカーをメインにピックアップ。フェアレディZ、シルビア、サニー、ブルーバード、スカイラインの写真まとめ。
写真で見る昔の日本のパトカー

写真で見る昔の日本のパトカー

パトカーの車両は今では、「スバル・レガシィB4」や「トヨタ・クラウン」などが一般的ですが、昔の車両を見てみるとかっこいい車も多く使われています。
M.E. | 113,186 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト