20年前の台湾「海賊版マンガ事情」
2017年8月2日 更新

20年前の台湾「海賊版マンガ事情」

20数年前に初めて訪れた台湾、そこで出会った驚愕の海賊版!本当にビックリしました!

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20年前の台湾は面白かったです。

20年前の台湾は面白かったです。

当時日本で流行っていた森高千里の
「非実力派宣言」…海賊版じゃないと思うのですが
「非胆力派宣言」なんてCDも売ってました。

台湾の本屋さんは貸本屋、マンガ喫茶併営でした。

今から20数年前、
結婚前の奥さんの実家を訪れて初めて台湾に行きました。
(そうなんです、僕の奥さんは台湾の人なんです)

台湾第3の都市「台南」からさらにバスで50分ほどのところに
奥さんの生まれ育った街「麻豆」はあります。

初めての台湾は食べ物は美味しくて
珍しいものも多く楽しいことばかりでした。
そんな中で奥さんの実家の近くにあった
奥さんの友人が経営していたマンガ専門の本屋さん
…そこは2階が喫茶室になっていて下の本の持ち込みも可能
暑い台湾ですが冷房の効いた部屋で珈琲や果物をいただきながら
マンガが読める…そんな空間でした。

下の本屋さんスペースは雑誌、コミックス、グッズ類の販売と
一部コミックスの貸本などもやっていて小学生がたむろしている…
そんな印象でした。

当時は「キャプテン翼」や「ドラゴンボール」が向こうでも大人気で
それぞれ「足球小將」「七龍珠」というタイトルで
たくさんのコミックスが並んでいました。

そんな中に…
「麻豆」のお寺にいる巨大な龍

「麻豆」のお寺にいる巨大な龍

大きなお寺なのですがなぜか巨大な龍がいます。
中に入れてちょっとした博物館のように…
ほとんど観光名所です。

羅威阿伝 オーグ

上記の「足球小將」「七龍珠」は正規のコミックスで
他にも「北斗の拳」などたくさんの日本のマンガが翻訳され雑誌に掲載、
コミックス化して売り出されていたのですが
まだ海賊版も多く横行しているようで、たくさんでまわっていました。

そんな本棚の中によく知ったコミックスを見つけました。
「羅威阿伝 オーグ」僕の友人のマンガ家土居龍生が
80年代に月刊少年ジャンプで連載していた作品です。
僕も何話か手伝ったのですが、集英社近くのホテルに缶詰めになって
描いたりと思い出の多い作品です。

残念ながら人気はそれほど得られず全8回、
連載前に週刊少年ジャンプ増刊に乗った読み切りと合わせ
2巻のコミックスにまとめられた作品でした。

その時点で連載終了からもう数年が経っており
台湾でコミックスが出たという話も聞いていませんでしたから
ひと目で海賊版とわかりましたが逆にこれが海賊版になるんだと
友人の作品ながら妙にうれしく思い手に取って見てみました。

「1巻、2巻…えっ?」 「3巻!?」

そうなんです、日本で全2巻のはずの「オーグ」が
台湾海賊版では全3巻になっていたんです。
ジャンプコミックス「羅威阿伝 オーグ」1巻

ジャンプコミックス「羅威阿伝 オーグ」1巻

懐かしい単行本です。
もちろんこれは国内販売の正規品、
海賊版は著者土居龍生の手元にあるので
確認できませんでした。

台湾の人はアタマいいでしょ?by本屋さん店主

「李さん(奥さんの友達の本屋さんの店主)これ?」
「日本では全2巻のはずなんだけど」
そうききながら中身を確認したのですが
印刷は日本のコミックスのコピーを元に台詞、描き文字を中国語に置き換えてあり
決してあまりいい印刷とは言えないものの十分読めるものでした。

…そんなことよりどうやって全3巻に?と確認してみたら
土居龍生とは全く関係のない…それどころか絵柄も全然似ても似つかない
少女漫画のような読み切りを180ページ分くらい1巻から3巻野巻末に
挿入してページ数をかせいでいたんです。

「ここ、土居の作品じゃないんだけど」と言ったら李さんは
「台湾の人はアタマいいでしょ?」って(いやいやそんなの変でしょ 笑)
もちろん今はもう著作権などしっかりしていて台湾でももう海賊版なんて
見ることは少ないと思いますが。

海賊版「羅威阿伝 オーグ」全3巻は貸本ブースに1部ずつあり
裏表紙裏に借りた人の数が正の字で書いてあったのですが結構たくさんの人が
借りていたようでした。

どうしても作者の土居にお土産にしたくなり
李さんに購入可能か聞いたところ喜んで売っていただけたのですが
その後「麻豆」では「オーグ」を読んでもらえることが
できなくなってしまったのが他人事ながら友人として残念に思います。

お土産にした「オーグ」は日本に戻ってすぐに土居に手渡してしまったので
(最近会っていないので)今回のこの記事には画像が用意できなかったのですが
きっと今でも台湾の別の本屋さんに残っているのではないかと信じてます。

ここでしか読めない!ナカガー書き下ろしの「時空探偵マツ・de・DX」はコチラから

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