いわゆるシチュエーション物の絵が多いと気づきます。男女のセックスって一般的には全裸で行うものですよね。でもまあエロ本であった春画では興奮を煽るために着衣セックスが多かったってことでしょうか。
江戸時代では着衣によって身分などが分かったそうですから、いろんなシチュエーションを想像しながら妄想を膨らませていたのでしょうね。いつの時代もエロ本は似たような世界なのですね(笑)
江戸時代では着衣によって身分などが分かったそうですから、いろんなシチュエーションを想像しながら妄想を膨らませていたのでしょうね。いつの時代もエロ本は似たような世界なのですね(笑)
6:江戸時代の裏本だった春画は規制されなかったのか?
もちろん規制されました。1722年(亨保7年)の「享保の改革」で贅沢禁止令が敷かれました。これと同時に好色本が禁止されたのを皮切りに、「寛政の改革」(1787~93年)、「天保の改革」(1830~43年)と、幕府による改革が行われるたびに発禁となり、販売も自粛されます。しかしその規制をかいくぐって春画は制作され続け、貸本屋が各家を行商する時などに春画や春本は取り引きされていたのだそうです。
春画が世界の美術界に多大な影響を与えたという事実は本当なの!?
さて、みなさん、江戸時代のエロ本、春画の世界を少し知って興味を持っていただけたでしょうか。春画は幕末に黒船で来航したペリー提督にも贈られ、マネやゴヤなどの印象派、ピカソ、ロダン、ロートレックら、西洋美術の世界に大きな影響を与え、ジャポニズムという日本絵画ブームが起きたのです。江戸時代のエロ本でもあった春画が、世界の美術界に与えた影響を考えると、ちょっと楽しいですよね。