2016年は45周年!【5.シルバー仮面】
2017年1月31日 更新

2016年は45周年!【5.シルバー仮面】

放映当時は視聴率的に振るわなかった「シルバー仮面」。近年「大人の鑑賞に堪えうる」と評価されてきています。この「シルバー仮面」も2016年で45周年です!もう一度「シルバー仮面」を振り返ってみましょう!

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猪俣公章

猪俣公章

猪俣 公章(いのまた こうしょう(本名: きみあき)、1938年4月11日 - 1993年6月10日)は、日本の作曲家、作詞家。
経歴・人物[編集]
福島県河沼郡会津坂下町出身。開成高校、日本大学芸術学部音楽科を経て、古賀政男に師事。
森進一のデビュー作にして大ヒットとなった『女のためいき』(1966年)を作曲、その後も森に『港町ブルース』、『おふくろさん』、『冬の旅』などの大ヒット曲を提供する。
他にもテレサ・テンに『空港』、藤圭子に『京都から博多まで』や『女のブルース』、水原弘に『君こそわが命』、五木ひろしに『千曲川』を提供し、成功を収めた。
(wikipediaより)
メロディラインがしっかりしてて、なんとなく哀愁を感じますね。
春日きょうだいの心情が表現されていると思います。

そして作詞はメインライターの佐々木守先生。
佐々木守

佐々木守

佐々木 守(ささき まもる、1936年9月13日 - 2006年2月24日)は日本の脚本家、放送作家、漫画原作者。

石川県能美市(旧根上町)出身、石川県立小松高等学校、明治大学文学部日本文学科卒業。明治大学では児童文学研究部に所属し、鳥越信、古田足日、山中恒、神宮輝夫らの児童文学研究誌「小さい仲間」の同人となる。その頃に書いた「児童文学における近代性への疑問 -- 児童文学者の戦争責任」[1](『小さい仲間』26号)「新美南吉『おじいさんのランプ』論」(『日本児童文学』通巻45号)などで注目をあびた。(wikipediaより)
ウルトラマンが好きな昭和キッズなら、この「故郷は地球」という言葉を聞いて既視感を覚えたのでは?

そうです。「ウルトラマン」第23話のサブタイトルが「故郷は地球」なのです。
この話に登場するのはジャミラ。有名すぎる怪獣ですよね。
ウルトラマン第23話「故郷は地球」

ウルトラマン第23話「故郷は地球」

「故郷は地球」
元々は、宇宙開発競争の時代に某国が打ち上げた人間衛星に乗っていた宇宙飛行士「ジャミラ」[2]であり、正真正銘の地球人であった。事故によって水のない惑星に不時着し、救助を待つ間に惑星の環境に身体が適応して皮膚が粘土質に変化した結果、ずっと欲していた水を不要として生きられる怪獣と化した。母国が国際批判を恐れて事実を隠蔽し、救助を出さなかったために見捨てられたことを恨み、復讐のために修理・改造して自由に姿を消す機能を搭載した宇宙船で地球へ帰還する。要人を乗せた旅客機を宇宙船で次々と墜落させるが、科学特捜隊に宇宙船の位置を見破られて撃墜され、その姿を現す。最大の武器は、口から吐く100万度の高熱火炎。
前述の適応ゆえに火には強いが、水が最大の弱点となっている。「ジャミラが元は人間だったという事実を公表せず、あくまでも『怪獣』として葬り去れ」というパリ本部からの命令を受けた科学特捜隊による人工降雨弾攻撃には苦しみながらも耐えるが、ウルトラマンのウルトラ水流には耐えられず、這いつくばって国際会議場の万国旗を潰し、赤ん坊の泣き声に似た断末魔の叫びを発して絶命する。
死体は科学特捜隊が埋葬して墓標を建てるが、イデ隊員はこの墓標を犠牲者(ジャミラ)に対する人間のエゴにすぎないと吐露している。
この23話の脚本を書いたのも佐々木先生なのです。

