太陽にほえろ!を14年間支えた山村刑事
それほど長く、ブレずに同じキャラクターを演じ続けた、まさに演技派、プロフェッショナルな俳優さんです。
引退された今現在も、近況などが報じられたり、懐かしむファンが多い、まさに名優。
太陽にほえろ!山さんのテーマ
プロフィール
本名 露口茂
生年月日 1932年4月8日(84歳)
血液型 B型
身長 175センチ
出身地 東京都
最終学歴 愛媛大学文理学部中退
芸歴
1955年 劇団俳優座演劇研究所付属俳優養成所に第7期生として入所
1959年 映画「女子大学生 私は勝負する」でデビューするも上映は1日で打ち切り
1960年 小沢昭一らと共に「劇団俳優小劇場」を旗揚げ。芸能活動を本格的に開始する。
現在は事務所に所属せず芸能活動はしていない
太陽にほえろ!のキャストの皆さんがいかに背が高かったのか、改めて実感しました。
だって、七曲署メンバーの中の山さんはどちらかというと背が低い印象が。
皆さん背が高かったんですね〜。
主な出演作は…多彩な役柄
しかも、役柄もジャンルも多彩。
早々に、作品の羅列は諦めました。
ラジオドラマもテレビドラマも、もちろん映画も。出演だけでなく吹き替えもされています。
しかも活躍は60年代から始まっています。
山さんのイメージばかりを思い出していては、俳優としての幅の広さ、演技のプロの露口さんに申し訳なくなります。
1964年
今村昌平監督「赤い殺意」では主人公の人妻を強姦する強盗。しかも心臓を患っているという難役。
1965年
山田洋次監督の「霧の旗」では無実を訴えながら失意のうちに獄中で死んでいく主人公の兄の役。
1967年
今村昌平監督ドキュメンタリー映画「人間蒸発」は、蒸発した恋人を探す一般の女性と共に事件を追うレポーター役で出演。
1969年
TBS時代劇「水戸黄門」第一部では東野英治郎演じる水戸黄門の命を狙う刺客。
1971年
フジテレビ「清水次郎長」では次郎長のライバル黒駒勝蔵。
1972年
7月に1986年4月まで14年間も出演する事となる「太陽にほえろ!」がスタート。
山さん以前はどちらかというとクールなアウトローな役柄が多かった気がします。
もちろん、山さんと並行して
1973年
大河ドラマ「国盗り物語」では小説「梟の城」の主人公であり織田信長の命を狙う忍者葛籠重蔵。
1973年
「木曽街道いそぎ旅」ではいかさまを見破るのが得意な渡世人( 裏街道の銀次)
1976年
大河ドラマ「風と雲と虹と」では最終回で主役の加藤剛演じる平将門を弓矢で射殺す田原藤太。
1983年
土曜ワイド劇場「松本清張の寒流」では女に翻弄されていく銀行の支店長・沖野一郎。
など、山さんとは対照的な役柄も精力的に演じています。
確かに山さんのような刑事役、時代劇なら同心役なども多いですが、あえて敵役、弱い男、嫌われ役など山さんのイメージに捉われない役柄を俳優のサガとしては演じたかったのかもしれないと、改めて出演作を眺めて思いました。
露口さんの魅力は山さんだけじゃない!
落としの山さんに出逢い、そこから露口さんをお父さんのように慕うようになりました。
同世代でそんな露口さんに憧れたファザコン女子…結構いると思います。
物静かで冷静で、優しくて、なんでも解決して必ず助けてくれる、こんな頼れる大人は他にいない!と思っていました。
あ〜今思うとなんという失礼な、なんという勿体ないことをしていたのでしょう(涙)
カメラワークで「この角度」ってのがあるのかも知れませんが、山さんて「斜め」なんですよね。
視線のあげ方、考える時、遠くを見る時、なんとなくお顔の角度が斜め。それがたまらなくクールで色っぽいのです。