カサドラ・クロス
アメリカが極秘に研究していた細菌を浴びて逃走したゲリラを、CIAが彼の乗った列車ごと抹殺しようとする作戦を描いたサスペンス映画。
監督のジョージ・P・コスマトスは1976年の公開時の記事で、ニコラス・ローグの美学重視志向を批判、自作『カサンドラ・クロス』を「娯楽映画の要素を満載」の作品としつつ、「これは、はっきり言って政治的な映画です」とし、『Z』『告白』などで知られたフランスの社会派エンターテインメント監督コスタ・ガブラスを引き合いに出している。
Cassandra Crossing - Trailer - YouTube
予告(英語版)
via youtu.be
メインキャスト
ストーリー(ネタバレ)
ジュネーブにあるI・H・0(インターナショナル・ヘルス・オーガニゼーション=国際保健機構)に、3人のスウェーデンの過激派ゲリラが乗り込みアメリカの秘密生物研究セクションを爆破しようとした。しかし、ガードマンと射撃戦になり、一人は射殺され、残る二人は、様々な細菌類が研究開発されている“危険な”部屋に逃げこんだ。そして一人か射たれて倒れた拍子に、薬のビンを割ってしまい、中の液体が飛び散り、無傷の男の方が一人逃走した……。
via www.imfdb.org
その乗客リストの中に、著名な医師チェンバレン(リチャード・ハリス)の名があるのを見つけたマッケンジーは、無線電話で彼を呼び出し、事件の概略を説明するとともに車内に潜んでいるゲリラを捜させた。そして、千人の乗客を検疫収容させるために、ポイントを切り換え、列車をポーランドのヤノフへ向かわせた。そこには、30年近くも使用されていない“カサンドラ・クロス”と呼ばれる鉄橋がかかっているのだが……。マッケンジーは、ニュールンベルグで、一旦列車を止め警備隊と医療班を乗りこませ、出入口、窓、通気孔を密閉して、車内に酸素を送り込むように命じた。列車は再び発車し、事態を知らされた乗客たちは騒然となったが、すでに感染者か現われ始めた。
via blogs.c.yimg.jp
via www.hpmuseum.net
via images.vogue.it
ジョルジュ・パン・コスマトス監督作品
日本テレビ版の初回放送時のタイトルは「カサンドラ・クロス~乗客1000人!細菌汚染暴走特急、死の大鉄橋突入!!」