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銭湯の池
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確かに銭湯には池を設けているところが多いと思います。一説によれば理由はふたつあって、ひとつは、商売柄、水が豊富に使える環境(設備)があるので、庭園装飾として池が取り入れやすいことと、もうひとつは、水質管理(水質アピール)の意味もあったりしたようです。
後者は、水道が完備した現代ではほとんど意味のないことでありますが、昔のように上水道のシステムもなく、銭湯が独自の水源や給水システムを通じて水を引き入れていた頃は、良質な水質であることをアピールするのは重要な販促要素でした。そのために手っ取り早いのが、池を作って魚や亀を飼って見せることだったのかも知れません。
壁絵の富士山
今度は浴場を見てみましょう。
銭湯と言えば、富士山の壁絵!
きれいですよねー!
銭湯と言えば、富士山の壁絵!
きれいですよねー!
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「銭湯に初めて富士山が描かれたのは大正元年です。東京都千代田区猿楽町にあった銭湯『キカイ湯』の経営者が施設を増築する際、「子どもたちに喜んで湯船に入ってほしい」と浴室の壁にペンキで絵を描くことを発案したそうです。そして、川越広四郎という絵師が、故郷の富士山を描いたのがはじまりだといわれています」(日本銭湯文化協会)
銭湯の壁に絵が描いてあるのは今でこそあたりまえだが、当時は画期的な発案だったようだ。ちなみに「キカイ湯」は1971年に廃業している。
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「富士山は日本を象徴する山で、また信仰の対象でもありました。造形も美しく、末広がりでとても縁起がいいです。このことが評判となり、周囲の銭湯が真似をしだし急速に広がりました。富士山の壁絵が東京周辺に多いのはこういった理由からです。特に富士山が見える地域の銭湯ほど富士山が描かれる傾向が強く、関東から離れたそれ以外の地域ではあまり見られません。
関東では職人が描くペンキ絵が主流ですが、関西ではタイル絵が中心です。また、地方では銭湯の壁絵といえば富士山というような定番の絵もありません」
(日本銭湯文化協会)
どこでも富士山!ではなかったんですね。
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ケロリンの桶
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当時、内外薬品では、「ケロリン」をはじめとした置き薬向け製品は好調でしたが、全国に薬局薬店がふえ、「ケロリン」を置いてもらいたいという夢を抱くようになり、その夢の実現に向かって、全国の薬局薬店を廻り始めます。 そんなとき、東京オリンピックの前年(昭和38年)、内外薬品に睦和商事の営業スタッフ(現社長)から「湯桶にケロリンの広告を出しませんか?」と持ち掛けられたのがキッカケ。
衛生上の問題から、銭湯の湯桶が木から合成樹脂に切り替えられる時期、「風呂桶を使った広告は多くの人が目にするはず」ということで話がまとまり、東京温泉(東京駅八重洲口)に置いたのが最初です。
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時には、番台を交代して、掃除に降りてきたおばちゃんが「あかちゃん見ててあげるから、早く自分も入っておいで」と、若いお母さんに声をかけたり。
子ども心に、お母さんて大変なんだなと思って見ていました。