カーオーディオなどで使用された!「8トラック(8トラ)」って覚えてますか?
皆さんは「8トラック」というテープを覚えていますでしょうか?1965年に開発された音楽用の再生メディアで、主にカーオーディオでの使用を想定していました。「8トラ」の略称でも知られています。
こちらが8トラックのテープ。
via ja.wikipedia.org
60年代半ば、既にカセットテープ(コンパクトカセット)は開発されていたのですが、当時はテープ幅の狭さなどが相まって会議等の録音などで使用されており、音楽メディアとは認識されていませんでした。そこで登場したのが、幅が6.35mm(カセットテープは3.81mm)の磁気テープを使用した8トラックです。
8トラックの内部構造。
via ja.wikipedia.org
カラオケやバスの車内放送などにも用いられる!
この8トラックですが、カーオーディオとしての用途のほか、カラオケでの使用、バスの車内放送での使用など、業務用途としても用いられていました。また、少数ながら自宅での再生を想定した再生機器も登場したものの、こちらはメジャーな存在とはなりませんでした。
70年代に発売されたステレオデッキ。
どんな歌手が作品を発表してた?
カセットテープ同様、70年代を中心に様々な歌手が8トラックで作品を発売していました。レコードやカセットで発売したアルバムをそのまま8トラックにしたものや、「ヒット曲集」といった形で何人かの歌手の作品を一つにまとめたものも。
なお、8トラックは「A面、B面、C面、D面」と4トラックで再生可能であり、当時販売されていたテープも「A、B、C、D」や「1、2、3、4」と、トラックに番号が振られていました。また、8トラックは「一方向のみの回転で、巻き戻しが出来ない」という特徴があり、この点についてはカセットテープに比べ不便だった模様です。
なお、8トラックは「A面、B面、C面、D面」と4トラックで再生可能であり、当時販売されていたテープも「A、B、C、D」や「1、2、3、4」と、トラックに番号が振られていました。また、8トラックは「一方向のみの回転で、巻き戻しが出来ない」という特徴があり、この点についてはカセットテープに比べ不便だった模様です。
当時販売されていた8トラックテープ。
中にはプレミア価格になっているタイトルも!
8トラックとして発売された音楽テープですが、中には高騰しているタイトルもあり、ビートルズ、ピンク・フロイドといったバンドの作品の中には1万円を超える価格で取引されているものもあります。再生目的というよりも、コレクターズアイテムとしてファンが収集していると思われます。