尾道新三部作とは
1980年代に発表された尾道三部作に続き、1990年代の尾道新三部作。
「ふたり」「あした」「あの、夏の日〜とんでろ じいちゃん〜」
「ふたり」「あした」「あの、夏の日〜とんでろ じいちゃん〜」
尾道新三部作 「あした」
小型客船が遭難し乗客9名の生存は絶望されていたが、残された恋人、夫婦、家族の元に不可解なメッセージが次々と届く。それぞれの思いを胸に遭難した呼子浜に向かう。。。
赤川次郎の小説「午前0時の忘れ物」を映画化。
〜ひとは、約束する。出逢うために、共に生きるために。そして、時には「さようなら」をいうために〜
赤川次郎の小説「午前0時の忘れ物」を映画化。
〜ひとは、約束する。出逢うために、共に生きるために。そして、時には「さようなら」をいうために〜
尾道新三部作 「あの夏の日〜とんでろ じいちゃん〜」
最近めっきりボケてきたおじいちゃんの監視役に夏休みに尾道を訪ねた小学5年生の男の子。おじいちゃんとでかけたら不思議なことがたくさん起こる夏の冒険ファンタジー。
〜ボク、おじいちゃんと空を飛んだよ。でも、ナイショなんだ〜
〜ボク、おじいちゃんと空を飛んだよ。でも、ナイショなんだ〜
尾道とは
尾道は広島県にあります。
広島市と岡山市のちょうど間に位置する瀬戸内海に面しています。
広島市と岡山市のちょうど間に位置する瀬戸内海に面しています。
via www.ononavi.jp
心に残る音楽
この映画をさらにノスタルジックな作品に仕上げたのが音楽です。
曲の担当は今の日本映画界でこの人の音楽があれば映画の人気が上がると言われている久石譲。
久石譲の持つ寂しげなメロディが尾道の独特の雰囲気をさらに盛り上げています。
エンディングで流れる主題歌は歌を監督の大林宣彦と久石譲が歌っています。
おじさん2人が歌っていることは賛否両論ですが、エンディングに出てくるおじさんが映画の最後を綺麗に締めてくれているので、なぜおじさん2人が歌うのかということにもつながります。
曲の担当は今の日本映画界でこの人の音楽があれば映画の人気が上がると言われている久石譲。
久石譲の持つ寂しげなメロディが尾道の独特の雰囲気をさらに盛り上げています。
エンディングで流れる主題歌は歌を監督の大林宣彦と久石譲が歌っています。
おじさん2人が歌っていることは賛否両論ですが、エンディングに出てくるおじさんが映画の最後を綺麗に締めてくれているので、なぜおじさん2人が歌うのかということにもつながります。
草の想い~ふたり・愛のテーマ 大林宣彦、久石譲
大林監督と音楽担当の久石譲の歌う「草の想い」
via www.youtube.com
こちらは同じ主題歌でも、主人公の中嶋朋子の歌う「草の想い」。
若い女性の歌う透き通る歌声が、はかなさを物語っています。
若い女性の歌う透き通る歌声が、はかなさを物語っています。
草の想い/ふたり‐ニコニコ動画(ββ)
via www.youtube.com
久石譲の作る曲のピアノスコアは非常によく売れており、
代表作にも「草の想い」は大抵入っているほどの名曲です。
歌詞なしでもノスタルジックな曲調が心に響きます。
代表作にも「草の想い」は大抵入っているほどの名曲です。
歌詞なしでもノスタルジックな曲調が心に響きます。
ピアノ演奏 ~ ふたり ~ 『草の想い』
via www.youtube.com
多くの人が歌う「草の想い」
劇中で石田ひかりも草の想いを歌っています。
演劇部で演目する劇の中で歌います。
劇中の劇中で(ややこしい...)。
演劇部では劣等生だった実加に嫌がらせをして主役を勝取ろうとする生徒役に島崎和歌子がいます。
島崎和歌子もこの歌を劇中の劇中で歌っています。
それぞれの持つ歌い方の特性が、役の人物像とよくマッチしていてより盛り上げてくれます。
実加の歌い方は不安げな歌い方が応援したくなりますし、
島崎和歌子の歌い方は意地悪をした意味がわかるほど堂々と立派な主役として演じきり歌い上げます。
女優さんというのはすごいのだなぁ、と感心するばかりです。
どの歌も映像を入手することができませんでした。
ぜひ映画で観てもらいたいです。
演劇部で演目する劇の中で歌います。
劇中の劇中で(ややこしい...)。
演劇部では劣等生だった実加に嫌がらせをして主役を勝取ろうとする生徒役に島崎和歌子がいます。
島崎和歌子もこの歌を劇中の劇中で歌っています。
それぞれの持つ歌い方の特性が、役の人物像とよくマッチしていてより盛り上げてくれます。
実加の歌い方は不安げな歌い方が応援したくなりますし、
島崎和歌子の歌い方は意地悪をした意味がわかるほど堂々と立派な主役として演じきり歌い上げます。
女優さんというのはすごいのだなぁ、と感心するばかりです。
どの歌も映像を入手することができませんでした。
ぜひ映画で観てもらいたいです。
その他の見所、悲しさと滑稽さ
とても悲しい内容の話ですが、どこか滑稽さもあります。
姉の死を目の前で見てしまった実加の悲しさは父や母以上のものだと思いますが、
実加は明るく生活を送り、そして姉に近づこうと日々努力します。
実加の部屋はとにかく汚く物が散乱しています。
やめていたピアノを続けるために楽譜を探しますが見つけられません。
そんな時に死後そのままにされている姉の部屋に楽譜を借りに行きます。
「おねえちゃん、借りるね」のセリフ。
姉がまだそこにいるかのようなこのセリフは滑稽にも見えますが、
このセリフによって実加が実はまだ姉の死を受け入れられていないことを示唆しています。
姉の死を目の前で見てしまった実加の悲しさは父や母以上のものだと思いますが、
実加は明るく生活を送り、そして姉に近づこうと日々努力します。
実加の部屋はとにかく汚く物が散乱しています。
やめていたピアノを続けるために楽譜を探しますが見つけられません。
そんな時に死後そのままにされている姉の部屋に楽譜を借りに行きます。
「おねえちゃん、借りるね」のセリフ。
姉がまだそこにいるかのようなこのセリフは滑稽にも見えますが、
このセリフによって実加が実はまだ姉の死を受け入れられていないことを示唆しています。
〜ふたりでひとり ひとりでふたり〜