【訃報】映画監督・崔洋一さん死去。
映画「月はどっちに出ている」「血と骨」などで知られる映画監督・崔洋一(さい よういち)さんが27日、膀胱がんのため東京都内の自宅で亡くなっていたことが明らかとなりました。73歳でした。
第一報はこちらです!
映画監督の崔洋一さんが死去 在日コリアン作品、「血と骨」
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) November 27, 2022
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崔さんは1949年、長野県佐久市出身。東京綜合写真専門学校を中退後に映画の世界へと入り、映画「愛のコリーダ(1976年)」の助監督などを経て、1981年にテレビドラマ「プロハンター」で監督デビュー。さらに1983年には映画「十階のモスキート」で映画監督としてもデビューし、1993年には「月はどっちに出ている」でブルーリボン賞などを受賞、2004年公開のビートたけし主演映画「血と骨」でも日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞しました。その一方、2019年に膀胱がんが判明。以後治療を行っていましたが、この度の訃報となりました。
今こそ振り返りたい!崔洋一監督が手がけた映画作品の数々!!
在日朝鮮人2世としても知られ、在日朝鮮人を題材にした作品、また韓国資本の映画「ス SOO(2006年)」を撮影するなど、韓国との関係も深かった崔さん。ここでは崔さんのご冥福を祈るとともに、彼が監督・助監督として携わった作品をいくつか振り返っておきましょう。今一度振り返っておきたい作品ばかりです!
愛のコリーダ(1976年・助監督)
1976年に公開された大島渚監督作品「愛のコリーダ」。1930年代に発生した阿部定事件を題材に、男女の愛欲の極限を描いた日本初のハードコア・ポルノでした。
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最も危険な遊戯(1978年・助監督)
1978年に公開された村川透監督作品「最も危険な遊戯」。松田優作主演のハードボイルドアクション「遊戯シリーズ」の第1作でした。
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月はどっちに出ている(1993年・監督)
1993年に公開された映画「月はどっちに出ている」。テレビドラマ(テレビ映画)版と映画があり、ドラマ版を石橋凌が、映画版を岸谷五朗がそれぞれ主演を務めた、タクシー運転手を務める在日コリアン男性を取り巻く人間模様を描いた作品でした。同作品で日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、報知映画賞などを総なめにしています。
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豚の報い(1999年・監督)
1999年公開の映画「豚の報い」。沖縄の風土を大らかにとらえた異色ファンタジー作品で、同作品でロカルノ国際映画祭金豹賞にノミネート、またドンキホーテ賞を受賞しています。
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