投手王国再建へ向けて。
80年代のカープのような「投手王国」は、その後のプロ野球でもあまり見たことがありません。
カープで言えば前田健太さん、また楽天の田中将大さんなど、絶対的なエースに加え脇を固めるピッチャーがいて、何より打撃重視の方向に進んでいるようにも見えます。
「投手王国」と呼ばれた裏側には、「打撃はあんまり・・・」と言う時代が、広島カープにはありました。
カープで言えば前田健太さん、また楽天の田中将大さんなど、絶対的なエースに加え脇を固めるピッチャーがいて、何より打撃重視の方向に進んでいるようにも見えます。
「投手王国」と呼ばれた裏側には、「打撃はあんまり・・・」と言う時代が、広島カープにはありました。
「総合力で1位」だが、やや打撃優位か、今のカープ。
時代は変化し、最近は特に投手の分業化が進んでいます。
広島カープではジャクソン、今村、中崎へとつなぐまでが先発の仕事、というようになっています。
広島の今の魅力は、80年代の黄金時代とは真逆のようです。
先発投手が多少打たれても、それ以上にバカスカ点を取り、逆転勝ちが多いのが特徴です。
スタジアムで応援するファンにとっても、そちらの展開のほうが盛り上がり、その結果カープの人気もうなぎのぼり、いや、鯉の滝登りのようになっています。
投手はそこそこ、守備、打撃と総合力で、2016年と2017年のセ・リーグを制覇した広島カープ。
しかし、2016年は日本シリーズで、2017年はCSでそれぞれ4連敗と、日本一を目指すチームとしてはまだまだというのが、ファンの欲深いところです。
打撃はOKとして、大野さんは現役のピッチャーにこのような期待をしています。
広島カープではジャクソン、今村、中崎へとつなぐまでが先発の仕事、というようになっています。
広島の今の魅力は、80年代の黄金時代とは真逆のようです。
先発投手が多少打たれても、それ以上にバカスカ点を取り、逆転勝ちが多いのが特徴です。
スタジアムで応援するファンにとっても、そちらの展開のほうが盛り上がり、その結果カープの人気もうなぎのぼり、いや、鯉の滝登りのようになっています。
投手はそこそこ、守備、打撃と総合力で、2016年と2017年のセ・リーグを制覇した広島カープ。
しかし、2016年は日本シリーズで、2017年はCSでそれぞれ4連敗と、日本一を目指すチームとしてはまだまだというのが、ファンの欲深いところです。
打撃はOKとして、大野さんは現役のピッチャーにこのような期待をしています。
野村祐輔投手。
新人王を取った野村祐輔投手には、このような評価をしています。
「下半身が実に安定しており、コーチが教える手間が省ける。また、決め球が特になく、すべてのボールを巧みに使いこなし、コントロールを重視しながら緩急とキレで勝負している。性格はおっとりして穏やかで、非常にマイペース」と評価しています。
コントロール重視という点では、北別府さんの再来という雰囲気があります。
しかし、闘志を秘め、審判とケンカもしたという北別府さんに比べると、穏やかな性格が仇になっているのかな、という気もします。
野村投手は、甲子園で審判の判定に苦しみ、優勝を逃してしまうという経験を持っています。
その経験から、「審判と争っても仕方ない」というマインドを生み出しているのかもしれません。
「下半身が実に安定しており、コーチが教える手間が省ける。また、決め球が特になく、すべてのボールを巧みに使いこなし、コントロールを重視しながら緩急とキレで勝負している。性格はおっとりして穏やかで、非常にマイペース」と評価しています。
コントロール重視という点では、北別府さんの再来という雰囲気があります。
しかし、闘志を秘め、審判とケンカもしたという北別府さんに比べると、穏やかな性格が仇になっているのかな、という気もします。
野村投手は、甲子園で審判の判定に苦しみ、優勝を逃してしまうという経験を持っています。
その経験から、「審判と争っても仕方ない」というマインドを生み出しているのかもしれません。
懐かしの高校野球 佐賀北vs広陵 2007年
野村祐輔のトラウマ、と言われています。
via www.youtube.com
審判の微妙な判定に抗議せず、ニコニコ笑っている野村投手を見て、「時代は変わったのかな」と思ったものです。
「あのボールをボールと判定されたら、もう投げる球がないよ。真っ直ぐを投げるしかない。」と悟りきったようだ、という周りからの声がありますが、真相は定かではありません。
いずれにせよ、打たれてこれだけニコニコしている投手は、このシーンならではですね。
「あのボールをボールと判定されたら、もう投げる球がないよ。真っ直ぐを投げるしかない。」と悟りきったようだ、という周りからの声がありますが、真相は定かではありません。
いずれにせよ、打たれてこれだけニコニコしている投手は、このシーンならではですね。
今村猛投手。
今村投手に関しては、大野さんはこのように評価しています。
「口数が少なく、気持ちを表に出さないタイプ。自分の本来の力を出し惜しみしているように見える。」
そのため、強いボールを投げさせるためにセットアッパーに転向させたそうです。
それでも、「まだ闘志を表にもっと出すことが必要。」と述べています。
「口数が少なく、気持ちを表に出さないタイプ。自分の本来の力を出し惜しみしているように見える。」
そのため、強いボールを投げさせるためにセットアッパーに転向させたそうです。
それでも、「まだ闘志を表にもっと出すことが必要。」と述べています。
広島カープ3連覇、そして34年ぶりの日本一の行方は?。
2016年は野村投手が大活躍、2017年は野村の失速を薮田投手が埋めて2連覇を成し遂げましたが、日本一になるためには、かつての「投手王国」を再建する必要があります。
ポテンシャル、潜在能力は、既に十分なものをカープの現在のピッチャーは持っていると思います。
しかし、三本柱として3人でしのぎを削った北別府、川口、大野時代、また、「炎のストッパー」と呼ばれた津田さんのような人が育つ環境ではないのが、今一つピリッとしない、大事な場面で2年連続で4連敗という結果になっているのでは、と思います。
「闘志を尽くし」た時、その次のものが見えてくるのでしょう。
ポテンシャル、潜在能力は、既に十分なものをカープの現在のピッチャーは持っていると思います。
しかし、三本柱として3人でしのぎを削った北別府、川口、大野時代、また、「炎のストッパー」と呼ばれた津田さんのような人が育つ環境ではないのが、今一つピリッとしない、大事な場面で2年連続で4連敗という結果になっているのでは、と思います。
「闘志を尽くし」た時、その次のものが見えてくるのでしょう。
【公式】それ行けカープ<著名カープファン/リレー映像/2017>
via www.youtube.com
大野さんがこの本を書いたのは、2013年6月。
その前年の2012年まで、広島カープは1998年から15年連続Bクラスという屈辱を味わいました。
そしてこの本が出たまさにその年、長いトンネルを抜けようやくAクラスに入ります。
書いた大野さんも、当時はまさかその3年後から2連覇するとは思っていなかったでしょう。
しかし、この本で述べられている問題点が、すべて解消されたとは程遠いものがあります。
これからも、レジェンドOBとして、後継者に向けて応援してほしいと思います。
その前年の2012年まで、広島カープは1998年から15年連続Bクラスという屈辱を味わいました。
そしてこの本が出たまさにその年、長いトンネルを抜けようやくAクラスに入ります。
書いた大野さんも、当時はまさかその3年後から2連覇するとは思っていなかったでしょう。
しかし、この本で述べられている問題点が、すべて解消されたとは程遠いものがあります。
これからも、レジェンドOBとして、後継者に向けて応援してほしいと思います。