ちなみに連載当時は「原子爆弾」という名前だったが大人の事情により現在の「地球破壊爆弾」に変えられた(が、現実の核兵器に比べれば破壊力が桁違いなインパクトを与えるから、こちらのほうがより凶悪なネーミングであろう)。
人間切断機
人間切断機
大きいベッドに体をおさえる箱のようなものと、大きい円盤状のカッターをつけて使用する。人体切断の奇術を模した機械。
使用する人物はベッドに寝てカッターで腰を切る。すると、上半身と下半身で別々に行動できるようになる。下半身には、人工頭脳をつけることも可能で、つけると下半身だけでも行動できるようになる。
体は別々でも体の器官はいつもと変わらない。例えば、上半身が水を飲み下半身が尿意を感じることになる。体をくっつけるときは、専用のノリでくっつけられる。
ゴルゴンの首
ドラえもん 第303話 恐怖!!ゴルゴンの首
前面にラーメン屋の岡持ちのような蓋の付いた箱。この箱の蓋を開けると不気味な咆哮とともに光線を発し、その光を浴びた生物は筋肉がこわばって石のようになってしまう。光線の当て加減で体の一部だけを固めることもでき、その部分は何時間同じ姿勢を続けても疲れない。
その実態は箱の中に入った頭だけの石像、すなわちゴルゴンで光線は目から出る(原案であるギリシア神話のゴルゴンは髪が多数の蛇になった女怪だが、本作ではモアイなどに似た無機的な顔で蛇の髪は一本)。固まった者を元に戻すにはその頭に付いた蛇のような髪の毛を上に引っ張ればいい。
この石像は亀ぐらいのスピードだが動くことができ、ゴルゴンの首の中身を落とすと、襲われて出遭った者の体全体が石にされてしまう危険がある。
人間製造機(「ミュータント製造機」の別名を持つ)
人間製造機
その名の通り、人間を作り出す機械。身の周りにある品物を材料として、その中から人体を構成する物質を抽出して再構成し、人工的に人間を作り出す。
必要な材料は石鹸1個(脂肪分となる)、釘1本(鉄分)、マッチ100本(リン)、鉛筆450本(炭素:黒鉛・木材)、石灰コップ1杯(カルシウム。チョークなど)、硫黄1つまみ(鉱石標本を掻き出したもの。前述のマッチにも含まれている)、マグネシウム1つまみ(写真撮影に使用した閃光粉。後述の「大あばれ! のび太の赤ちゃん」ではにがり)、水1.8リットル。
22世紀の世界の新世界デパートで売り出された新製品だが、発売直後にとんでもない欠陥が発見されて販売中止となった。実はこの機械で作り出される人間はミュータント(突然変異)であり、念力やテレパシーなどの強力な超能力を持っている。
おまけに性格も凶暴で、並の人間では到底太刀打ちできない。22世紀の世界ではこのミュータントが勝手に仲間を増やし、人類の支配を目論み、国連軍まで出動するほどの大騒動になったという。そのため「ミュータント製造機」の別名でも呼ばれる。