日本映画の大作『敦煌』。制作・宣伝費45億円もの費用を費やした壮大な物語とは!?
2017年1月25日 更新

日本映画の大作『敦煌』。制作・宣伝費45億円もの費用を費やした壮大な物語とは!?

バブル真っ只中の1988年、文化遺産・莫高窟に隠された経典等をもとに作られた超大作。人間の欲望、男女愛の葛藤等を背景に、それぞれの男たちが、それぞれの守るべきものを命を懸けて必死に守ろうとする姿を描いた作品をご紹介しましょう。

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憎き敵

 (1761601)

西夏初代皇帝、李元昊(渡瀬恒彦)。
一説によると、教育・文化の向上、軍備増強に努めた名君という説もあるそうですが、色の道は別物なんでしょうか。。
西夏皇帝のお墓が寧夏にはあります。
皇帝やその家族のお墓が点在しています。
 (1761605)

これが皇帝のお墓?
 (1761608)

1000年の間に風化してしまったんでしょうか?
なんか土を盛っただけのような、
アリ塚のような。。。

いざ、決戦!!

朱王礼は長く西夏の武将として軍功を立てていましたが、これを契機に女の怨みから西夏皇太子・李元昊に背き、その外人部隊は反乱部隊となります。
しかし、反乱は寸前のところで失敗に終わり、ついに李元昊を討つことはできませんでした。
ツルピア姫に好意を寄せていた男の思いが爆発したのです。
 (1761244)

釣りバカ日誌とは打って変わって凛々しい!
カッコイイです。
via dtv.jp
 (1761620)

砂漠での壮絶な戦闘シーンは圧巻です!
 (1761349)

打倒、西夏王・李。の思い半ばで壮絶な最期を遂げる王礼。
こうして敦煌は滅んでいくのでした。

【 映画 敦煌 】 西夏漢人部隊 と 敦煌軍 敗北 【敦煌滅亡】 西田敏行 戦死

文献を守れ!

大量の経典を戦火から守る方法はないものかと彼は考えました。経典を運搬する手段はなく、まして隠す場所もありません。西夏の軍は目前に迫っています。
行徳は、ホータン王族の血を引く隊商のリーダー・尉遅光うつちこうに白羽の矢を立てました。
この隊商のリーダーの欲得と、それを巧妙に利用した行徳の機転により、貴重な経典は敦煌の莫ばく高窟こうくつに運び込まれました。時に1035年のことでした。
 (1761350)

隊商のリーダー・尉遅光うつちこうは戦後この隠匿物資を掘りに行きますが、その地で雷死し、程なく行徳も世を去り、この経典たちは、その存在を誰にも気付かれることなく、長い長い眠りにつくことになるのでした。

よく見つけましたねぇ(2008年当時)

学研から出ている歴史群像シリーズ「群雄・三国志」の表紙。
 (1761227)

 (1761228)

これ、「敦煌」の合戦シーンの西田敏行の1ショットに極めてよく似ている。
……ていうか、同じだよね、これ。
う~ん、確かに。
それにしても、よく気が付きました!
よほどこのシーンが印象に残ってたんでしょうね。
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