松坂慶子主演『上海バンスキング』。美しく若々しい頃の松坂慶子とともに思い出してみましょう。
2017年1月26日 更新

松坂慶子主演『上海バンスキング』。美しく若々しい頃の松坂慶子とともに思い出してみましょう。

松坂慶子と志穂美悦子が共演した準ミュージカル。「蒲田行進曲」の風間杜夫・平田満のコンビも出演し、舞台演劇とはまた違う脚色で、楽しくもあり、涙もあり、切なくもある、ジャズと愛に生き戦争に翻弄されていくジャズマンたちの物語。

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作品紹介

1984年10月公開。
深作欣二監督のエンターテインメントです。
キャッチコピーは「ドンパチ(戦争)やるよりブンチャカ(ジャズ)やろうよ」。
言葉は軽い感じなのですが、映画を見ると本当にそうだよねと思わされ、舞台演劇の「上海バンスキング」とは一線を画した作品になっています。

前半はドタバタあり、志穂美悦子の大立ち回りあり、もちろんジャズありの楽しい場面が多いのですが、戦争にまつわるシーンが多くなる後半は、暗く、切なく、やるせない展開へと一変していきます。
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予告編

“ドンパチやるより、ブンチャカやろうよ!”「上海バンスキング」

【あらすじ】

昭和11年夏、上海の港にまどかとシローの夫婦が降り立つ。パリで新しい暮らしを始めるため、マルセイユに向かう途中のことだった。
当時の上海は東洋のジャズのメッカ。まどかは一日だけの滞在のつもりだったが、シローはマルセイユに向かうつもりはなく、実は上海でのジャズマンとしての生活が目的だった。
港に迎えに来ているはずのシローの友人バクマツがいない。仕方なく直接バクマツの家を訪ねる二人。バクマツはアメリカ人の顔役ラリーの経営するダンスホール「セントルイス」にバンドマンとして出演していたが、ラリーの愛人である中国人ダンサー・リリーと恋仲になってしまい、ラリーとその手下に追われて、出迎えどころではなかったのである。
まどかとシローの前に、バクマツ、リリー、ラリー一味が現れ大騒ぎになる。バクマツの指を折ると脅すラリーをまどかは必死で説得。シローとまどかの二人がセントルイスで働くことを条件にバクマツは許されたのだった。
まどかとシローの上海での生活は楽しく弾むような毎日だった。日本でまどかに恋心を抱いていた左翼学生・弘田が現れまどかに言い寄るが、まどかは相手にしない。日本で警察に追われ上海に逃げてきた弘田だが、ここにも特高の手が及び再び逃亡する。
あっという間に1年が過ぎた。バクマツとリリーは結婚することになり、その祝いにバクマツの中学時代の友人・白井中尉がやってきた。しかしパーティの最中に下士官が白井を訪ねてくる。日本と中国の間に戦争が始まったというのだ。ジャズマンたちの生活に戦争が暗い影を落としてゆく・・・。

海を渡った2人

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東洋のジャズのメッカ・上海に降り立った「マドンナ」と「シロー」。
パリに行くとばかり思っているマドンナは、シローに騙されていることに気づいていませんでした。

1930年代の上海

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日本・イギリス・アメリカ・フランスなどの
治外法権の地でした。

バクマツ・リリー・ラリーの三角関係

港に迎えに来ない「バクマツ」を尋ねると、「リリー」を狭間に「ラリー」とのもめごとに。「マドンナ」と「シロー」はクラブ「セントルイス」で働くことになります。
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バクマツとシロー

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華やかなジャズ&ダンス

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マドンナ熱唱
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マドンナ(青)とリリー(赤)
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