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そして世界各地の歴史、風土、不思議、ミステリーに関するクイズに挑戦し続け、2016年4月23日放送(1392回)時点で、徹子のクイズの正解率は、59.4%、パーフェクト217回。
(ちなみに野々村真の正解率は21.9%)
東大卒の草野仁も驚く驚異的な数字を出して
「黒船をみた女」
といわれた。
(ちなみに野々村真の正解率は21.9%)
東大卒の草野仁も驚く驚異的な数字を出して
「黒船をみた女」
といわれた。
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徹子は、この番組への出演に当たり、番組プロデューサーに1つだけ条件を出した。
それは
「歴史を真剣に勉強したいので、せめて毎回のテーマを教えていただけませんか?」
と収録前に放送回の大まかな「テーマ」を教えて欲しいというものだった。
「当時、黒柳さんは50歳をちょっと過ぎた頃。
それまで50年生きてきて、「音楽」「お芝居」「パンダ」「ユニセフ」といったことに関しては他の人には絶対に負けない。
でも科学とかスポーツなどでは「えっ、こんなことも知らなかったの!?」と自分自身で愕然することもあったそうで、だからこそ、このまま黒柳徹子の人生を終わらせてはならないと。
自分の知識レベルを上げるためにも本を読んで勉強したいから、事前にテーマを教えてください、という条件を出されたわけです」
(草野仁)
番組は、収録に1週間前、すべての出演者に出題テーマが知らされることを決定。
徹子は、テーマに沿った本を買ったり、図書館で借りて勉強することにした。
それは
「歴史を真剣に勉強したいので、せめて毎回のテーマを教えていただけませんか?」
と収録前に放送回の大まかな「テーマ」を教えて欲しいというものだった。
「当時、黒柳さんは50歳をちょっと過ぎた頃。
それまで50年生きてきて、「音楽」「お芝居」「パンダ」「ユニセフ」といったことに関しては他の人には絶対に負けない。
でも科学とかスポーツなどでは「えっ、こんなことも知らなかったの!?」と自分自身で愕然することもあったそうで、だからこそ、このまま黒柳徹子の人生を終わらせてはならないと。
自分の知識レベルを上げるためにも本を読んで勉強したいから、事前にテーマを教えてください、という条件を出されたわけです」
(草野仁)
番組は、収録に1週間前、すべての出演者に出題テーマが知らされることを決定。
徹子は、テーマに沿った本を買ったり、図書館で借りて勉強することにした。
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草野仁は
「テーマを事前に教えたところで、多忙を極める黒柳さんが毎回本を読んで勉強するなんて無理だ」
と思っていた。
ある日の収録で目を真っ赤に充血させた徹子がスタジオに現れたため
「どうしたんですか?」
とたずねると
「今週は3冊の本を買い揃えたのに、他のことに追われて本に手が伸びなかったの。
ようやく昨夜10時過ぎ、1冊目を読み始めたんだけど、内容が頭に入ってこないの。
それでも我慢して1冊目、2冊目とページを進めて、さっきようやく3冊目の最後のページに目を通し終えたの」
と収録直前の15時まで16時間以上、一睡もせずに本を読んだと聞かされ、自分の考えが間違いだったことに気づかされた。
(これは本気だ!)
「テーマを事前に教えたところで、多忙を極める黒柳さんが毎回本を読んで勉強するなんて無理だ」
と思っていた。
ある日の収録で目を真っ赤に充血させた徹子がスタジオに現れたため
「どうしたんですか?」
とたずねると
「今週は3冊の本を買い揃えたのに、他のことに追われて本に手が伸びなかったの。
ようやく昨夜10時過ぎ、1冊目を読み始めたんだけど、内容が頭に入ってこないの。
それでも我慢して1冊目、2冊目とページを進めて、さっきようやく3冊目の最後のページに目を通し終えたの」
と収録直前の15時まで16時間以上、一睡もせずに本を読んだと聞かされ、自分の考えが間違いだったことに気づかされた。
(これは本気だ!)
