41日目、5月23日、6ヵ国目、ミャンマー入国。
42日目にはヤンゴンに到着。
(放送時は明かされなかったが、猿岩石が帰国後、ミャンマーでのヒッチハイクは危険と判断し、バンコク(タイ) - ヤンゴン(ミャンマー)間を飛行機で移動したことが明かされた)
ミャンマーは、強力な軍事政権が国内の民主運動を抑圧し、政情不安が続いていたが、民主化の旗手、アウン・サン・スー・チーの側近187人も拘束されると政局は一気に緊迫。
何が起こっても不思議ではない状態だった。
そんな騒乱に国に飛び込んだ2人だったが、ヤンゴンには意外と平和な空気が流れていて一安心。
次なる国はインドは、入国にビザが必要な国なので、インド大使館へ。
『ビザの申請ですね?』
「イエス、テイク、ア、ビザ」
『OK』
2人で100ドルを払い、発行は明日といわれた。
42日目にはヤンゴンに到着。
(放送時は明かされなかったが、猿岩石が帰国後、ミャンマーでのヒッチハイクは危険と判断し、バンコク(タイ) - ヤンゴン(ミャンマー)間を飛行機で移動したことが明かされた)
ミャンマーは、強力な軍事政権が国内の民主運動を抑圧し、政情不安が続いていたが、民主化の旗手、アウン・サン・スー・チーの側近187人も拘束されると政局は一気に緊迫。
何が起こっても不思議ではない状態だった。
そんな騒乱に国に飛び込んだ2人だったが、ヤンゴンには意外と平和な空気が流れていて一安心。
次なる国はインドは、入国にビザが必要な国なので、インド大使館へ。
『ビザの申請ですね?』
「イエス、テイク、ア、ビザ」
『OK』
2人で100ドルを払い、発行は明日といわれた。
via pixabay.com
バンコクで得た3800バーツ(15000円)は、
ミャンマーのビザ代 4000円
インドのビザ代 10000円
食費 1000円
で残金0円。
無一文になった2人に、同行スタッフから朗報が知らせた。
以前、東京の「進め!電波少年」のスタジオと電話中継でつながったとき、松本明子に
『日本からね、救援物資を送ります』
といわれていたが、それがDHL(国際貨物宅配便)ヤンゴン支局に届いているという。
早速、2人が荷物を受け取りに行くと、奥から出されてきたのは大きな段ボール箱。
まず
「デッケ」
と喜び、さらに箱に
『ガンバレ、猿岩石!!
松本明子♡』
『これを役立ててください。
私の気持ちだです・・・』
と書かれてあるのをみて
「優しいなあ」
と癒された。
ミャンマーのビザ代 4000円
インドのビザ代 10000円
食費 1000円
で残金0円。
無一文になった2人に、同行スタッフから朗報が知らせた。
以前、東京の「進め!電波少年」のスタジオと電話中継でつながったとき、松本明子に
『日本からね、救援物資を送ります』
といわれていたが、それがDHL(国際貨物宅配便)ヤンゴン支局に届いているという。
早速、2人が荷物を受け取りに行くと、奥から出されてきたのは大きな段ボール箱。
まず
「デッケ」
と喜び、さらに箱に
『ガンバレ、猿岩石!!
