「夕立」の定義
夕立という現象は、気象学的には驟雨、にわか雨、雷雨、集中豪雨といった現象にあたり、「夕立」という独立した現象があるわけではない。ただ、通常の驟雨などに比べて発生する時間帯などが特徴的で、一般的によく知られているため、日本では「夕立」という用語を気象学でも(特に天気予報で)用いる。
現象としては、急に発達した積乱雲によりにわか雨を降らせ、雷、突風、雹(ひょう)などを伴うことがあるものである。
時間帯では、正午を過ぎたころから日没後数時間までに発生するものを指す。これに対して、早朝に発生するにわか雨を「朝立」と呼ぶこともあるが、夏特有の現象というわけではなく、単純に早朝に発生するにわか雨のことを指しているだけで、あまり使用されない言葉である。
時期では、梅雨明け頃から秋雨が始まるころまでで、夏の晴れが多い時期に発生するものを指す。異常気象により最近では、5~6月にも夕立が見られるようになった。さらに、これまた異常気象のせいで、近年の夕立はもはや夕立などと風情のあるものではなく、ゲリラ豪雨の形を取ることが多い。前線、特に寒冷前線通過に際しても、突発的な強雨、強風、雷などの夕立に似た現象が起きるが、この場合は季節や時間を選ばず広範囲に起こるので、夕立とは区別される。また、低気圧の周辺で発生するもの、台風の周辺で発生するものも夕立とは呼ばない。
via ja.wikipedia.org
こういう雲を見ると、「ん、一雨来るな」と思いますよね。
2008年に年末恒例の『新語・流行語大賞』にノミネートされた。
ゲリラ豪雨(ゲリラごうう)とは、正式な気象用語ではないが、おおかた「集中豪雨」と同義で、大気の不安定により突発的で天気予報による正確な予測が困難な局地的大雨を指す。従来から使用されていた「驟雨(にわか雨)」や集中豪雨、夕立といった言葉をマスメディアなどが代用した表現で、2008年には新語・流行語大賞トップ10に選出されている。局地豪雨、ゲリラ雨、ゲリラ雷雨などの呼び方もある。
集中豪雨、ゲリラ豪雨、夕立などは、気象学的に明確な定義づけはなされておらず、ほぼ日本国内でのみ用いられる。日本の気象庁は予報用語としてゲリラ豪雨は用いず、集中豪雨と「局地的大雨」を雨量などに応じて使い分けている。
かつては「夕立」という言葉は一種の「清涼剤」。
私たちが子供の頃の「夏」と言えば、だいたい日中に気温が33度くらいまで上がり、夕方になると雷がゴロゴロ鳴って、ザーッと雨が降って、夜になると涼しくなる、というようなパターンが多かったような気がします。
今のように最高気温が41度になったり、「1時間当たり雨量が100ミリを超える」などということは、少なくともニュースではほとんど聞かなかったと思います。また、夜通しクーラーをかけないと眠れない、ということもあまりなかったでしょう。
今のように最高気温が41度になったり、「1時間当たり雨量が100ミリを超える」などということは、少なくともニュースではほとんど聞かなかったと思います。また、夜通しクーラーをかけないと眠れない、ということもあまりなかったでしょう。
via ja.wikipedia.org
「夏は暑くなっているのか?」気象庁の統計から見てみると。
気象庁では、過去30年間の平均気温を統計で取っています。
ここでは、東京の気温を見てみることにします。
東京ですと、平均気温で1年で1番暑い時期は、8月の2日から9日までで、最高気温が31.1度、最低気温が23.3度となっています(1981年から2010年までの平均)。
平均で見ると、大した暑さではなさそうに見えますね。
もっとも平均気温という指標なので、これより暑い日も涼しい日もあるのはもちろんですが。
ここでは、東京の気温を見てみることにします。
東京ですと、平均気温で1年で1番暑い時期は、8月の2日から9日までで、最高気温が31.1度、最低気温が23.3度となっています(1981年から2010年までの平均)。
平均で見ると、大した暑さではなさそうに見えますね。
もっとも平均気温という指標なので、これより暑い日も涼しい日もあるのはもちろんですが。
気象庁|過去の気象データ検索 1970年8月
気象庁|過去の気象データ検索
気象庁|過去の気象データ検索 2016年8月
気象庁|過去の気象データ検索
現在は長期的な「温暖期」に入っているという説。
夕立の和歌。平安末期の気候は今と似ていた?
夕立の多い季節。昔の人たちはどんな感じで空を眺めていたのかな?和歌をたどってみると、少し奇妙なことが分かった。新古今和歌集以前に夕立の和歌がほとんどない。まずはその新古今集(263)から西行法師の一首。よられつる 野もせの草の かげろひて涼
長期的な温暖期に入り、高温で入道雲が発達しやすい環境にある、という説があります。上のサイトによると、平安時代の初期にはあまりなかった「夕立」の和歌が、平安時代末期には増えているという傾向と、平安時代末期から温暖化気候になった時期が一致しているという現象から、現代も温暖化になってきていて、それにつれてゲリラ豪雨も増えているという説です。
アスファルト舗装が進んだためという説も。
via ja.wikipedia.org
道路の整備とともに、都心では空き地が次々宅地化され、アスファルト舗装が進み、土の地面が減っている傾向にあると言われています。アスファルトは黒い色なので、日光の熱を吸収しやすく、広い面積が熱せられた結果、上昇気流が起こりやすく、入道雲を発達させやすくなっているのでは、という説があります。