「栞のテーマ」「イエローマン」など、あんまりヒットしなかったサザンの曲特集
2017年11月29日 更新

「栞のテーマ」「イエローマン」など、あんまりヒットしなかったサザンの曲特集

『TSUNAMI』『涙のキッス』『いとしのエリー』など、数多くのヒット曲を生み出しているサザンオールスターズ。しかし、長きに渡るキャリアを振り返ると、当然、売れなかった佳曲も存在しました。そこで今回、サザンのシングルの中で、まったく売れなかった作品をいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。

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Big Star Blues (ビッグスターの悲劇)‐46,362枚

1978年6月に『勝手にシンドバッド』で衝撃的なデビューを飾り、3枚目のシングル『いとしのエリー』でイロモノバンドではないことを世間に証明するなど、メジャーシーンに登場してからの1年半余りは順風満帆だったサザンオールスターズですが、1980年から1981年にかけて、シングルセールス的には低迷します。
その期間において一番売れなかったシングル、というよりも、2017年現在までのサザン史上もっとも売れなかったシングルが、この『Big Star Blues (ビッグスターの悲劇)』です。

サザンの所属事務所『アミューズ』制作の映画『モーニング・ムーンは粗雑に』の主題歌に起用されるなどタイアップもついた同曲。しかし、オリコン週間ランキングは最高49位と大惨敗。今でもライブで演奏されれば必ずといって良いほど盛り上がるファンには定番のナンバーも、大衆ウケはあまり良くなかったのです。
Big Star Blues (ビッグスターの悲劇)

Big Star Blues (ビッグスターの悲劇)

1981年6月21日リリース(サザン12枚目のシングル)

栞のテーマ‐54,615枚

貫地谷しほり、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、佐藤栞里(ファッションモデル)、金子栞(元SKE48)、トミタ栞(歌手)、新山詩織(歌手)…。

彼女たちはみんな『栞のテーマ』に感銘を受けた両親のいずれかから、その名を授けられたといいます。それほどまでに影響力が大きい3連ロッカバラードの名曲中の名曲も、低迷期ゆえに、オリコン週間ランキングは最高44位とやはり振るわず。サザンがセールス的に復調を果たすのは、この次のシングル、桑田が居直りと開き直りをもって田原俊彦のモノマネで歌った『チャコの海岸物語』まで待たねばなりません。

ちなみに「栞」とは、同曲が挿入歌として使用された映画『モーニング・ムーンは粗雑に』におけるヒロインの名前です。
栞のテーマ

栞のテーマ

1981年9月21日リリース(サザン13枚目のシングル)

EMANON‐74,305枚

『チャコの海岸物語』以降、80年~81年の暗黒期を抜けて、『匂艶 THE NIGHT CLUB』、『Ya Ya(あの時代を忘れない)』、『ボディ・スペシャルII (BODY SPECIAL)』と立て続けに好調なセールスを維持していたサザン。が、この18枚目のシングル『EMANON』だけは、あまり売れませんでした。理由は「売れ線じゃなかったから」に、他なりません。シングルカットするにはどう考えても地味。しかし、やはり玄人ウケはするらしく、大のサザンファン・平井堅もこの曲が好きで、学生時代は『NO-NAME(『EMANON』の逆さ読み)』というコピーバンドを結成していたのだとか。
EMANON

EMANON

1983年7月5日リリース(サザン18枚目のシングル)

Tarako‐125,146枚

1984年当時、桑田は本気でアメリカ進出を考えていました。「英語じゃなきゃ、ノらないものがある」と声高に説き、同業ミュージシャンへの批判まがいの持論まで展開していたものです。そんな洋楽信仰全開だった頃の桑田だからこそ、この『Tarako』を全英語詞にし、ロサンゼルスでレコーディングなんていう柄にもないことをしたのでしょう。
ちなみに、『Tarako』とは、ロス滞在中に訪れたリトル・トーキョーで購入したたらこのふりかけにインスパイアされて命名したのだとか。ゆえに楽曲とタイトルがまったく結びつきません。
Tarako

Tarako

1984年10月21日リリース(サザン21枚目のシングル)

女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)‐113,040枚

『EMANON』以降、サザンはシングルセールスで10万枚のボーダーラインを下回ったことがありません。しかし、ギリギリだったことは何度かあります。その中の1曲が、この『女神達への情歌』です。AV女優について歌ったと思しき歌詞は、あきらかに一般ウケとはほど遠いもの。しかし、このシングルの次に発売された『さよならベイビー』は、26枚目のシングルにして初のオリコン週間チャート1位を獲得するに至るのでした。
女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)

女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)

1989年4月12日リリース(サザン25枚目のシングル)

イエローマン ~星の王子様~‐105,617枚

2000年、『TSUNAMI』の驚異的な大ヒットで、「国民的歌手」称号をほしいままにした桑田。この300万枚にも迫ろうかという偉大な売上を記録したシングルの1つ前にリリースされたのが、『イエローマン ~星の王子様~』でした。
「サザン=湘南・青春」的イメージをもっているライトなファン層からしたら、過去のどのサザン楽曲とも似ていない本作は異物そのもの。ピエロに扮した奇抜な衣装の桑田が登場するプロモーションビデオ含め、拒絶反応を示した人は多かったようです。けれども、ライブウケは異常に良く、サザンのコンサートツアーが開催される度に、セットリスト入りしています。
イエローマン

イエローマン

1999年3月25日リリース(サザン43枚目のシングル)
(こじへい)
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