松本明子♡』
『これを役立ててください。
私の気持ちだです・・・』
と書かれてあるのをみて
「優しいなあ」
と癒された。
via pixabay.com
しかしそれも束の間だった。
「開けようよ、早く。
腹減ったんだから」
2人がすぐに封を開けると、まず1番上には、杉板がビッシリ。
その下には、缶詰の空き缶。
そして1番下に、黒帯と空手着。
それは日本の武道、空手でショーをして稼いでほしいという松本明子の粋な心遣いだった。
しかし2人は空手経験ナッシング。
「なんだコレ」
「こんなの割れるか」
2人は愕然となり、
「生まれて初めて人を殺そうと思った」
(有吉)
「電波少年関係者は人間のクズだ」
(森脇)
と思った。
「開けようよ、早く。
腹減ったんだから」
2人がすぐに封を開けると、まず1番上には、杉板がビッシリ。
その下には、缶詰の空き缶。
そして1番下に、黒帯と空手着。
それは日本の武道、空手でショーをして稼いでほしいという松本明子の粋な心遣いだった。
しかし2人は空手経験ナッシング。
「なんだコレ」
「こんなの割れるか」
2人は愕然となり、
「生まれて初めて人を殺そうと思った」
(有吉)
「電波少年関係者は人間のクズだ」
(森脇)
と思った。
via pixabay.com
しかしとりあえず他に資金を得る手段はない。
試しに板を割ってみることにした。
空手着を着て帯を締め、森脇が両腕を伸ばして杉板を持ち、有吉が
「マツモトッアキコォー!」
と憎しみと気合を入れながら拳を放つと板はキレイに割れた。
周りにいたミャンマー人は拍手。
空き缶にお金を入れてくれる人もいた。
「うわあー」
2人は驚き、思わず叫んだ。
これはイケるかもしれないと思った2人は、空手着のままリュックを背負い、もっと人が多い場所に移動。
道端に特設ステージをつくっていると、それだけで人が集まり出した。
「よしっ、じゃあやるか!」
「ジャパニーズ、カラテ!」
といって腰を落として立ち、両肘を後ろに引いて構え
「ヨイショ」
と気合を入れながら正拳突き。
左右数発を突いた後は、
「押忍」
と礼。
続いて
「ジャパニーズ、板。
固い」
といって杉板を客に触らせた後、森脇がそれを持ち、有吉が割った。
そして
「押忍」
と礼。
試しに板を割ってみることにした。
空手着を着て帯を締め、森脇が両腕を伸ばして杉板を持ち、有吉が
「マツモトッアキコォー!」
と憎しみと気合を入れながら拳を放つと板はキレイに割れた。
周りにいたミャンマー人は拍手。
空き缶にお金を入れてくれる人もいた。
「うわあー」
2人は驚き、思わず叫んだ。
これはイケるかもしれないと思った2人は、空手着のままリュックを背負い、もっと人が多い場所に移動。
道端に特設ステージをつくっていると、それだけで人が集まり出した。
「よしっ、じゃあやるか!」
「ジャパニーズ、カラテ!」
といって腰を落として立ち、両肘を後ろに引いて構え
「ヨイショ」
と気合を入れながら正拳突き。
左右数発を突いた後は、
「押忍」
と礼。
続いて
「ジャパニーズ、板。
固い」
といって杉板を客に触らせた後、森脇がそれを持ち、有吉が割った。
そして
「押忍」
と礼。
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すると拍手が起こり、空き缶にお金が入れられていった。
「サンキュー、ありがとう」
調子づいた有吉は、2枚割りに挑戦し、見事、成功。
空き缶はお札でいっぱいになった。
場所を変えて、もう1ステージ行い、今度は森脇が板を割って、ここでも大盛況。
結局、ヤンゴンの5カ所で空手ショーを開催。
すごい数のお札をGETし、喜んで数えてみると526チャット。
日本円で526円と知ると少しガッカリしながら、皮がすりむけた手をさすった。
夕食は、ジュースとトウモロコシとバナナ。
合計100チャットの食事の後は、もちろん野宿した。
「サンキュー、ありがとう」
調子づいた有吉は、2枚割りに挑戦し、見事、成功。
空き缶はお札でいっぱいになった。
場所を変えて、もう1ステージ行い、今度は森脇が板を割って、ここでも大盛況。
結局、ヤンゴンの5カ所で空手ショーを開催。
すごい数のお札をGETし、喜んで数えてみると526チャット。
日本円で526円と知ると少しガッカリしながら、皮がすりむけた手をさすった。
夕食は、ジュースとトウモロコシとバナナ。
合計100チャットの食事の後は、もちろん野宿した。
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翌日、インド大使館でビザ取得。
