10代女子の欲望のカタマリ「〇〇ティーン」という雑誌群について見てみよう
2019年3月24日 更新

10代女子の欲望のカタマリ「〇〇ティーン」という雑誌群について見てみよう

「ティーン」っていうからには対象は10代。そして女子。ファッションからメイクからカレシ、Hのことまで、女子の欲望を一手に引き受けた「〇〇ティーン」、どんな雑誌だったの?

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10代女子限定!「〇〇ティーン」というタイトルの雑誌

普通に本屋やコンビニに売っているのに
このタイトルのおかげで、購買ターゲット限定感に満ち満ちている雑誌。
いや、ぶっちゃけ
30過ぎた女性やおばちゃん、ましてや男性は
ぜっったいに手に取れない雑誌ですよね。
ある意味エロ本よりハードルの高い雑誌なんじゃないかと。

でも、「男性や他の世代が手に取れない」ことが逆に幸い(災い?)したのか
10代女子の欲望にがっつり応え
なおかつ過剰に指南するような分野の雑誌が
どんどん増えてていったんですよ。

やっぱり最初はこれ「セブンティーン」

創刊は1968年。少年ジャンプと同じ年です。
週刊セブンティーンと少年ジャンプの創刊号表紙

週刊セブンティーンと少年ジャンプの創刊号表紙

セブンティーンは時代を感じますね。
少年ジャンプは
創刊のときはまだ隔週発行だったそうですが
なかなかセンスのいい表紙なんじゃないでしょうか。
1968年6月に、総合少女週刊誌『マーガレット』のお姉さん雑誌『週刊セブンティーン』として創刊、アメリカで1944年に創刊された『Seventeen』の日本版として出発した。掲載内容はファッション・少女漫画・芸能等。
女子高生のニーズにこたえる総合誌として、主にファッションを中心に誌面を作っていました。
セブンティーンから出た読モ(読者モデル)も多く、「STモ」と呼ばれているそうです。

しばらくは読み物やマンガも掲載していました。
週刊セブンティーンには『ヤヌスの鏡』(宮脇明子)が連載されていましたし
月刊セブンティーンには『オルフェウスの窓』(池田理代子)や『恐るべき子供たち』(萩尾望都)が。
バナナブレッドのプディング (1980年)セブンティー...

バナナブレッドのプディング (1980年)セブンティーンコミックス 集英社

この作品も、月刊セブンティーンでの連載でした。
主人公は潔癖で繊細でエキセントリックな女子高生。
掲載誌タイトルにはぴったりだったけど
ファッションや芸能人やメイクの情報と並ぶと
ちょっと違和感あったかもね。
通巻1000号となる1988年1月3日号より、誌名の表記をアルファベットの『SEVENTEEN』としてリニューアル。判型は大きいサイズ、刊行は月2回の隔週刊(毎月1日・15日)に変更し、漫画部分が無くなった。 漫画雑誌としての部分は『月刊ティアラ』として新創刊され、引き継がれた。その後、ライバル誌だった小学館の『プチセブン』の廃刊後、急速に売り上げを伸ばし、「ティーンのNo.1雑誌」と銘打っている[注 1]。
Seventeen (セブンティーン) 2019年2月号

Seventeen (セブンティーン) 2019年2月号

雑誌の宣伝トークは
『ファッション・ヘア&メイク・ダイエット・恋愛・イケメン・スマホ・キャラグッズ・制服&スクールグッズ・・・・・・女子高生の大好きなモノがいっぱい! 
セブンティーンは、かわいい! おもしろい! 役に立つ! 「女のコのためのNo.1ティーンズマガジン」です。』
「制服&スクールグッズ」がなければ、他の大人向けファッション雑誌との違いがわかりませんが、
JKの興味をできるだけ広範囲に、広く浅く集めようという
意思を感じる誌面作りのように思えます。
まじめな一面も主張してます。
だってこういう高校生もいるもんね。

10代女子の別の一面を掘りおこす「ポップティーン」

さあここからです。10代女子向け雑誌「エロ化計画」(笑
ポップティーンPopTeen1991年12月号

ポップティーンPopTeen1991年12月号

ロゴにちょっと「他とは違う」主張が見えます。
でも誌面はそこそこヤバめ。ベクトルが「男子」に向いてます。
『Popteen』(ポップティーン)は、角川春樹事務所から発行されているティーンエイジャーの女性向けファッション雑誌。月刊誌。1980年(昭和55年)10月1日創刊(1980年11月号)。