wikipediaによると
日米安保条約成立後の1960年に日本共産党に入党、数ヶ月で離党した経験から、政治思想的には新左翼のスタンスであり、後年のインタビューなどでも「今でも機動隊のバスを見かけると怒りがこみ上げて体が熱くなってくるんですよ」「なぜ今の若者は国に怒りを持たないのだろう」等と述懐しているほか、「今の日本の諸悪の根元は天皇制にあります」などと反天皇制思想を明確に表明していた。実際佐々木の代表作『お荷物小荷物』、『アイアンキング』には佐々木の反天皇制思想が垣間見える[2](前者は琉球王国やアイヌ民族による逆襲、後者は熊襲の子孫による逆襲)。1960年代後半においてはアイヌ民族解放や琉球独立運動にも支持を寄せていた。
とあるので、その思いをジャミラに託し、「故郷は地球」という言葉が先生のキーワードになったのかもしれませんね。

「シルバー仮面」の第一話のサブタイトルも「ふるさとは地球」ですし…。

ちなみに、筆者がシルバー仮面の主題歌「故郷は地球」で好きなフレーズは

「遠い宇宙のはてをみる だけどぼくらの故郷は地球」です。。

第一話は放送事故??

その第一話ですが、今ではときどきある演出手法ですが、「シルバー仮面」の第一話はプロローグが長く、6分強ありました。
30分番組の中での6分って結構長いです。

シルバー仮面 第1回オープニング - YouTube

あまりの長さに、TBSには「放送事故ではないか?」と苦情・問い合わせが多数寄せられたとか…。

でもそれだけ佐々木先生は物語の始まりを大事にされていたということですよね。
ちなみに第一話、第二話の監督は実相寺昭雄。
なんと豪華なコンビでしょう!

松尾ジーナはどこに…

「シルバー仮面」を語る上で避けては通れないことがあります。
おわかりですよね。

末っ子・春日はるかを演じた松尾ジーナがわずか8話で降板したことです。
当時、松尾ジーナは売れっ子のモデルで、グンゼのパンストのCMは有名でした。
動画を探したのですが、CMそのものはありませんでした。
辛うじて、ジーナが歌う「気ままなジーナ」を見つけましたのでご覧下さい。

気ままなジーナ / 松尾ジーナ - YouTube

作詞 : 阿久悠
作曲 : 森田公一

CMでは「何かがおきる~♪何かがおきる~♪グンゼ~パンティストッキング ヤン~♪」と歌ってましたね。
「ヤン」って商品名です。「いやん」ではないです(笑)

ちなみにグンゼがパンストを製造販売したのは1968年からです。
春日はるかは8話を最後に突然出なくなりました。
はるかがいなくなっても物語は進んでいきます。
簡単なナレーションですませてしまって、それを聞き逃していたらずっとわからないであろうという感じです。

松尾ジーナ本人は体調不良ということで降板したらしいですが、まあ…ぶっちゃけたまにこういうことはありますよね。

特撮の現場はかなりハードです。
本人も売れっ子モデルだったのでスケジュールの調整もできなかったのでは?と今になっては思いますが、そろそろ真相を知りたいですよね。
来年は45周年なのですから、この機会にどうでしょうか。

45周年を目前に改めて見てみたい「シルバー仮面」

今思うと「シルバー仮面」は大人でも見応えのある作品だったと思います。
シルバー仮面の造詣はスタイリッシュ、俳優さんたちもそれぞれ個性がありましたよね。
ストーリーも44年たった今でも子供っぽさを感じませんでした。

2006年には「シルバー假面」としてリメイクされましたが

シルバー假面・予告編 - YouTube

実相寺昭雄監督の遺作「シルバー假面」の予告編。 70年代特撮テレビ映画のリメイク。今回のシルバー假面は女性で、森鴎外とドイツ女性エリスとの混血児。 大正時代の帝都を舞台に、ニーベルンゲンの指輪をめぐりカリガリ博士と闘う。
オリジナルを当時のまま鑑賞するのもいいのではないでしょうか。

ぜひ、機会あったらご覧になってみてください。
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