森脇は、パスポートをめくりながら
「どんどんハンコが押されていくってうれしいな」
と喜び、地図をみながら
「To INDIA(インド)」
と紙に大きく書いた。
そして2人は長距離を移動するトラックを狙うためにトラックターミナルへいき
「もう全部聞こう」
と片っ端に当っていった。
「ソーリー、トゥー、インディア?」
『No』
「サンキュー」
2時間後、輸送を終えてインド国境付近まで帰るというトラックをGET。
いよいよインドへ向かった。
(放送ではそういうことにされたが、猿岩石が帰国後、ミャンマーでのヒッチハイクは危険と判断し、ヤンゴン(ミャンマー) - コルカッタ(インド)間を飛行機で移動したことが判明)
森脇は、パスポートをめくりながら
「どんどんハンコが押されていくってうれしいな」
と喜び、地図をみながら
「To INDIA(インド)」
と紙に大きく書いた。
そして2人は長距離を移動するトラックを狙うためにトラックターミナルへいき
「もう全部聞こう」
と片っ端に当っていった。
「ソーリー、トゥー、インディア?」
『No』
「サンキュー」
2時間後、輸送を終えてインド国境付近まで帰るというトラックをGET。
いよいよインドへ向かった。
(放送ではそういうことにされたが、猿岩石が帰国後、ミャンマーでのヒッチハイクは危険と判断し、ヤンゴン(ミャンマー) - コルカッタ(インド)間を飛行機で移動したことが判明)
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46日目、5月28日、7ヵ国目となるインド国境近くの街、コルカッタに到着。
インドは、
「国というより大陸である」
といわれる。
12億人という人口は、中国に次いで世界第2位。
日本の約8.8倍という広大な国土を有し、州によって、法律、民族、言語、宗教が大きく異なる。
首都は、ニューデリー。
インドの北部にあり、イギリス植民地時代に都市計画に則って造られ、イギリス様式の建物も多くみられる世界第 5位の都市。
最大の都市は、ムンバイ。
インド西部にあって、その多くを海に囲まれている都市で、2016年、アメリカのシンクタンク A.T. Kearneyのビジネス・政治・人的本・文化を総合的に判断する「世界都市調査(The Global Cities)」で世界 44 位を獲得。
ちなみにそのとき大阪は 52 位だった。
インド南部の標高1000mの高原にあるバンガロールは、1年を通して比較的過ごしやすい地域だが、世界各地から多くの IT 企業が進出し「インドのシリコンバレー」と呼ばれている。
インドは、
「国というより大陸である」
といわれる。
12億人という人口は、中国に次いで世界第2位。
日本の約8.8倍という広大な国土を有し、州によって、法律、民族、言語、宗教が大きく異なる。
首都は、ニューデリー。
インドの北部にあり、イギリス植民地時代に都市計画に則って造られ、イギリス様式の建物も多くみられる世界第 5位の都市。
最大の都市は、ムンバイ。
インド西部にあって、その多くを海に囲まれている都市で、2016年、アメリカのシンクタンク A.T. Kearneyのビジネス・政治・人的本・文化を総合的に判断する「世界都市調査(The Global Cities)」で世界 44 位を獲得。
ちなみにそのとき大阪は 52 位だった。
インド南部の標高1000mの高原にあるバンガロールは、1年を通して比較的過ごしやすい地域だが、世界各地から多くの IT 企業が進出し「インドのシリコンバレー」と呼ばれている。
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インド人は
「教育水準が高い」
「数学が賢い」
「英語を話す」
というイメージがある。
英語については、イギリスの支配下にあったときに英語の使用が強要され、独立後もヒンディー語が公用語、準公用語が英語となった。
インドには、このほかに22の指定言語があるので、インド人は、ヒンディー語、英語、生まれた地域の言葉と最低3種類の言葉を覚えることになる。
またインドは世界で最初に「0(ゼロ)」の概念を生み出した。
人類は最初、棒の記号を使って1〜9を数えていた。
古代バビロニアでは「Δ」というび形文字が用い、「1203」は「12Δ3」と書いた。
2000年後の古代エジプト、ギリシア、ローマでも「0(ゼロ)」を用いないローマ数字数字が使われた。