創刊時は富士見書房から発行されていた。その後、同誌の編集を手がけていた飛鳥新社が2億円で買い取り、さらに1994年(平成6年)になって6億円で角川春樹事務所へ譲渡。
ポップティーン創刊号 1980年10月

ポップティーン創刊号 1980年10月

今のポップティーンの表紙を知っている人には
「うそ~」と言われそうなメルヘンな書影。
まあ確かに「ポップ」だけれども。
ポップティーン創刊号目次

ポップティーン創刊号目次

目次内容も、どちらかというと芸能人ネタが中心ですね。
まだ欲望丸出しな感はありません。
というのも、当時は女子向けではなく普通に「高校生向け」。
創刊時、哀川翔が飛鳥新社にアルバイトしていて、ライターとして参加していたそうです。
それが数年でこうなる・・・。
完全に女子向けだし、見出しがロコツになります。
まあ、版元が富士見書房ですしね。ある意味得意分野かと。
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思い出を語ろう

     
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  • 2023/9/17 04:42

    エルティーン創刊号の表紙「欧米の若者はもうここまで来ている」って、ナニをしてるんだ??
    10代のうちにセッ・・なら日本でも欧米でもヤッてるだろうし普通のプレイ以上のことをしてたの?SMとか屋外露出とかハメどりとか。
    創刊時の1981年(昭和56年)の日本でも田舎の農村で若い男女がってあったし、都市部のアレな地区なら長屋(団地)で母親が夜の店に働きに出てる時にって普通にあったはず。
    米国のグルーピー(バンギャ)からアイドル歌手・女優になったパメラ・デ・バレス(1949年生まれ)の自伝本でも1960~70年代にミュージシャンとしたって書いてたし(のちに英国のミュージシャンと結婚)、どの国でもティーンは同じことをしてたんじゃないかなと思う。もちろん90年代も今も。

    2023/1/9 02:56

    AVの特集だけど、エルティーンで体験漫画を描いてた漫画家が「AVの撮影現場を取材するから来る?と誘われたけど他誌の漫画の締め切りがあったので行けなかった」みたいな話をしてたな。体験漫画ってのは読者の投稿(学校で同級生男子・先輩・教師とヤッちゃった、エンコーやナンパでこんなプレイした等)をティーンズラブ風の漫画にする奴。これが長寿連載で「りん太の桃色コミック」って20巻くらいの単行本になってた。初期の単行本(1~7巻くらい)のカバーはガチの乳首丸出しのイラスト。よく通ったな‥

    2022/11/3 22:07

    国会の三塚博の発言ワロスwwお堅い政治家がガチでこれ言ったのかよ。安倍父も三塚もまさかこんな発言を国会で言うことになるとは思わないし、この雑誌が廃刊になった10数年後息子が銃で撃たれるとは思ってもないだろうな。この雑誌が過激な時代の90年代にJKJCが同級生の山上を誘ってたら、山上も女とヤリまくれて立ち直って歴史が変わってた(安倍を撃たなかった)かも知れない。

    2022/4/10 14:11

    ヌード写真、パステルティーンはガチで読者投稿のハ○撮りだったような。
    巻末に『あなたと彼のラブラブ写真を送ってね!使い捨てカメラ、フィルムのままでOK!編集部で現像します』
    って一文があった。(町の写真館ではヌードや暴力グロは現像できない)
    映り、モデルは汚いけど(ガチで屋外で制服のまま露出してヤってる)局部はポスカか不透明ペンで隠されてた。

    2021/5/29 19:42

    >女性が作ってるなら、良いけどオッサンが作ってるなら引くなぁ
    中規模出版社の弱小部署の編集部なので、オッサンも女性もいます。
    おそらく読者層の流行コーナーや体験談投稿ページは女性、表紙のモデル撮影は男性(カメラマン兼任)。あと誌面にあるヌードグラビア(顔が写ってない女の裸)は出版社内の別の成人雑誌のボツになったヌード写真の小柄で清楚そうなタイプを首から下だけ掲載してるかな(これも男性の仕事)。

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