北尾光司さん死去で思い出す横綱昇進時にみせた”不知火型”。短命で終わった横綱たち
2019年4月2日 更新

北尾光司さん死去で思い出す横綱昇進時にみせた”不知火型”。短命で終わった横綱たち

元横綱双羽黒こと、北尾光司さんが2月10日に亡くなっていたことが明らかになってから数日。突然の訃報に、相撲ファン並びにプロレスファンから悲しみの声が続々と上がっています。この記事では、彼が横綱昇進時に選択した「不知火型」にスポットを当ててみたいと思います。

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元横綱双羽黒・北尾光司さん死去。

元横綱双羽黒こと、北尾光司さんが2月10日に亡くなっていたことが明らかになってから数日。突然の訃報に、相撲ファン並びにプロレスファンから悲しみの声が続々と上がっています。

伝統の「不知火型」で横綱土俵入り

北尾さんが横綱に昇進したのは1986年9月場所。抜群の体格を生かし、新入幕からわずか2年での横綱昇進でした。そして横綱昇進の際に、横綱土俵入りの型として彼が選択したのは伝統の「不知火型」でした。
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こちらが不知火型の土俵入り。

不知火型に存在した「短命のジンクス」

北尾さんが選んだ不知火型ですが、せり上がるときに両手を伸ばす土俵入りが特徴の型で、北尾さんのように大柄な力士が演じると見栄えの良い型とされていました。しかしながら、この型を選択した横綱が「短命」に終わるというジンクスが、昭和後期から平成にかけて巷では囁かれていました。実際、横綱・双羽黒の在位はわずか9場所に留まっています。そして、他にも短命に終わった横綱が数多く見受けられます。

双羽黒現役最後の一番(対千代の富士戦)

「不知火型」を選択し、短命に終わった横綱たち。

「不知火型は短命」というジンクスが囁かれるようになったのは70年代のこと。1970年に横綱に昇進した玉の海が1971年に在位10場所で急死。1973年に横綱に昇進した琴櫻も9場所で引退するなど、不吉な型として敬遠されるようになりました。

玉の海(10場所)

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琴櫻(9場所)

そして、平成に入ってからは旭富士(9場所)と若乃花(11場所)が不知火型を継承したものの、いずれも2年足らずで引退に追い込まれ、引き続き「短命」のジンクスは相撲界で語り継がれていきました。

旭富士(9場所)

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若乃花(11場所)

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