80年代後半から90年代初頭にかけて大ブームを巻き起こしたグランジを代表するレーベル、「サブ・ポップ」
2017年5月9日 更新

80年代後半から90年代初頭にかけて大ブームを巻き起こしたグランジを代表するレーベル、「サブ・ポップ」

ニルヴァーナ、サウンドガーデンにマッドハニー。パール・ジャムやアリス・イン・チェインズなどなどグランジ・ロックはワシントン州シアトルを中心にして生まれました。そのシアトルにあるオルタナティヴ・インディペンデント・レーベル「サブ・ポップ」は、既に伝説となった多くのグランジ・バンドを輩出したことで知られています。考えられないような優れた楽曲をリリースし続け、今ではアメリカを代表するレーベルとなっている「サブ・ポップ」をご紹介します。

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Grunge

90年代初頭に、グランジ と呼ばれる音楽が世界的に大ブームとなったのを憶えていますか?
MTVなどに登場していた何かと飾り立てたミュージシャン達とは違い、普段着といった気取りのないファッションが先ず目を引きました。
そもそもグランジとは、「薄汚い」といった意味の「grungy」が名詞となったのが語源です。その名のとおりグランジと呼ばれるミュージシャンは着古した服を身にまとっており、みんな確かに薄薄汚かったですね。

そして肝心の音楽はといえば、爆音といってよいような強烈なもので、それはそれは驚かされました!その代表といえば、やはりニルヴァーナでしょう。
ニルヴァーナ

ニルヴァーナ

ニルヴァーナはグランジの象徴といってもよいかと思います。
他にグランジと呼ばれるバンドには、サウンドガーデン、マッドハニー、アリス・イン・チェインズ 、パール・ジャム、グリーン・リヴァー、ホール、ストーン・テンプル・パイロッツ などなど数え上げるときりがありません。

オルタナティヴ・ロックのひとつとされるグランジは、アメリカのワシントン州シアトルを中心にして始まっています。

そこにはグランジをささえ続けた「サブ・ポップ」の存在がありました。

Subterranean Pop

シアトルといえば、最近ではスペシャルティコーヒーのスターバックスやタリーズコーヒーで有名ですね。または、野球のイチロー選手が所属していたマリナーズもシアトルにありますし、マイクロソフトやアマゾンの誕生の地でもあります。
しかし、そういったものよりもグランジのファンにとってシアトルとは特別の意味があるんです。

グランジのイメージとは違い、シアトルはとても穏やかで生活のしやすいところですが、ここにグランジ・ブームの立役者であるインディペンデント・レコード・レーベル「サブ・ポップ」が1986年に誕生します。
ブルース・パビット

ブルース・パビット

サブ・ポップの歴史は、ブルース・パビットが1979年にワシントン州オリンピアでファンジン「Subterranean Pop」を発行したことから始まります。
「Subterranean Pop」は2刊目から「SUB POP」と名称を変更し、1981年から複数のバンドの音源を収録したコンピレーションテープを付けることになります。

そして、1986年にブルース・パビットとジョナサン・ポーンマンがシアトルに引っ越し、ついにレーベルがスタートします。
ジョナサン・ポーンマン

ジョナサン・ポーンマン

サブ・ポップは、ニルヴァーナ、サウンドガーデン、マッドハニーといったグランジを代表するバンドが最初に契約したレーベルということで有名ですが、記念すべき第一弾はコンピレーションアルバム「サブ・ポップ 100 」で、ソニック・ユースや日本のバンドである少年ナイフなどが収録されています。
Sub Pop 100

Sub Pop 100

A1.Steve Albini-Spoken Word Intro Thing
A2.Scratch Acid-Greatest Gift
A3.Wipers-Nothin' To Prove (Live)
A4.Sonic Youth-Kill Yr. Idols
A5.Naked Raygun-Bananacuda
A6.U-Men (2)-Gila
A7.Dangerous Birds-Smile On Your Face

B1.Skinny Puppy-Church In Hell
B2.Steve Fisk-Go At Full Throttle
B3.Lupe Diaz-Itsbeena
B4.Boy Dirt Car-Impact Test
B5.Savage Republic-Real Men
B6.Shonen Knife-One Day Of The Factory
B7.Unknown Artist-Untitled

Soundgarden

パール・ジャム、マッドハニーというグランジの中心的な2つのバンドの母体となるグリーン・リヴァーのEP「DRY AS A BONE」をサブ・ポップは、「サブ・ポップ 100 」と同じく1986年にリリースします。

そして翌年にはサウンドガーデンのEP「スクリーミング・ライフ」がリリースされます。
スクリーミング・ライフ/フォップ

スクリーミング・ライフ/フォップ

1. ハンテッド・ダウン
2. エンターリング
3. ティアーズ・トゥ・フォーゲット
4. ナッシング・トゥ・セイ
5. リトル・ジョー
6. ハンド・オブ・ゴッド
7. キングダム・オブ・カム
8. スワロウ・マイ・プライド
9. フォップ
10. フォップ(ダブ)
1988年8月にはEP「フォップ 」をリリースした後、サウンドガーデンはサブ・ポップを離れます。
さすがにこの時期のサウンドガーデンは後期のように洗練されてはいませんが、カオス的なヘヴィなサウンドに切れ味抜群のギター、鬼気迫るヴォーカルは今聴いても魅力的です。

現在はサブ・ポップ時代のこの2枚のEP音源をまとめた作品が入手可能です。

Soundgarden - Nothing to Say

1988年には、サブ・ポップからもう1枚重要なアルバムがリリースされています。
サウンドガーデン以外にもニルヴァーナ、マッドハニー、グリーン・リヴァーといった20組のサブ・ポップ所属のミュージシャンによるコンピレーションアルバム「サブ・ポップ 200」がそれです。
Sub Pop 200

Sub Pop 200

1.セックス・ゴッド・ミシー- タッド
2.イズ・イット・デイ・アイム・シーイング? - The Fluid
3.スパンク・スルー - ニルヴァーナ
4.カム・アウト・トゥナイト - Steven J. Bernstein
5.ザ・ローズ - マッドハニー
6.ゴット・ノット・チェインズ - The Walkabouts
7.デッド・イズ・デッド - Terry Lee Hale
8.サブ・ポップ・ロック・シティ - サウンドガーデン
9.ハンギング・ツリー – グリーン・リヴァー
10.スワロウ・マイ・プライド - Fastbacks
11.ザ・アウトバック - Blood Circus
12.ズー - Swallow
13.アンダーグラウンド - Chemistry Set
14.ガナ・ファインド・ア・ケイブ - Girl Trouble
15.スプリト - The Nights And Days
16.ビッグ・シガー - Cat Butt
17.パジャマ・パーティー・イン・ア・ハウンテッド・ハイヴ - Beat Happening
18.ラヴ・オア・コンフュージョン - Screeming Trees
19.アンタイトルド - Steve Fisk
20.ユー・ロスト・イット - The Thrown Up

Mudhoney

やがて、サブ・ポップは会費を払って会員になると所属しているミュージシャンのシングルが毎月1枚送られてくるという会員制の通販組織「シングルズ・クラブ」を始めます。これによってサブ・ポップの名は全米に広まりました。 「シングルズ・クラブ」から最初に送られたシングルは、ニルヴァーナの「ラヴ・バズ / ビッグ・チーズ」で1988年11月のことです。

そして1989年には、マッドハニーのデビュー・アルバムがリリースされます。
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