身近すぎて恐ろしすぎる、毒入りコーラ事件の全貌
2021年11月3日 更新

身近すぎて恐ろしすぎる、毒入りコーラ事件の全貌

青酸コーラ無差別殺人事件(一般的には毒入りコーラ事件と呼ばれています)は、1977年1月に起こった凶悪事件です。東京都港区の公衆電話ボックスなどに置かれていた青酸入りコーラを飲んだ高校生ら2人が死亡、その後も1か月半近くに渡って、同類の事件が続きました。結果的に事件は解決しないまま時効となりました。

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そして東京駅八重洲地下街で毒入りのチョコレートが見つかった同日の2月14日、神田駅のトイレでも男性がチョコレートを拾っています。この男性は用心をせずに、このチョコレートを電車の中で食べてしまい、意識不明で秋葉原駅から救急車で病院に搬送。しかしこの時は食中毒と診断され、警察への届けもなく翌日には退院しています。

かなりの時間が経った翌年のこと、このことが捜査員の耳に入り、被害者本人から提供のあったチョコレートを分析した結果、微量の青酸ナトリウムが検出されたのです。手口は、八重洲口で見つかったチョコレートと同じで、銀紙を少しだけ剥がしてチョコレートの裏側を削り取り、青酸ナトリウムを混入させるというものでした。

更に続いた?毒チョコ事件

これら2件の青酸チョコレート事件から警察も改めて捜査を開始し、事件が発生した2月14日より前にも、東京駅でチョコレートの入りのバッグを見たと言う複数の証言も得られています。これらの毒入りチョコレートは同一人物が置いたもので、青酸入りコーラの犯人である可能性が高いと判断されていましたが、真相は判明してません。
イージーオープンエンド - Wikipedia (2313043)

飲料販売も大きく変化することに

1977年当時、回収&詰め替えのリターナブルボトルを使った自動販売機は珍しくありませんでした。しかしこの事件がきっかけとなり、自動販売機の主流は1度開けたら元に戻せないプルトップ付の缶になっていきます。瓶での販売も、スクリューキャップに変更。今では普通に購入しているさまざまな缶やペットボトルの飲料。実は、この毒入りコーラ事件がきっかけとなり、現在の飲料の形態になったのです。
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