ソロ_最新作
スタジオ・アルバムとしては現在のところ最新作ですが、まさかここにきてヒットアルバムが出るとは思ってもみませんでした。
オーケストラとのコラボレーションが多く、カバー曲も多い。そして何よりボーカル曲が多いアルバムです。
オーケストラとのコラボレーションが多く、カバー曲も多い。そして何よりボーカル曲が多いアルバムです。
前作“Jeff”の発売後、間にLive盤3枚を挟んでの7年ぶりとなる待望の新作スタジオ盤。
メンバーは息の合ったところを見せてくれた“Performing This Week...Live At Ronnie Scott's”
と同じく、(B) Tal Wilkenfeld (Dr) Vinnie Colaiuta (Key) Jason Rebelloが中心です。
ジェフ・ベックが新作を出す度に思うのですが、彼ほどのギタリストがアルバムを連発せず、
熟慮を重ねてここまでキャリアを積み重ねてきたことに、いつも畏敬の念を抱かされます。
そして常に時代の先を行くギター奏法や、今回はプロデューサーに元YESのトレヴァー・ホーンを迎えての
新たな“音作り”へのチャレンジ精神にも驚かされます。
今回はエッジの効いた攻撃的な曲は収録されていませんが、壮大なたたずまいの作品に仕上がっています。
ワウペダルを効果的に使用し、ストリングスが奥行ある空間を加味している2. Hammerhead
4. Over The Rainbowのスタジオトラックや、ソウルフルな5. I Put A Spell On You (featuring Joss Stone)
美しい8. Nessun Dormaの様なレパートリーも加え、彼の守備範囲の広さを示しています。
この日本盤には11.Poor Boyと、Arthur Hamiltonの往年の名曲12. Cry Me A River の2曲が
ボーナストラックとして収録されていますが、英国のオリジナル盤に収録されなかったとは
到底思えないほどの秀逸なテイクだと思います。
世界最高峰の孤高のギタリストとして、これからも我が道を歩み、更に進化してくれることを願っています。
全米チャート:最高位11位