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結局、徹子は、30年以上、1回もサボらずに勉強を続けた。
「はじめの頃は「ジャンヌ・ダルク」とか「エジソン」とか人物名でテーマを教えてくれたので、その人にまつわる本を何冊か読めば良かったんです。
でも私が人間のことはすぐに憶えちゃうというのに気づいたらしく、だんだんテーマが難しく、アバウトになっていきました。
ある時のテーマが「クリミア戦争」。
でも何年も続く戦争ですから、せめて「ナイチンゲール」だけでも勉強しておこうと思って本を読んだら、番組でナイチンゲールが出てきて「うわぁああ!」と喜んだこともあります。
でも最近は山を掛けても全然当たらなくなってきましたね」
といい、読書量は少ないときでも平均5冊、1番多い時で16冊を1週間で読破し、収録に臨んだ。
「はじめの頃は「ジャンヌ・ダルク」とか「エジソン」とか人物名でテーマを教えてくれたので、その人にまつわる本を何冊か読めば良かったんです。
でも私が人間のことはすぐに憶えちゃうというのに気づいたらしく、だんだんテーマが難しく、アバウトになっていきました。
ある時のテーマが「クリミア戦争」。
でも何年も続く戦争ですから、せめて「ナイチンゲール」だけでも勉強しておこうと思って本を読んだら、番組でナイチンゲールが出てきて「うわぁああ!」と喜んだこともあります。
でも最近は山を掛けても全然当たらなくなってきましたね」
といい、読書量は少ないときでも平均5冊、1番多い時で16冊を1週間で読破し、収録に臨んだ。
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知識と正解を求め、努力を怠らない徹子は、勉強だけでなく番組中、駆け引きをすることもある。
「私の手元には皆さんの回答が映るモニターがあります。
ある問題で黒柳さんが『待って!』といって、長い時間考えて間違えた答えを書いたことがありました。
書き終わった瞬間、私が「フフッ」と笑ったんだそうです。
それをみた黒柳さんは『あ、違う!』と書き直されたこともありました」
草野仁は、無表情に努めつつ、ときに逆に表情をつくって徹子を揺さぶることもある。
『ヴァスコ・ダ・ガマがアフリカの喜望峰を回った際、上陸した先々であるものを残していきましたが、それは一体なんでしょうか?』という問題を出したときに、私の手が無意識で十字を描いてしまっていたんです。
黒柳さんは『ウフフ』と笑って「十字架」と書いて、お1人だけが正解だったということもありました」
一挙手一投足を見逃さない徹子に、以降、草野仁は本当に神経質に対策をとるようになった。
「私の手元には皆さんの回答が映るモニターがあります。
ある問題で黒柳さんが『待って!』といって、長い時間考えて間違えた答えを書いたことがありました。
書き終わった瞬間、私が「フフッ」と笑ったんだそうです。
それをみた黒柳さんは『あ、違う!』と書き直されたこともありました」
草野仁は、無表情に努めつつ、ときに逆に表情をつくって徹子を揺さぶることもある。
『ヴァスコ・ダ・ガマがアフリカの喜望峰を回った際、上陸した先々であるものを残していきましたが、それは一体なんでしょうか?』という問題を出したときに、私の手が無意識で十字を描いてしまっていたんです。
黒柳さんは『ウフフ』と笑って「十字架」と書いて、お1人だけが正解だったということもありました」
一挙手一投足を見逃さない徹子に、以降、草野仁は本当に神経質に対策をとるようになった。
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「徹子 vs 草野仁」だけでなく「徹子 vs 番組スタッフ」の攻防もあった。
「私のクイズの正解率が上がってくるとディレクターがいろいろ用心するようになって。
前にロケのスタッフと偶然パリ行きの飛行機が一緒だったことがあるんですけど、そのとき、「どこに行くの?」って声かけたら『いえいえ』って返されちゃった。
(ミステリーハンターの)竹内海南江ちゃんもいたんで「海南江ちゃん、どこに行くの?」と聞いても『いえいえ』
どこに行くかぐらい教えてくれたっていいじゃない、ねぇ。
私はパリで乗り換えてからアフリカに向かう予定でした。
それで乗り換えのときに「荷物を出すの?」って訊いたら、その答えも『いえいえ』
そこまで用心しなくてもと思うのだけれど、私が勉強するといけないから、何一つ漏らさないようにしているんです」
勉強のために利用している図書館で、ある本に手を伸ばしたとき、隣の人が「ドサッ」っと抱えていた大量の本を落とした。
そしてあわてて退散していった。
徹子は知らない人間だったが、実は番組の問題製作スタッフ、
問題を考えた本に徹子が手を伸ばしていたので驚いてしまったのだ。
結局、その本からの出題はボツとなった。
「私のクイズの正解率が上がってくるとディレクターがいろいろ用心するようになって。
前にロケのスタッフと偶然パリ行きの飛行機が一緒だったことがあるんですけど、そのとき、「どこに行くの?」って声かけたら『いえいえ』って返されちゃった。
(ミステリーハンターの)竹内海南江ちゃんもいたんで「海南江ちゃん、どこに行くの?」と聞いても『いえいえ』
どこに行くかぐらい教えてくれたっていいじゃない、ねぇ。
私はパリで乗り換えてからアフリカに向かう予定でした。
それで乗り換えのときに「荷物を出すの?」って訊いたら、その答えも『いえいえ』
そこまで用心しなくてもと思うのだけれど、私が勉強するといけないから、何一つ漏らさないようにしているんです」
勉強のために利用している図書館で、ある本に手を伸ばしたとき、隣の人が「ドサッ」っと抱えていた大量の本を落とした。
そしてあわてて退散していった。
徹子は知らない人間だったが、実は番組の問題製作スタッフ、
問題を考えた本に徹子が手を伸ばしていたので驚いてしまったのだ。
結局、その本からの出題はボツとなった。