2017年10月30日 更新
クロカン4WDの革命児、三菱パジェロ
1980年代後半に起こったRVブーム。その牽引役となったクルマが三菱パジェロです。子どもの頃、洗練されたクロカンボディに魅了された人も多いのではないでしょうか。今回は、初代パジェロを振り返ってみます。
3ナンバーのエンジンとボディを追加
1988年9月には、V型6気筒3000ccガソリンエンジン(ネット150ps)を追加。翌89年6月にはオーバーフェンダーとワイドタイヤを装着したワイドシリーズも設定されました。
ニュースタイルの4WDとして登場した初代パジェロは、最初は小さな4WD市場の革命児に過ぎませんでしたが、スキーブームやバブル経済など、時代の追い風に乗ってRVブームを巻き起こし、三菱を代表する看板車種となりました。
オーバーフェンダーを装着し、エンジン、ボディサイズともに3ナンバーとなった。
当然、このヒットを他社も黙って見ていません。トヨタではハイラックスサーフやランドクルーザー100、日産ではテラノなどが登場しました。1991年1月、9年にわたるモデルサイクルを経て、パジェロは2代目にモデルチェンジしました。
本格4WDであるジープの血を引くパジェロには、幌式の屋根を脱着できるキャンバストップも用意されていた。
ラリーで証明した4WDとしての走破性
パジェロがヒットした理由には、これまでにない洗練された4WDであるだけでなく、パリ・ダカールラリー(パリダカ)などのラリーに参戦して、走破性の高さを証明してきました。
パリ・ダカールラリーへの初参戦は、発売翌年の1983年。市販車無改造部門で出場し、優勝を飾りました。翌年以降は改造部門と無改造部門に出場。1985年には総合部門、市販車無改造部門、プロトタイプ部門、マラソン部門(市販車無改造)のすべてにおいて優勝を飾り、パジェロの名は世界に轟きました。
市販車無改造クラスに出場したパジェロ
現在発売中のパジェロは4代目
RVブームが去った後も、悪路がある世界中の国々で支持されているパジェロはモデルチェンジを重ね、現在は2006年に登場した4代目が販売されています。
世界を市場としているクルマなので、ボディサイズが大きいのはやむを得ませんが、日本で乗るには初代・2代目の5ナンバーサイズがちょうどよかったな、と思う人は多いのではないでしょうか。
こうやって振り返ってみて、本格派だけどオシャレ、乗りやすくてカッコイイ、そんな初代パジェロに改めて惚れ直しております。
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