ポルシェ911ターボ
基本的な仕様は1989年に登場する964型まで続く。ここで初めて4WD車が現れることになるが外観は930のそれを踏襲しており、あまり変化が見られないように感じるのだが、パーツの80%が新しくなっており、ボディー構造も一般的なモノコックとなった。
当然エンジンも違うものになっていて、3.3L、320馬力、45.9kgmとなった。ただ未だにこの時点では空冷式RR(一部4WD車もあり。)作り手側に何かしらのこだわりすら感じる。
北見 淳
「地獄のチューナー」北見 淳
しかし彼の組んだエンジンは常に乗り手のテクニックを超えてしまう。彼の手にかかった車は次々と事故を起こし、いつしか「地獄のチューナー」と呼ばれるようになり、客は遠ざかり仕事としては成り立たなくなる。
現在は「北見サイクル」という自転車屋を細々とやっている。
高木 優一
後に「Z」が全焼した時に修理を依頼され、330Km/hまで耐えられるボディーへと進化させている。
中学を卒業してすぐに板金屋に努めたが仕事が遅く、ニブイところから「グズいち」とよばれていた。そんな彼に北見が板金を頼んだことから人生が変わっていく。
車が好きで好きでたまらない性格をしており、精魂込めて直した車を粗末に扱うオーナーに絶望し、一時は自分では車を扱わないようにしていた。アキオに出会うまでは昔とは違い商売人然とした人間であったが、アキオの情熱に負け、過労で倒れながらもイシダとのバトルで燃えてしまった悪魔のZを前よりも強靭に蘇らせた。その後はブラックバードなどにも力を貸している。
富永 公
昔は彼の作ったチューン用のCPUがコピーされ販売されていたほどのスペシャリストだがエンジンのチューンに関しては超一流にはなれなかった男で、結局その分野からは手を引いている。ちょっと哲学的なモノの見方をすることがあり、物語全体の中でも重要な人物となっていく。
彼もまたアキオと「Z」に引き込まれている一人だが、そこに係わってくる人々の車もセッティングすることが多い。
イシダ ヨシアキ
有名カメラマンとしては「走り」にこだわり何かあれば失うものが多すぎるにも拘らず「Z」の前を走りたい一心でテスタロッサのチューニングを北見に依頼する。実は彼は癌に侵されており、手術の必要がある状態だった。にもかかわらず、「Z」を追う。何が彼をそうまでして走らせているのかはもう本人にもわからなくなっていたのではないかとも取れるような行動である。
実は最終的には島 達也が緊急手術を行い、体は立ち直っていくのだが、「Z」とのバトル以降は北見が体の状態に合うマシンへとテスタをセッティングし直すこととなる。
フェラーリ・テスタロッサ
仕様・馬力:メカチューン 600馬力
外観で特徴的なのはボディーサイドにあるべきエア・インテークのフィンがなくなっていることだろう。
北見が今まで1,000基以上組んできたエンジンの中でも五本の指に入るほどいい出来だった。
フェラーリ・テスタロッサ
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン F113A型4,943cc
180度V12DOHC
駆動方式 MR
最高出力 380PS/5,750rpmまたは390PS/6,300rpm
最大トルク 48.0kgm/4,500rpmまたは50.0kgm/4,500rpm
変速機 5速MT
全長 4,465mmまたは4,490mmまたは4,510mm
全幅 1,970mmまたは1,980mm
全高 1,130mmまたは1,160mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,510kgまたは1,630kgまたは1,660kg