螳螂拳はどちらかといえば、物語の主要キャラではなく、脇役&敵役が使うことの多い拳法。ということでおそらく、螳螂拳の使い手が主役という映画はあまりないのですが、この映画『激突! 螳螂拳』は、螳螂拳全面的にフューチャーした珍しい作品として知られています。復讐に燃える主人公演じるデビッド・チャンの俊敏かつ流麗な螳螂拳は必見です。
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剛拳児‐漫画『拳児』
蟷螂拳の影響力は、スクリーンのみならず漫画界にも波及。この『拳児』は、1988年~1992年まで『週刊少年サンデー』で連載されていた格闘漫画。通常の少年格闘漫画と同様、主人公の闘い&成長がベースとしてあるものの、中国武術の技術論や思想・哲学などの紹介が適宜入るという、教養漫画的側面も兼ね備えた異色の作品でした。
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リオン・ラファール‐ゲーム『バーチャファイター』
対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』におけるリオン・ラファールの出現は画期的でした。それまで螳螂拳の使い手といえば、ステレオタイプなカンフー衣装に身を包んだ東洋人(特に中国人)がデフォルト。しかし、リオンのキャラ設定はフランス国籍で、大富豪の御曹司。そして、金髪のイケメンなのです。なぜ、フランス人なのに蟷螂拳を学ぼうと思ったのかは謎ですが、いずれにしても、『バーチャファイター』のゲーム・アニメ・漫画などにまたがるメディアミックス戦略の大成功と、それらの作品でカッコよくカマキリの構えで戦うリオンの登場により、螳螂拳の認知度が一気に上昇したのは間違いありません。
バーチャファイター5 ファイナルショーダウンをリオン・ラファールでプレイ。
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(こじへい)