1は「I」、2は「 II」、3は「III」
4以上は「IV」「 V」 「VI」 「VII」「 VIII」 「IX」「 X 」と表記する。
「V」は5、「 X」は10、「L」は50、「C」は100、「 D」は500、「 M」 は1000。
だから98は「LXXXXVⅢ」、1203は「MCCⅢ」となる。
「教育水準が高い」
「数学が賢い」
「英語を話す」
というイメージがある。
英語については、イギリスの支配下にあったときに英語の使用が強要され、独立後もヒンディー語が公用語、準公用語が英語となった。
インドには、このほかに22の指定言語があるので、インド人は、ヒンディー語、英語、生まれた地域の言葉と最低3種類の言葉を覚えることになる。
またインドは世界で最初に「0(ゼロ)」の概念を生み出した。
人類は最初、棒の記号を使って1〜9を数えていた。
古代バビロニアでは「Δ」というび形文字が用い、「1203」は「12Δ3」と書いた。
2000年後の古代エジプト、ギリシア、ローマでも「0(ゼロ)」を用いないローマ数字数字が使われた。
1は「I」、2は「 II」、3は「III」
4以上は「IV」「 V」 「VI」 「VII」「 VIII」 「IX」「 X 」と表記する。
「V」は5、「 X」は10、「L」は50、「C」は100、「 D」は500、「 M」 は1000。
だから98は「LXXXXVⅢ」、1203は「MCCⅢ」となる。
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最初に「0(ゼロ)を1〜9と同じ数字の値として扱れたのは、7世紀の数学者、ブラーマグプタ。
仏教の祖、仏陀が生まれたインドの学者だった。
ブラーマグプタは著書の中で「0(ゼロ)」を「シューニャ」と名づけた。
「シューニャ」とは、サンスクリット(古代インド語)で「空」という意味。
仏教において「空」とは、「何もない」ということではなく「無いものが在る」という意味。
「色即是空
(しきそくぜくう)」
という有名な仏教の言葉がある。
「色(しき)」は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象。
「空(くう)」は、実体をもたない不変のもの。
だから「色、即是、空」は、
「この世のすべての物や現象には実体がない」
「この世は実体がないもので成り立っている」
という意味となる。
「0(ゼロ)」の発見には、こういった仏教の概念があった。
仏教の祖、仏陀が生まれたインドの学者だった。
ブラーマグプタは著書の中で「0(ゼロ)」を「シューニャ」と名づけた。
「シューニャ」とは、サンスクリット(古代インド語)で「空」という意味。
仏教において「空」とは、「何もない」ということではなく「無いものが在る」という意味。
「色即是空
(しきそくぜくう)」
という有名な仏教の言葉がある。
「色(しき)」は、宇宙に存在するすべての形ある物質や現象。
「空(くう)」は、実体をもたない不変のもの。
だから「色、即是、空」は、
「この世のすべての物や現象には実体がない」
「この世は実体がないもので成り立っている」
という意味となる。
「0(ゼロ)」の発見には、こういった仏教の概念があった。
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現在、人口の8割以上がヒンドゥー教というインドだが、仏教発祥の国でもある。
紀元前5、6世紀にインドで仏陀(シャーキャムニ・ブッダ)により興され、日本を含めアジア各地に伝わった。
仏陀は、欲望にまみれた世俗の人間に真理は到底理解できないと考え、弟子となる者には家族、財産を棄てさせ、出家させた。
いわゆる出家僧だが、彼らは彼らは経済活動を禁止され、托鉢と布施のみで糧を得ながら、ひたすら「目覚め」に向けて努力した。
このスタイルは、現在でも残っており、インドではお坊さんは非常に大切にされている。
紀元前5、6世紀にインドで仏陀(シャーキャムニ・ブッダ)により興され、日本を含めアジア各地に伝わった。
仏陀は、欲望にまみれた世俗の人間に真理は到底理解できないと考え、弟子となる者には家族、財産を棄てさせ、出家させた。
いわゆる出家僧だが、彼らは彼らは経済活動を禁止され、托鉢と布施のみで糧を得ながら、ひたすら「目覚め」に向けて努力した。
このスタイルは、現在でも残っており、インドではお坊さんは非常に大切にされている。
【スジャータ発売45周年】スジャータの歴史
via www.youtube.com